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脳神経外科専門医|へなお
1cmの病変をミリ単位で射抜く脳の定位放射線治療をはじめ、脳神経外科手術や脳血管内治療の最前線に立つ現役の勤務医です。
日々は精密機械のような精度で脳と向き合っていますが、一歩病院を出れば、学生時代のラグビーで鍛えた体力で趣味のサウナに毎日通い詰める「おじさんサウナ―」でもあります。
このブログでは、難解な脳科学を「サウナでのととのい」や「日常のふとした疑問」にのせて解説。
脳ドックや認知症診療の経験も交えながら、誰よりも分かりやすく、時にシュールな世界観を添えてお届けします。
あなたの脳を少しだけアップデートして、明日からの生活を豊かにする知恵をスクラムを組むような情熱で発信していきます!
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笑いのセンスを磨く方法を学ぼう!メタファーの効果を脳科学で説く

笑い-A3
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お笑い芸人はどうしてあんなに多くの人を笑わせることができるの?

 

そのような疑問に脳神経外科専門医であるへなおがお答えします。

 

このブログでは脳神経外科医として20年以上多くの脳の病気と向き合い勤務医として働いてきた視点から、日常の様々なことを脳科学で解き明かし解説していきます。

 

基本的な知識についてはネット検索すれば数多く見つかると思いますので、ここでは自分の実際の経験をもとになるべく簡単な言葉で説明していきます。

 

この記事を読んでわかることはコレ!

  • 笑いのセンスを磨くために必要な技の1つであるメタファーの効果がわかります。

 

CONTENTS

”お笑い”は文化遺産である

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あなたも笑いのセンスを磨こう!

  • お笑いは間違いなく文化遺産です。
  • そんな笑いを自由自在にあやつるお笑い芸人のしゃべりはまさに神業です。
  • お笑い芸人はメタファーを活用してわれわれを笑いの渦に巻き込んでいきます。
  • メタファーは受け手が主導のコミュニケーションを送り手が主導に逆転することができる必技です。
  • あなたもメタファーを活用して笑いのセンスを磨いていきましょう。
へなお
自分はお笑い芸人を尊敬して止みません。

 

なぜならほんの数秒、数分で多くの人を笑わせることができるからです。

 

このような芸当はなかなかできるものではありません。

 

自分がもし相手を笑わせて楽しませたいと思った時にほんの数秒、数分で相手を笑わせることができるだろうかと考えると…

 

へなお
絶対無理ですね。

 

ギャグやジョークなどの笑いの世界を楽しむことができる動物はヒトだけです。

 

ヒトにおいてもお笑いは地域、環境、知性、知識、性格、年齢などさまざまな影響を受けます

 

たとえばアメリカンジョークを聞いてもちっともおもしろく感じないなんてことあると思います。

 

洋画を見ていて外人の方が笑うタイミングとわれわれ日本人が笑うタイミングが違うことを感じたことがある人もいるはずです。

 

おそらく日本語に翻訳された時点で笑いの内容やタイミングがズレてしまうのでしょう。

 

へなこさん
日本の中ですら関東と関西のお笑いは違いますよね。

 

そのように考えるとお笑いは間違いなく文化的産物といえるでしょう。

 

こんなお笑いを自由自在にあやつる芸人のしゃべりはまさに神業としか思えません。

 

へなお
芸人の域に達しなくともあなたも笑いのセンスを磨いて周りの人を笑顔にしてみませんか?

