脳の病気

脳神経外科の外来にかかるにはどうすればいいの?費用はいくら?

脳神経外科の外来-A1

脳のことが心配なんですけど脳神経外科の外来にかかるにはどうすればいいの?費用はいくらくらいかかるの?

 

そんな疑問に脳神経外科専門医であるへなおがお答えします。

 

このブログでは脳神経外科医として20年…多くの脳の病気と向き合い手術、放射線治療を中心に勤務医として働いてきた視点から、主に一般の方に向けて脳の病気や治療についてわかりやすく解説していきます。

 

基本的な知識についてはネット検索すれば数多く見つかると思いますので、ここでは自分の実際の経験をもとになるべく簡単な言葉で説明していきます。

 

この記事を読んでわかることはコレ!

  • 脳神経外科の外来にかかるにはどうすればいいのか、費用はいくらくらいかかかるのかがわかります。

 

脳神経外科の外来を受診しよう

脳外科外来-2-min

 

へなお
頭が痛い、めまいがする、手足がしびれる…こんな症状でお悩みの方結構いるんではないでしょうか。

 

ココがポイント

脳神経外科の外来を受診される方の3大症状頭痛、めまい、しびれです。

 

しかし、

 

へなじんさん
脳神経外科の外来を受診するってなんか敷居が高いんだよね…

 

なんて感じていませんか。

 

頭が痛くなったらとりあえず内科

めまいがしたらとりあえず耳鼻科

手足がしびれたらとりあえず整形外科

 

内科や耳鼻科や整形外科などの外来を受診するのはそんなに敷居が高くなく気軽に受診する。

 

しかしこれが脳神経外科の外来を受診するとなるとぐっと敷居が高くなる。

 

…そう思っている方が多いのではないでしょうか。

 

へなじんさん
わざわざ脳神経外科の受診をしなくても内科で大丈夫です。

 

へなこさん
脳神経外科の外来を受診して怖い病気が見つかったら不安です。

 

そんな声をよく耳にします。

 

しかし脳神経外科の外来を受診して診察を受けて脳の検査をして脳の病気がないかどうかを確認することはとても大切です。

 

へなお
実際には脳神経外科の外来を受診することは内科などを受診するのとなにも変わりません。

 

今は街中に脳神経外科のクリニックはたくさんあります。

 

多くのクリニックは最新鋭のMRIなどの機器を備えていて設備も充実しています。

 

しかも内科や整形外科ほど外来は混んでいませんので待ち時間も少なく診察を受けられますし、予約をとればスムースに診察を受けられます。

 

へなお
ぜひお近くの脳神経外科のクリニックを一度受診してみてください。

 

脳神経外科の外来の見極め方

脳外科外来-3-min

 

実際に脳神経外科の外来を受診しようとなった時にまず迷うのが、

 

開業のクリニックを受診するか総合病院を受診するかの選択です。

 

へなお
答えは迷わずにクリニックです。

 

まずはクリニックを受診してそこで診察を受けて検査をして異常がなければ安心できます。

 

ココがポイント

クリニックでもし異常が見つかって精密検査や治療が必要となれば総合病院の脳神経外科を紹介してもらえます。

 

ほとんどのクリニックではいつでも紹介できる総合病院と提携をしています。

 

へなお
今は地域連携の医療が推奨されてますので安心してください。

 

いきなり総合病院の外来を受診される方も中にはいらっしゃいますがこれはあまりお勧めしません。

 

へなじんさん
クリニックより設備が整っていて偉い先生がいるから総合病院の方が安心!

