脳の病気

ストレス社会の頭と心の痛み~緊張型頭痛に負けないで!~

へなお
こんにちは、脳神経外科医のへなおです。

 

このブログでは脳神経外科専門医であるアラフィフおじさんの視点から、主に一般の方に向けて脳の病気や治療について解説していきたいと思っています。

基本的な知識については、ネット検索すれば数多く見つかると思いますので、ここでは自分の実際の経験をもとになるべく簡単な言葉を用いてわかりやすく解説していきいます。

 

 

今回の『脳の病気』は「ストレス社会の頭と心の痛み~緊張型頭痛に負けないで!~」と題して緊張型頭痛について解説しますのでよろしくお願いします。

 

この記事を読んでわかることはコレ!

  • 緊張型頭痛がどのような頭痛かわかります。
  • 緊張型頭痛にどう対処したらよいかがわかります。

 

頭が痛いんですけどその原因ってなんですか?

頭痛に関しては、今まで『脳の病気』シリーズで片頭痛について解説しました。

 

へなお
お時間あるときにのぞいてみてください。

 

今回は「緊張型頭痛」をご紹介します。

 

脳神経外科の外来には、

 

へなみさん

頭が痛い!

頭痛の原因を知りたい!

痛みをとって欲しい!

 

そのような訴えをもって受診する患者さんが非常に多く集まってきます。痛みの程度はさまざまですが、

 

へなお
ほんと多くの方が頭痛で苦しんで悩んでいるんだなあ…

 

と感じます。

 

へなお
そういう自分も長年の頭痛持ちで痛み止めが手放せないんですけどね…

 

頭痛の種類で言うと、まず皆さん思い浮かべるのは“片頭痛”ではないかと思います。

 

片頭痛はとても有名な頭痛ですが、正確に片頭痛と診断される人は頭痛の約10%程度にすぎません。実際はとても少ないのです。

 

へなみさん
自分は片頭痛持ちだから…

 

と思っている人でも、話をよく聞くと、実際は片頭痛ではなく別のタイプの頭痛だったなんてことはよくある話です。

 

へなお
頭痛持ちの方は一度脳神経外科の外来を受診して自分の頭痛のタイプについてご相談されることをお勧めします!

 

ココがポイント

実際に頭が痛い原因の8割くらいは”緊張型頭痛”です。

日本人の2割くらいは緊張型頭痛に悩んでいるといわれるくらい頻度の多い頭痛です。

 

緊張型頭痛ってなんですか?

多くの皆さんは日々の生活の中でさまざまな精神的、肉体的なストレスを感じて生きていると思います。

 

へなみさん
全然ストレスなんかなくて快適な人生だよ!

 

なんて人もいるかもしれませんがごく少数ではないかと思います。

 

そんなストレスも仕事をしていたり、家事をしていたり、遊びに出かけていたりと、何かに集中している時はなんとかこらえられても、ふとした時にどっと体に響いてくることってありませんか?

 

へなみさん
体に響くってどういうこと?

 

”体に響く”とは、具体的には体のいろいろな場所の筋肉が収縮して(無意識的に力んでしまう)、筋肉の血のめぐりを悪くさせ、最終的に痛みのもととなる物質を発生させて体のいろいろな場所にさまざまな痛みや苦痛を引き起こすことです。

 

痛みがおこると筋肉はさらに収縮して痛みがますます強くなる…という悪循環を引き起こし痛みはますます強くなっていきます。その痛みは頭にもおそってきます

 

頭の周囲は筋肉で囲まれていて、特に後頭部には首、肩に連続する分厚い筋肉がついていて重たい頭をぐっと支えています。ですから、

 

へなお
後頭部は筋肉痛を特におこしやすい仕組みになっています。

 

ココがポイント

特に首が細い人は重たい頭を支える筋肉の量が少ないので筋肉痛をますますおこしやすい状況になっています。

 

へなみさん
頭の筋肉が筋肉痛…なんだか怖いですね。

 

ココがポイント

頭の筋肉が痛くなると頭をはちまきで強くしばられたようなしめつけ感や重苦しい感じがしてきます。これが緊張型頭痛です。

 

ですから緊張型頭痛は片頭痛のようにある特定の人におこるのではなく、誰でもおこりえます

 

男性でも女性でもおこりえます。子供でも大人でもおこりえます。

 

よくお子さんが頭痛を訴えて外来に受診され、

 

へなお
ストレスによる緊張型頭痛ですよ。

 

とお伝えすると、

 

へなみさん
子供だからストレスなんてないはずなのに…

 

なんておっしゃる方がいますが、それは違います。

 

へなお
子供も子供なりに大変なストレスを感じて生きているのです!

 

緊張型頭痛は難しい!?