 

この記事のポイント

今回は笑いのセンスを磨くことを脳科学で探ります。

そして特に笑いの1つの技でもあるメタファーを脳科学で解き明かしていきます。

 

笑いの脳科学

笑い-2-min

脳がお笑いを理解しておもしろいと感じるのにはほんとさまざまな要素が影響してきます。

 

ですから同じお笑いでもおもしろいと感じる人もいれば全然おもしろくないと感じる人がいるのも当然です。

 

このように笑いには個人差があり、特にその人の個性が大きく影響しています。

 

ここで個性の違う2人の笑いに対する脳の反応を調べた研究があります。

 

外向的で人とコミュニケーションをとるのが得意な人内向的で神経質な人に参加してもらいます。

お笑い系のマンガを読んでもらいそのおもしろさを10点満点で評価してもらいます。

結果ですがお笑いへの理解度や反応する時間には両者に差はありませんでした

つまり2人とも少なくとも外観上はお笑いを同じように理解して楽しんでいるのです。

ところが2人の脳の反応には違いがありました。

お笑いを感じている時に活発に働いている脳の場所はぜんぜん違っていたのです。

Mobbs D, et al, Proc Natl Acad Sci USA, 102:16502-6, 2005

 

笑いの秘密-その1

一見すると同じようにお笑いを楽しんでいるように見えても実は性格によってお笑いに対する脳の反応の仕方は人それぞれなのです。

 

笑いは脳の中で右の脳の前頭前野という部分が深くかかわっていることはわかっています。

 

しかし実際にはそのほかにも扁桃体や中脳などさまざまな部分が関わっています

 

ですから外見上は笑っていても脳の中でそのお笑いをどのように感じとりどのように処理しているのかはバラバラなのです。

 

このようにさまざまな脳の反応があってもお笑いはわれわれに共通の笑顔を届けてくれます。

 

そう考えるとお笑いはなんとも奥深いものだと改めて感慨深くなります。

 

メタファーはお笑いの秘技

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お笑いをわれわれに届けてくれるのは基本的には“言葉”です。

 

お笑い芸人たちはその言葉を巧みにあやつってわれわれの脳を刺激してきます。

 

へなお
ではどうやってこんなにもわれわれの脳を刺激して笑いを引き出せるのでしょう?

 

笑いの秘密-その2

基本的に言葉によるコミュニケーションの主導権は言葉を受ける側にあります。

 

たとえばお店で買い物をしていて店員から商品を勧められた時に買うか買わないかを決めるのは受け手である消費者です。

 

恋人に告白してそれを受け入れるか断るかを決めるのは受け手である告白された側です。

 

つまり言葉を投げかけてもそれをどのように受け止めるのかは言葉を投げかけられた相手側にあるのです。

 

主導権は言葉を投げかけた側ではなく言葉を受けた側にあるということです。

 

へなお
これは対人関係における普遍的な原理です。

 

お笑いでもいくらおもしろいことを言ってもそれを聞いている側がおもしろいと思わなければ笑ってはもらえません。

 

へなお
ではお笑い芸人はどうやってあんなにも笑いを生み出すことができるのでしょうか?

 

笑いの秘密-その3

お笑い芸人はこの普遍的な原則を崩して言葉をぶつけてくるのでわれわれの脳はたまらずあっという間に刺激されて笑ってしまうのです。

つまり言葉を受ける側ではなく言葉を投げかけた側が主導権を握っている状態です。

この魔法のような言葉の主導権を逆転する技の1つに“メタファー“の活用があります。

 

へなこさん
メタファーってなんですか?

 

メタファーとは簡単に言ってしまうと“たとえ”です。

 

へなお
たとえには2通りの表現方法があります。

 

1つは直喩(ちょくゆ)と呼ばれる方法です。

 

”人生は旅のようなものである”

 

人生を旅にたとえてそれをきちんと言葉で“~のようなと表現しています。

 

もう1つは隠喩(いんゆ)と呼ばれる方法です。

 

”人生は旅である”

 

これも人生を旅にたとえていますがたとえをしめす表現が含まれていません

 

メタファーの効果-その1

実際に人生は旅ではないので相手に“きっと人生は旅のようなもの”と言いたいのだろうなあと想像してもらわないといけません

相手にとってはひと手間かかりますがこれが脳には効果的なのです。

“人生は旅のようなもの”と言われるよりも“人生は旅だ”と言われた方が相手の脳をより活性化させるのです。

 

へなお
それではメタファーを聞いた時あなたの脳はどのように反応しているのでしょう?