 

なんて思っている方が時々いますがそれはちょっと違います

 

いざ精密検査や治療が必要となれば総合病院の方がお勧めです。

 

しかし最初に診察して検査をするのであればクリニックの方がスムースですし費用も安く済みます

 

へなお
総合病院を受診していきなりその日にMRIを撮影することはほぼ無理です。

 

よほど症状が深刻で脳の病気が極めて疑われる場合は別です。

 

しかし1か月前から頭痛があるものの日常生活は普通に送れていて念のため脳の検査をしてほしいというのであればMRIなどの検査は総合病院では基本的に予約になります。

 

へなお
別日にMRI検査を受けて、また別日に結果を聞きに来るという手間がかかります。

 

しかしクリニックであればたいがいの場合は1回の受診で診察、検査、結果説明が可能です。

 

この後費用に関しては説明しますが、総合病院の初診外来を紹介状なしで受診すると追加の料金も取られます。

 

また何度も外来を受診することになるとその都度費用も時間もかかります。ですから、

 

へなお
まずはクリニックの受診をお勧めします。

 

クリニックではどのような病気の方を診察できるのか、どんな科の診察をしているのかちゃんと提示する(これを標榜(ひょうぼう)と言います)決まりになっています。

 

多くのクリニックでは「脳神経外科、脳神経内科、リハビリテーション科、放射線科」など複数の科を標榜していますが、実際に多くの科の専門医師が診察していることは稀です。

 

へなお
非常勤でほかの病院の医師が時々診察に来ているなんてことはあります。

 

しかし基本的には、

 

ココがポイント

標榜している科の一番最初に提示してある科がそのクリニックの最も得意とする専門的に診察できる科です。

 

脳の病気の場合は脳神経外科脳神経内科に分かれます。

 

外科と内科の違いですがどちらを受診しても大丈夫です。

 

へなお
外科でも内科でも脳の専門家であれば心配はありません。

 

外科といってもクリニックで手術などを行うわけではありませんので、クリニックでの診察や検査に大きな違いはありません。

 

ただ頭を強く打ったり怪我をしてしまったなどの外傷の場合は脳神経外科を受診することをお勧めします。

 

脳神経外科の外来を受診するといくらくらいかかるの?

脳外科外来-4

 

へなお
費用のことは皆さん気になるところですよね。

 

外来を受診するとどこのクリニックでも病院でもお会計の時に領収書とは別に診療明細書がついてきます。

 

ここにかかった費用のことが詳しく書かれています。

 

しかしよく見てみても何のことだかよくわからないと思います。

 

ココがポイント

医療はさまざまな医療行為に対して点数がついています。点数をすべて合算してそれを10倍にした数字が実際にかかった金額です。

 

へなお
保険で3割負担の方は合計金額の3割を支払うことになります。

 

ココがポイント

医療費は基本的に加算形式です。つまり何か医療行為をするたびに追加料金がプラスされるシステムです。

 

へなお
たとえば遊園地に行ったとします。

 

まずは入園料を払いますよね。

 

医療ではこれが受診料です。

 

これを払わないと遊園地にも病院にも入れません。

 

遊園地ではいろいろなアトラクションに乗るたびに追加料金がかかります。

 

医療も同じで診察を受けて検査をして説明を聞いて薬を出してもらうとどんどん追加料金がプラスされていきます。

 

へなお
ちなみに遊園地にあるようなどんなアトラクションも乗り放題のフリーパスは医療にはありませんのでご注意ください。

 

どのように追加料金をとってプラスにしていくかは医療事務さんの腕の見せ所ですが、受診する方にとっては出来れば安く済ませたいところですよね。

 

へなお
ここでは脳神経外科の外来をはじめてかかるとした場合にどのような金額がいくらくらいかかるかご紹介します。

 

初診料 288点

 

へなお
クリニックや病院を初めて受診した時にかかる費用でいわば入園料です。

 

これは一般的な点数で必ずしもすべての医療機関において同じではありません

 

またさまざまな注意があります。そのいくつかをご紹介します。

 

ココに注意

以前受診したことがある病院でも数か月以上受診がないと2回目に受診しても再度初診料を請求されることがあります。

診療時間外、休日、深夜の場合にはそれぞれ時間外加算85点、休日加算250点、深夜加算480点が追加されます。

6歳未満の乳幼児ではそれぞれの加算が200点、365点、695点と割高になります。

大きな総合病院に紹介状なしで受診すると追加料金としてさらに3000円以上請求されます。

 