緊張型頭痛をこのように説明すると、

 

へなみさん
緊張型頭痛ってストレスによるただの筋肉痛なんだ…

 

と思わがちですが、そう単純ではないのが緊張型頭痛の難しいところです。

 

ひとことでストレスと言ってもさまざま要因が関与しています

 

嫌なことがあったとか、失敗してしまったなど、はっきりとした原因があることもあります。

 

しかし「これが原因です!」とはっきり言えないような、もやもやした心の不調、不安な気持ち、いろいろと想像してしまう妄想(もうそう)などさまざまな原因があやふやな感じでからんでくることの方が多いです。

 

そして頭痛がするとますますストレスが加速して頭痛がますますひどくなっていくのです。

 

ココがポイント

緊張型頭痛とわかっても、気持ちを切りかえたり、生活リズムや生活環境をかえてたりしてあげないとなかなかストレスから解放されず、負のスパイラルにはまったままになってしまいます。

 

しかし実際には、

 

へなお
そう簡単にはストレスから解放された生活に切り替えることは難しいですよね。

 

ですから緊張型頭痛は難しいのです。

 

心が痛む緊張型頭痛!?

緊張型頭痛はそもそも頭が痛むから頭痛なのですが、よくよく話を聞いてみると、

 

へなみさん
頭も痛みますが、心も痛みます。

 

と訴える方が多いです。

 

頭痛は慢性的にだらだらと続き、良くなったり悪くなったりの繰り返しです。

 

緊張型頭痛は最初は筋肉痛から始まりますが、その痛みが連鎖されて最終的に脳の中の痛みを感じる部分を刺激します。

 

ココがポイント

脳の中の痛みを感じる部分がずっと敏感な状態になっていると、たとえ筋肉痛が解消されても頭痛は解消されなくなってしまいます

 

これが頭痛を長引かせる原因となっています。

 

痛み止めを飲んでも頭痛は解消されず、痛み止めを飲む量が増えていくと薬物依存性に頭痛がひどくなっていきます

 

そしてついにはふらふらしてめまいがしたり、ぼーっとして体がだるく感じたり、手足がしびれたり、目がかすんできたり、おなかが痛くなったり、夜眠れなくなったり、息が苦しく感じたり、と体中の調子が悪くなり、またそのことがストレスとなって痛みを強くしていきます。

 

へなみさん
緊張型頭痛の悪循環から抜け出せなくなってしまいますね。

 

このそうなると頭が痛いよりも心が痛いと感じるようになります

 

へなお
ほんとうに緊張型頭痛は難しいです。

 

緊張型頭痛の治療はどうするの?

頭の痛みに対しては痛み止めが有効です。しかし、

 

へなお
痛み止めを飲んでもすべては解消されません。

 

ココがポイント

緊張型頭痛は一種の生活習慣病です。

 

ですから、

 

もっと詳しく

思い切って気分転換したり、休養をとったり、運動や体操などで体をほぐしたり…と今までの生活様式を変えていく必要があります

 

へなお
痛み止めをひたすら飲んで無理やり痛みをおさえてストレス社会の中で走り続けることはとても危険なことです。

 

無理が重なると、いつか頭痛にとどまらず体中のいろいろな場所に不具合が広がってしまいます。

 

全身がけだるく疲れやすくなったり、胃腸の調子が悪くなったり、胸が苦しくなったり…とさまざまは症状がでてくることもあります。ですから、

 

へなお
無理は禁物です!

 

まずは脳神経外科の外来でよく相談してみてください。自分で抱え込まないで他人に相談することが治療の第一歩と思ってください。

 

まとめ

今回は脳神経外科の外来で非常に多い頭痛、なかでも緊張型頭痛について解説してみました。

 

へなお
途中難しい言葉が出てきて難しかったかな?

 

へなみさん
もっとうまく解説できるようにまだまだ日々努力ですね。

 

ここで今回の内容をまとめでみましょう。

 

今回のまとめ

  • 緊張型頭痛は頭痛の原因の中でもっとも多い頭痛です。
  • 緊張型頭痛は一種の生活習慣病です。
  • ストレスの多い社会を生きていくには子供も大人も関係ありません。みんな大変です。頭も心も痛みます。
  • まずは脳神経外科の外来を受診しましょう。そして主治医の先生によく相談して少しずつでも生活習慣をかえていきましょう。

自分もよく頭が痛くなります。そうするとすぐに痛み止めを飲んでむりやり痛みをおさえて仕事にもどります。

 

へなみさん
最悪ですね…

 

まさに医者の不養生です。決してまねをしてはいけません。皆さんはぜひ脳神経外科の外来を受診してみてください。

 

最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

今後も『脳の病気』、『脳の治療』について現場に長年勤めた脳神経外科医の視点で皆さんに情報を提供していきたいと思っています。

 

引き続きよろしくお願いいたします。

 

最後にポチっとよろしくお願いします。

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  • この記事を書いた人

へなお

▶脳神経外科専門医でアラフィフおじさんの「へなお」です。▶日々脳の手術、放射線治療を中心に勤務医をしています▶一般の方でも脳についてわかりやすく理解していただけるように、脳の病気や治療から脳科学まで幅広い分野にわたって長年の経験からつちかった情報を提供していきます▶多くの方に脳に興味をもっていただき、少しでもこれからの生活の役に立つ知識をつけていただければと思います!

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