脳の病気

乗り物酔いや立ちくらみって病気なの?~日常のさまざまなめまいについて考えよう~

へなお
こんにちは、脳神経外科医のへなおです。

 

このブログでは脳神経外科専門医であるアラフィフおじさんの視点から、主に一般の方に向けて脳の病気や治療について解説していきたいと思っています。

基本的な知識については、ネット検索すれば数多く見つかると思いますので、ここでは自分の実際の経験をもとになるべく簡単な言葉を用いてわかりやすく解説していきいます。

 

 

今回の『脳の病気』では「日常生活で経験するさまざまなめまい」について解説しますのでよろしくお願いします。

 

この記事を読んでわかることはコレ!

  • 日常生活を送る中でよく経験するさまざまなめまいがわかります。

 

日常生活にはさまざまなめまいがあふれています!?

めまいの原因としては大きく分けると脳と耳があり、脳のめまいは中枢性のめまい、耳のめまいは末梢性のめまいと呼ばれます。

 

それぞれにさまざまな病気があり、さまざまなめまいを引き起こして皆さんを苦しめています。

 

脳と耳のめまいに関してはいままで解説してきましたので詳しくは、

 

ぐるぐるまわるめまいにご用心!?~良性発作性頭位めまい症~

めまいと言えばメニエール病!なんて思ってないですか?

こわいめまいを見逃すな!~脳の病気によるこわいめまいの特徴を知ろう~

こわいめまいを見逃すな!~めまいを起こす脳の病気ってなんですか?~

 

をご参照ください。

 

へなお
今回は難しいことは考えずに、気軽にめまいについて考えていこうと思います!

 

日常生活にはさまざまなめまいがあふれています。

 

皆さんも今まで何度もめまいは経験されているのではないでしょうか。

 

そこで今回はそんな日常生活で経験するさまざまなめまいについて解説したいと思います。きっと、

 

へなえさん
ああ、そんなめまい経験したことあるある!

 

と感じてもらえると思います。

 

乗り物酔いによるめまい

車や電車に乗っていると乗り物酔いをしてめまいがしてきて気持ち悪くなってしまう方がいると思います。

 

へなえさん
乗り物酔いってなんで起きるの?

 

ココがポイント

乗り物酔いの原因は目から入る視覚の情報と体のバランスの感覚のミスマッチです。

 

乗り物に乗っていると多少なりとも体や頭は揺れます。

 

また乗り物が止まったり走り出したりすることで加速減速を感じて自分の体が動いているんだなという感覚を持ちます。

 

一方で乗り物に乗っている時に本を読んだりスマホを眺めていたりと動かないものを凝視していると、目からは自分の体は動いていない、止まっているんだなあという感覚が入ってきます。

 

もっと詳しく

自分の体が動いている感覚と止まっている感覚の2つの感覚のズレが乗り物酔いのスタートとなります。

この感覚のズレに、自分の今いる状況や環境に対するストレス精神的な不安緊張状態などのマイナスの要素が重なって持続するとめまいがして吐き気がしていわゆる乗り物酔いの状態となります。

 

仕事で大事な面談がある、試験がある、…などなどさまざまな精神的な負担が乗り物酔いを加速させるのです。

 

まずは、

 

ココがポイント

乗り物酔いを防ぐには感覚のズレをなくしてあげることが大切です。

 

乗り物には進行方向に向かって座ったり立ったりするようにして、本やスマホなどの止まっているものではなく、窓の外の動いている景色を眺めるようにして体の感覚と目の感覚のズレをなくしてあげることが大切です。

 

また日ごろから体操や前回りなどをしてこの感覚のズレに慣れておくのもよいでしょう。

 

ココがおすすめ

ストレスを取り除き安定した精神状態を保つことはなかなか難しいかもしれませんが乗り物酔いを予防するには重要なポイントです。

 

立ちくらみのめまい

座っていて急に立ち上がった時にくらくらするめまいがして、ひどい時には意識を一瞬失ってしまうような経験をしたことがある方は少なくないのではないでしょうか。

 

これは起立性低血圧神経調整性失神によるめまいと言われています。

 

もっと詳しく

起立性低血圧は、血圧を調整する自律神経の機能が低下しているために、急に立ち上がると頭の位置が座っている時よりも高くなるので重力の関係で血圧が下がってしまい、脳に流れる血液が減少してめまいがおきます。

 

もっと詳しく

神経調整性失神とは、不安、不快感、緊張、ストレスなどの精神的にマイナスの要素が強くなると自律神経の中の交感神経という神経が異常に緊張状態になります。

そうなると血圧が上がったり、脈がはやくなってドキドキしたり、汗をかいたり、トイレが近くなったりします。

その緊張状態が強くなりすぎて破綻すると、交感神経と反対の役割をする副交感神経の働きが相対的に強くなって血圧が下がったり、脈が遅くなったりしてめまいがおこります。

 

へなえさん
どうしたら立ちくらみを防げるの?