 

多くのヒトの脳で言葉を理解するのは主に左の脳とされています。

 

左の脳には言語野という部分があってここで言葉を理解しています。

 

“人生は旅のようなもの”という言葉を聞くと言語野が働いて言葉を理解して終了です。

 

へなお
しかしメタファーを聞いた時は違います。

 

“人生は旅だ”という言葉を聞くと当然言語野が働いて言葉を理解します。

 

へなお
しかしそれだけでは終わりません。

 

言語野に加えてそのほかの脳の広い範囲も連動して活発に働くのです。

 

脳が活発に働くのは言語野のある左の脳にとどまらず右の脳も活発に働き始めます

 

メタファーの効果-その2

メタファーを理解するということはただその言葉を理解するだけでなくその前後の文脈からも言葉を理解して裏の意味を推測するという作業が必要になってきます。

脳の単純作業ではなく脳全体を使った高次機能が必要となってくるのです。

つまりメタファーを活用することで相手の脳のさまざまな部分を刺激して“人生は旅”とはどういうことなのだろう相手の脳を激しく働かせることができるのです。

 

へなこさん
“~のような”という言葉を取り除くだけでこれだけ脳の反応が変わってくるのはほんと不思議ですよね。

 

しかしこのちょっとした技を使うだけで言葉の主導権を自分に持ってくることが可能なのです。

 

メタファーの効果-その3

メタファーは“受け手が主導”のコミュニケーションを“送り手が主導”に逆転することができる必技なのです。

 

へなお
お笑い芸人のネタを注意深く聞いてみてください。

 

きっとメタファーがあらゆるところに散りばめられていることでしょう。

 

知らず知らずのうちにあなたの脳はメタファーの効果で刺激されまくっているのです。

 

そう考えるとお笑いはますます奥深いものだとさらに感慨深くなっていきます。

 

あなたもメタファーの効果を利用してぜひ笑いのセンスを磨き上げてみてはいかがでしょうか?

 

お笑いについてもっといっぱい学びたい!そんな人には以下の本がぜひお勧めですよ。

 

 

 

”笑いの脳科学”のまとめ

まとめ-conclusion1-N1

笑いのセンスを磨くために必要なメタファーの効果について脳科学的に解明してみました。

今回のまとめ

  • 笑いは文化遺産です。
  • そんな笑いを自由自在にあやつるお笑い芸人のしゃべりはまさに神業です。
  • 笑いには個人差がありその人の個性が大きく影響しています。
  • それでもお笑いはわれわれに共通の笑顔を届けてくれます。
  • お笑い芸人はメタファーを活用してわれわれを笑いの渦に巻き込んでいきます。
  • メタファーは受け手が主導のコミュニケーションを送り手が主導に逆転することができる必技です。
  • あなたもメタファーの効果を利用して笑いのセンスを磨いてみてはいかがですか。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

今後も長年勤めてきた脳神経外科医の視点からあなたのまわりのありふれた日常を脳科学で探り皆さんに情報を提供していきます。

 

最後にポチっとよろしくお願いします。

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この記事を書いた人

脳神経外科専門医|へなお

1cmの病変をミリ単位で射抜く脳の定位放射線治療をはじめ、脳神経外科手術や脳血管内治療の最前線に立つ現役の現役の勤務医です。
日々は精密機械のような精度で脳と向き合っていますが、一歩病院を出れば、学生時代のラグビーで鍛えた体力で趣味のサウナにほぼ毎日通い詰める「おじさんサウナ―」でもあります。
このブログでは、難解な脳科学を「サウナでのととのい」や「日常のふとした疑問」にのせて解説。
脳ドックや認知症診療の経験も交えながら、誰よりも分かりやすく、時にシュールな世界観を添えてお届けします。
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