男子でも女子でもロールキャベツとアスパラベーコンって実際にモテるのはどっちなの?
そのような疑問に脳神経外科専門医であるへなおがお答えします。
このブログでは脳神経外科医として20年以上多くの脳の病気と向き合い勤務医として働いてきた視点から、日常の様々なことを脳科学で解き明かし解説していきます。
基本的な知識についてはネット検索すれば数多く見つかると思いますので、ここでは自分の実際の経験をもとになるべく簡単な言葉で説明していきます。
この記事を読んでわかることはコレ!
- ロールキャベツとアスパラベーコンの男子と女子を探ることで現代の恋愛事情を脳科学で解き明かします。
現代の性欲事情はどうなっている?
“現代の恋愛事情の脳科学”
- ロールキャベツとアスパラベーコンは草食系と肉食系の進化系です。
- 性欲には脳の報酬系回路と同情系回路が複雑に絡み合ってさまざまな系統を生み出しています。
- ロールキャベツの方がアスパラベーコンよりも一般的にはモテますが好みは人それぞれです。
- あなたも自分の性欲を理解して自分に合ったパートナーを見つけ出してみてください。
最近の恋愛事情を脳科学的に探ってみると
男女の恋愛事情
性欲において草食系が増加し肉食系が減少している。
性別では女子はどちらかと言うと肉食系、男子はどちらかと言うと草食系になりつつある。
そんな傾向がうかがえます。
“性欲の脳科学”についてはこちらの記事を参照してみてください。
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”草食系は受け身な感じで消極的なイメージ”
”肉食系は情熱的積極的でがっついてるイメージ”
そんな感じになるのでしょうが性欲はそんな簡単に白黒ははっきりと分けられるものではありません。
”限りなく草食系に近い肉食系”
”限りなく肉食系に近い草食系”
そんな曖昧な人がいてもおかしくはありません。
この曖昧さをうまく表現したものが“ロールキャベツ”と“アスパラベーコン”です。
現代の恋愛事情-その1
ロールキャベツのように見た目は草食なのに中身は肉食なヒト
アスパラベーコンのように見た目は肉食なのに中身は草食なヒト
これは当然男子にも女子にも当てはまる言葉ですがどちらかと言うと男子に用いられることが多そうです。
その真意は定かではありませんが近年男子の草食化が進んでいるとことと関係しているのでしょうか…
もともとオルガスムに到達した時の頂点は女子の方が高く男子の方が性欲が弱いとされているのでこのような議論が巻き起こりやすいのでしょう。
いずれにしても現代の性欲事情では、
”いかにしてロールキャベツやアスパラベーコンの化けの皮をはがすのか”
がキーワードとなっています。
それでは “ロールキャベツ”と“アスパラベーコン”の性欲について脳科学で探っていきましょう。
草食系と肉食系、ロールキャベツとアスパラベーコンの脳科学
現代の恋愛事情-その2
性欲に関わる脳のキーワードは脳の“報酬系回路”と“同情系回路”です。
“報酬系回路”と“同情系回路”は性欲以外にもさまざまなシーンで登場してくる脳の重要な働きです。
“報酬系回路と同情系回路の脳科学”を詳しく知りたい方はこちらの記事をご参照ください。
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性欲が満たされると脳は当然快楽を感じます。
快楽を感じた時に活発に働くのが報酬系回路です。
報酬系回路は快楽を感じた時にだけ働くのではなく快楽を得るための準備をしている時からすでに働き始めています。
このように考えると性欲と報酬系回路が強く関係していることは容易に理解していただけると思います。
では同情系回路はどうでしょう?
実は同情系回路は同情の感情だけでなく不安を脳が感じた時にも活発に働きます。
不安の行く末は同情です。
自分の性欲が満たされるかどうかの不安が同情系回路を発火させるのです。
現代の恋愛事情-その3
報酬系回路と同情系回路の2つの回路がどのように発火して働くかでロールキャベツになるのかアスパラベーコンになるのかが決まってきます。
では性欲における草食系、肉食系と報酬系、同情系回路の関係を探ってみましょう。
草食系の脳科学
まずは純然たる草食系の脳をのぞいてみましょう。
草食系
草食系では報酬系<同情系で脳が活動しています。
草食系では性欲を満たして快楽を得ることへの不安の要素が非常に大きいのです。
異性と知り合ってただの知り合い程度の関係で終わるのではなく一線を越えて性欲が満たされる…
そこまでのハードルがあまりにも高すぎて不安が強くなり最後には自分自身に同情してしまします。
草食系の脳の回路
不安を感じるくらいならば異性との関係で性欲を満たすのではなく二次元の世界で性欲を満たしたり食欲などの他の欲望を満たしたりすることで報酬系回路を発火させて快楽を得ようとする。
それが草食系です。
肉食系の脳科学
次は肉食系の脳です。
肉食系
肉食系では報酬系>同情系で脳が活動しています。
肉食系の脳の回路
肉食系はとにかく快楽を求めてひたすらがんばります。
不安をかき消すように報酬系回路が全開で働き続けます。
性的本能はもともと性欲を満たして生殖活動を行うために備わっている欲望です。
ですから脳が快楽を求めて肉食になるのは自然の摂理なのです。
ロールキャベツの脳科学
いよいよ本題のロールキャベツです。
ロールキャベツ
ロールキャベツでは報酬系≧同情系で脳が活動しています。
なんか微妙な感じですが最終的には肉食系です。
しかし最初は肉食系であることは伏せています。
そこには草食系で働く同情系回路が大きく関わっています。
ロールキャベツの脳の回路