へなじんさん
なんだかややこしいですね。

 

初診料はたくさんのオプションがあって一律ではないのでかなり複雑です。

 

へなお
自分も細かいところはよくわかっていないので安心してください。

 

神経学的検査 500点

 

意識の状態、脳神経、運動機能、感覚、反射など体のさまざまな脳に関する症状を診察します。

 

神経学的検査チャートというものがあってこれにそって診察を行います。

 

なんだかややこしい表ですがこれに沿って診察を行うので、この点数を取るにはそれなりの資格がいります。

 

ココに注意

基本的には脳神経関係の専門医だけが神経学的検査の費用を請求できることになっています。

 

神経・筋検査判断料 180点

 

いろいろな神経学的な検査をしたら医師はそれを評価してどのように治療していくのか判断します。

 

いわば判断するのにかかる手数料です。

 

ココに注意

神経・筋検査判断料脳神経関係の専門医だけが費用を請求できることになっています。

 

磁気共鳴コンピューター断層撮影(MRI撮影) 900~1600点

 

MRIの検査で脳の中の状況を撮影して病気がないか、脳が委縮してないかを調べます。

 

MRIでは脳の血管も調べることもできます。

 

もっと詳しく

MRIの点数はMRIの磁石の強度によってかわります。

3テスラ以上のMRI 1600点

1.5テスラ以上3テスラ未満のMRI 1330点

それ以外(つまり1.5テスラ未満)のMRI 900点

 

MRI強力な磁石の中で体の中の粒子が動いて体の中の臓器を撮影します。

 

磁石の力が強いほど鮮明できれいな画像の撮影が可能です。

 

磁石の強度の単位は“テスラ”で表記されます。

 

現在は1.5テスラのMRIを使用しているところが多いです。

 

しかし3テスラのMRIを使用している病院も増えてきていて中には7テスラなんてMRIもあります。

 

そう考えると中には、

 

へなじんさん
1.5テスラ未満の弱い磁石のMRIなんていらないんじゃないの?

 

なんて思われる方もいらっしゃるでしょう。

 

MRIは細い土管のような筒の中に入ってしかも”ドンドンガンガン”とすごい音がします。

 

通常の脳のMRI検査の撮影時間は撮影方法にもよりますが10分から30分くらいが目安です。

 

閉所恐怖症の人はMRIの土管の中に何十分も入っていることはほとんど無理です。

 

そのような人のためにオープンMRIというものがあります。

 

体の上下にMRIの機器がきますが横方向はオープンになっているので閉所恐怖症の方でもMRI検査を受けることが可能な方もいます。

 

しかしオープンであるため磁石の力が弱く0.4テスラ程度ですので画像は多少荒くなります

 

しかし脳の病気を見つけるという最初の段階での検査としては充分な画質が得られます。

 

コンピューター断層撮影(CT撮影) 560~1000点

 

CTはレントゲン検査と同様にエックス線での検査なので放射線被ばくします。

 

CTでの放射線被ばくに関してはこちらをご参照ください。

 

CTエックス線を発射する装置の数によって点数が変わります。

 

装置の数が多い画像はきれいで鮮明になりますが点数が高くなるのと放射線被ばくが増えます

 

もっと詳しく

64列以上のマルチスライス型のCT 1000点

16列以上64列未満のマルチスライス型のCT 900点

4列以上16列未満のマルチスライス型のCT 560点

 

クリニックでは16列以上64列未満が通常ですが、総合病院では64列以上が一般的です。

 

コンピューター断層診断 450点

 

MRIやCTなど撮影した画像を確認して診断する手数料です。

 

ココに注意

コンピューター断層診断の点数は月に1回しかとれないので何回もMRIやCTの検査を行った場合2回目以降は請求されません

 

へなお
検査は月に1回にしておきなさいねということです。

 

電子画像管理加算(コンピュータ断層撮影) 120点

 

撮影したMRIやCTの画像を電子化して管理保存する手数料です。

 

これはかなり細かく決められていて検査の種類によってさまざまですが、脳の検査の場合は120点くらいです。

 

ココに注意

基本的に撮影した画像はすべて電子化されてますので、他の病院に画像をもっていくなどでCD-Rに複写する場合には別途料金がかかります。

 

へなお
だいたいCD-R1枚作製で2200円くらいかかります。

 

へなじんさん
自分の体を撮影した画像なのだからそれを所有する権利は自分にあるんじゃないの?