 

ココがポイント

起立性低血圧と神経調整性失神はいずれも自律神経の問題であり、ある意味人間の正常な反応のためこれを予防することはなかなか難しいです。

 

へなお
急に立ち上がらない、不安やストレスをため込まないなどに気をつけるしかありません。

 

注意が必要なのは立ちくらみがしてめまいがひどくなり意識を失って倒れてしまうことです。

 

立ったまま意識を失って倒れると思わぬけがをしますので、

 

ココがおすすめ

立ちくらみがしてめまいがした場合は、その時の環境にもよりますが、座ったり横になったりして血圧や脈が正常に回復するのを待ちましょう。

 

へなお
立ちくらみは自律神経の障害ですので、時間がたてばなおりますので安心してください!

 

アルコールによるめまい

ココがポイント

アルコールを飲んだ時に起こるめまいは、脳の中の小脳と耳の半規管の障害によるものです。

 

脳と耳のめまいのダブルパンチなのでひどいめまいがおこります。

 

これは一時的なめまいでおさまるのが通常でアルコールが抜ければなおります。

 

しかし長期にわたり大量の飲酒を続けていると小脳が壊れてしまい、アルコールを飲んでいないときでもふらふらするめまいがなおらなくなってしまいます。

 

ココがポイント

アルコールによるめまいの特徴は体感失調といって体のバランスがうまく取れなくなることです。

 

これは小脳の障害によるめまいです。また、

 

ココがポイント

アルコールは耳の半規管の障害を引き起こし、眼振(がんしん)といって目が揺れて焦点が定まらなくなりめまいをより悪化させます。

 

へなえさん
アルコールを飲むと目が回るっていうのもこれが原因ですね!

 

手足はちゃんと動きますので最初のうちはめまいがしてもなんとか体を支えられますが、自分の手足の力で体が支えられないくらいふらつきが強くなると転倒してしまいますのでくれぐれも気を付けましょう。

 

アルコールを大量に飲む場合にはほかにもめまいがおこる危険もあります。

 

ココに注意

アルコールばかり飲んでいてろくに食事をとっていないと、ビタミンB1不足となりめまいや目の動きに障害が起きて最終的には意識が悪くなるウエルニッケ脳症という病気になってしまいます。

 

へなお
いずれにしてもアルコールは適度に摂取することが大切です。

 

薬によるめまい

ココがポイント

中毒になるほど薬を大量に飲んでいなくても痛み止め、風邪薬や睡眠薬などを飲むとめまいが起こることがあります。

 

これは脳の中でめまいに関係している脳幹や小脳の障害ではなく、脳の機能が全体的に低下するために起こるめまいです。

 

めまいというよりはぼーっとするような感じなのかもしれませんがふらふらしてきます。

 

また高血圧の人が血圧を下げる薬を飲んでいる場合も注意が必要です。

 

薬が効きすぎて血圧が下がりすぎるとめまいが誘発されます。ここで注意が必要なのは、

 

ココに注意

血圧を下げる薬は血圧を下げる以外にも効果効能がある場合があり、その作用を期待して薬が処方されている場合があります。

本人は血圧を下げる薬を飲んでいるという自覚はなくても効果として内服を続けいていると血圧が下がってしまいめまいがするなんてこともありますので要注意です。

 

まとめ

今回は日常生活で経験するさまざまなめまいについて解説してみました。

 

へなお
途中難しい言葉が出てきて難しかったですね。

 

へなえさん
もっとうまく解説できるようにまだまだ日々努力ですね。

 

ここで今回の内容をまとめてみました。

 

今回のまとめ

  • めまいは日常生活にあふれています。
  • 乗り物酔いをしやすい人は外の景色を眺めながら過ごしましょう。また日ごろから体操などをして予防を心がけるとよいでしょう。
  • 立ちくらみでめまいがした時はすぐに座るか横になりましょう。
  • アルコールの飲みすぎには気を付けましょう。
  • 薬は効果効能を充分に理解してから飲みましょう。

 

めまいはめずらしい症状ではありません。

 

よく起こる症状です。

 

日常生活にもさまざまなめまいがひそんでいます。

 

その中にはこわいめまいもそのまま様子をみていても問題ないめまいもいろいろあります。

 

ご自身のためにも、また自分のまわりでめまいがおきて困っている方のためにも、少しでもめまいの知識をみにつけていただき、日ごろの生活のお役にたてていただければうれしい限りです。

 

 

最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

今後も『脳の病気』、『脳の治療』について現場に長年勤めた脳神経外科医の視点で皆さんに情報を提供していきたいと思っています。

 

引き続きよろしくお願いいたします。

 

最後にポチっとよろしくお願いします。

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  • この記事を書いた人

へなお

▶脳神経外科専門医でアラフィフおじさんの「へなお」です。▶日々脳の手術、放射線治療を中心に勤務医をしています▶一般の方でも脳についてわかりやすく理解していただけるように、脳の病気や治療から脳科学まで幅広い分野にわたって長年の経験からつちかった情報を提供していきます▶多くの方に脳に興味をもっていただき、少しでもこれからの生活の役に立つ知識をつけていただければと思います!

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