最初は異性との付き合いがうまく成就して第一線を無事に超えられるか不安であるために同情系回路が発火して草食系の状態です。
しかし報酬系回路はいつでも発火できるように準備万全の状態です。
不安が少しでも解消されて同情系回路の働きが弱まるとたちまち報酬系回路が発火して快楽を求めて肉食系に変貌するのです。
しかし不安が解消されないと報酬系回路は発火されず不発に終わってしまうこともしばしばです。
ロールキャベツは次に紹介するアスパラベーコンと比較すると男子からも女子からも圧倒的に支持されています。
ロールキャベツではうまく展開すれば相手にとっては予想外の展開となります。
草食系と思いきや肉食系に変貌して最後は男子女子ともに性欲が満たされて快楽が得られます。
予想外の展開というのは脳にとってとても刺激的です。
性欲が満たされてオルガスムに達した時に脳の中で働いているのは快楽を感じる報酬系回路ともう1つあります。
それは“運動予測の回路”です。
オルガスムに達するまで体がどのように動いて性欲が満たされていくのかを脳はある程度予想しています。
しかし予想外の展開があると運動予測の回路が激しく刺激されてオルガスムの頂点がより高くなるのです。
しかし草食系から肉食系にうまく切り替えるには注意が必要です。
いつどのタイミングでどのように草食系から肉食系に切り替えるかがあなたの腕と脳の見せ所です。
アスパラベーコンの脳科学
最後はアスパラベーコンです。
ベーコンを食べていると思ったら口の中に残っているのはアスパラガス…
しかし性欲におけるアスパラベーコンはいわゆる”見掛け倒し”です。
アスパラベーコン
アスパラベーコンでは報酬系≦同情系で脳が活動しています。
肉食系を装っていても最終的には草食系です。
アスパラベーコンの脳の回路
最初脳は快楽を求めて自由に働き一見すると肉食系です。
しかし相手の性欲が満たされる前に自分の報酬系回路の働きは弱ってしまいます。
自分の性欲が他の欲望を満たすことで満たされてしまうのかあるいは性欲を満たすことへの不安が強くなってしまうのかは人それぞれでしょう。
しかしいずれにしても報酬系回路の働きが弱まり同情系回路が発火して脳の中は不安だらけになってしまいます。
もうこうなると最初の勢いはどこへやらですっかり見掛け倒しの草食系です。
脳の本能のまま報酬系回路を活発に働かせている普段の姿は頼もしい限りです。
いざというときに多少頼りないのも逆にギャップを感じて予想外の展開で刺激的です。
アスパラベーコンはロールキャベツはよりもモテることは少ないかもしれません…
しかしそんなアスパラベーコンだからこそ好きになってくれる人は優しい脳の持ち主に違いありません。
その他の系統の脳科学
ロールキャベツとアスパラベーコン以外にも最近ではさまざまな系統の男子女子がいます。
メモ
クリーミー系:可愛い顔立ちや容姿をしているのにいざというときは肉食系
雑食系:純粋な草食系や肉食系ではなく療法がミックスした系統
昆虫系:見た目がとっつきにくく果敢にアタックするも相手にされない系統
仙人系:恋愛感情が非常に低くある意味悟りを開いてしまったかのような系統
臆病系:恋愛に対して臆病でちょっとのことですぐにくじけてしまう系統。
乙女男子:女性がメインターゲットのコンテンツを好む女々しいとされる系統
しかしどれもこれも脳の報酬系回路と同情系回路のバランスの取り方と切り替え方次第でいかようにも変化しうるものです。
現代の性欲事情の脳科学
草食系と肉食系、ロールキャベツとアスパラベーコンの脳科学を探ってみましたがあなたはどのタイプにあてはまったでしょうか?
現代の恋愛事情-その4
現代の性欲事情を脳科学で探ってきましたがヒトは他の動物には見られない奇妙な性癖を持っている生物です。
動物の中でヒトだけが緊要な性癖を駆使して人目を忍んで隠れて性欲を満たそうとします。
多くの動物では女子のまわりに多くの男子が群がって必死にアピールを繰り返し女子はフェロモンを放ちまくって男子を刺激しまくります。
また繁殖の目的以外で性欲を満たそうとするのはヒトだけです。
恋
現代の性欲事情では恋愛感情の要素がますます肥大化しています。
このようなヒトだけが感じる特別な性欲の姿を作り上げているのはヒトの脳です。
現代の恋愛事情-その5
ヒトの脳は性欲に対して“恥ずかしい”という自意識を持っています。
ですからヒトは性欲を満たす姿を隠そうとするのです。
自意識は他の動物にはありません。
自意識とは“自分以外の他人から見た自分に縛られている”ということです。
性欲を満たそうとする時ヒトは“恥ずかしい”という自意識によって他人から見た自分の姿ばかりを気にします。
“好きな人に嫌われたくない”
“もっと好きになって欲しい”
そのような他人を意識した自意識に満ちた恋愛感情が性欲の姿をどんどん変化させているのです。
そのためロールキャベツやアスパラベーコンなるものが登場したのでしょう。
ロールキャベツやアスパラベーコンのあとにはどんな性欲の姿が待っているのでしょうか…
“現代の恋愛事情の脳科学”のまとめ
アスパラベーコンとロールキャベツの男子と女子を探ることで現代の恋愛事情を脳科学で探ってみました。
今回のまとめ
- ロールキャベツとアスパラベーコンは草食系と肉食系の進化系です。
- 性欲には脳の報酬系回路と同情系回路が複雑に絡み合ってさまざまな系統を生み出しています。
- ロールキャベツの方がアスパラベーコンよりも一般的にはモテますが好みは人それぞれです。
- あなたも自分の性欲を理解して自分に合ったパートナーを見つけ出してみてください。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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