 

そんな人が時々いますがそれは違います。

 

写真屋さんでも自分の姿を写真にとってもデータをもらうのにお金がかかりますよね。それと一緒です。

 

処方箋料 68点

 

処方箋(しょほうせん)は薬屋さんでお薬を買うために必要な薬の指示書です。

 

これもいろいろと点数がありますが、一般的に出される薬であれば68点です。

 

ココに注意

処方箋をもって薬屋さんに行って薬を買うのですが、薬屋さんでは薬の代金別途手数料がかかります。

 

一般名処方加算 6点

 

処方箋を発行するための手数料みたいなものです。

 

普通の処方箋であれば6点加算されますが色々とオプションがあり一律の点数ではありません。

 

診療情報提供料 250点

 

病気が見つかった場合にほかの病院に紹介状を作製するためにかかる費用です。

 

へなお
まだまだ色々加算がありますので上げたらきりがないですね。

 

へなじんさん
脳神経外科の外来を受診すると結局いくらくらいかかるの?

 

ココがポイント

脳神経外科の外来を受診して診察を受けてMRIの検査をして痛み止めの処方箋をもらう…そんな感じの受診ですと3割負担の方でだいたい9000円くらいです。

 

これに薬屋さんでのお薬代が加わる感じですので最終的にはだいたい10000円くらいです。

 

へなお
この金額が高いのか安いのかは考え方次第ですね。

 

保険診療点数を詳しく知りたい方は「しろぼんねっと」を参照してみてください。

 

まずは一度脳神経外科の外来を受診してみよう!

脳外科外来-5-min

 

へなお
皆さんが思っているほど脳神経外科の外来を受診することは敷居が高くないはずです。

 

気軽に受診していろいろ心配している症状をきちっと伝えて診察を受けてみてください。

 

へなお
MRI検査をまだ1度もしたことがない方がいらっしゃれば1度は検査を受けてみてください

 

心配な症状を抱えたまま不安の中で日常生活を送ることは脳にも心にもやさしいくはありません。

 

頭痛、めまい、しびれなどでお困りの場合はまずはお近くの脳神経外科のクリニックを受診することをお勧めいたします。

 

まとめ

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今回は脳神経外科の外来にかかるにはどうすればいいのか、費用はいくらくらいかかかるのかを解説しました。

 

今回のまとめ

  • 頭痛、めまい、しびれでお困りの方は気軽にお近くの脳神経外科のクリニックをまずは受診してみてください。
  • 脳神経外科の外来を受診すると診察と検査をうけてだいたい9000円くらいの費用がかかります。

脳の病気について正しい知識を身につけて健康な生活を送ることがとても大切です。

 

これからも少しでも理解を深めてもらうために情報を提供していきます。

 

へなお
今回の記事がみなさんに少しでもお役に立てれば幸いです。

 

最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

今後も『脳の病気』、『脳の治療』について現場に長年勤めた脳神経外科医の視点で皆さんに情報を提供していきます。

 

最後にポチっとよろしくお願いします。

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  • この記事を書いた人

へなお

▶脳神経外科専門医でアラフィフおじさんの「へなお」です。▶日々脳の手術、放射線治療を中心に勤務医をしています▶一般の方でも脳についてわかりやすく理解していただけるように、脳の病気や治療から脳科学まで幅広い分野にわたって長年の経験からつちかった情報を提供していきます▶多くの方に脳に興味をもっていただき、少しでもこれからの生活の役に立つ知識をつけていただければと思います!

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