バズるクリエイティブな作品を作り上げるためにはどうしたらいいの?
そのような疑問に脳神経外科専門医であるへなおがお答えします。
このブログでは脳神経外科医として20年以上多くの脳の病気と向き合い勤務医として働いてきた視点から、日常の様々なことを脳科学で解き明かし解説していきます。
基本的な知識についてはネット検索すれば数多く見つかると思いますので、ここでは自分の実際の経験をもとになるべく簡単な言葉で説明していきます。
この記事を読んでわかることはコレ!
- バズるクリエイティブな作品を作り上げるためのたった1つの方法がわかります。
“クリエイティブな作品を作り上げる”を考える
“バズるクリエイティブな作品を作り上げるためのたった1つの方法”
- バズるクリエイティブな作品を作り上げる方法でもっとも大切なことは“HOWの記憶”をやりすぎなくらいに組み合わせまくることです。
- 経験することで得られる“HOWの記憶”をいろいろ組み合わせて遊んでみてください。
- 脳に余裕をもって遊び心で“HOWの記憶”にこだわることできっとバズるクリエイティブな作品が生まれます。
クリエーターの脳科学
バズるクリエイティブな作品を作り上げる方法でもっとも大切なことは“HOWの記憶”をやりすぎなくらいに組み合わせまくることです。
この記事ではバズる作品を作り上げるクリエーターの脳を探ることで誰にでもクリエイティブな作品を作り上げるチャンスがあることを証明します。
焦らずに1つずつクリエーターの脳科学について探っていきましょう。
“クリエイティブな作品を作り上げる”の意味を探る
クリエーターってどんな人?
クリエーターの脳科学-その1
クリエーターとは簡単に言えば“自分の持っている能力をアウトプットして形ある作品を作り上げる人”です。
クリエーターは言うならば”アウトプットの達人”です。
“アウトプットの脳科学”についてはこちらの記事を参照してみてください。
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自由な発想から独創的でアーティスティックな作品を作り上げる人もいれば他人のニーズを達成するために作品を作り上げる人もいます。
作り上げる作品もイラスト、音楽、服飾、インテリア、ゲーム、文章、写真、建物などなどさまざまです。
あくまでも趣味の範囲で活動しているクリエーターもいますが自分の作品でお金を稼ぐプロのクリエーターとして活動している人もたくさんいます。
バズる作品を連発するプロのクリエーターは多くの人から“天才”と呼ばれています。
なんて言われて多くの人から尊敬されています。
天才だけがプロのクリエーターになれるわけではありません。
誰もがクリエーターになることは可能ですしその資格を持ち合わせています。
しかし多くの人はクリエイティブな作品を作り上げる方法を正しく理解していないためプロのクリエーターとして活躍している人だけが特別視されているのです。
ですからクリエイティブな作品を作り上げる方法を正しく理解することが大切なのです。
クリエイティブな作品っていったい何?
クリエイティブな作品は“匠の技”や“名人の極意”なんて言葉で賞賛されています。
しかしそもそも人の脳から生まれ出てきたものですから何もそんな特別なことはありません。
クリエーターの脳科学-その2
脳の中の記憶は2つに分けられます。
経験することで得られる記憶…“HOWの記憶”
暗記することで得られる記憶…“WHATの記憶”
つまりクリエイティブな作品とは”自分が今まで経験してきたことで得てきた多くの記憶を組み合わせて作り上げられた作品”なのです。
経験と言ってもいろいろなものがあります。
見たり聞いたり食したり触れたり感じたり…脳を刺激するような経験のすべてです。
これらのさまざまな経験をうまく組み合わせることで脳はその人独自のクリエイティブな発想を生み出しているのです。
その理由を次に考えてみましょう。
“HOWの記憶” っていったい何?
脳の細胞は無限にあるわけではありません。
細胞の数は限られています。
しかしわたしたちは生きている限り多くの経験をして脳を刺激し続け記憶はどんどん増えていきます。
ですから1つ1つの記憶を別々に脳に保存していったらたちまち脳が容量オーバーになってしまいます。
脳の神経の中で“HOWの記憶”を保存できる細胞は数十万~数百万個しかありません。
まだ若いうちはそれで充分に足りるかもしれませんがあっという間に足りなくなってしまいます。
そこで脳は“限られた神経細胞の中で無限にあるものをどのように記憶していくか?”ということを考えます。
その答えは1つの神経細胞がいくつもの“HOWの記憶”を刻みこむことです。
クリエーターの脳科学-その3
1つの神経細胞に1つの“HOWの記憶”ではなく1つの神経細胞に多くの“HOWの記憶”が保存されるようにしたのです。
しかしばらばらの記憶を1つの神経細胞に記憶させると当然記憶の混乱が起きてしまいます。
ですからまったく関係のない記憶ではなく何かしらの共通点をもった記憶を集めてそれらを関連付けて1つの神経細胞に刻み込むのです。
例えば“りんごを食べる経験”はりんごの形である“球”の神経細胞に保存されます。
“球”の神経細胞にはそのほかに同じ球であるボールを使った経験なども保存されます。
一方でりんごは食べると“美味しい”という神経細胞にも保存されます。
また見た目が“赤”の神経細胞にも保存されます。
りんごをそのままかぶりついて歯が痛い経験をしたことがある人は “りんごを食べる経験”は“痛み”の神経細胞にも保存されます。
このように“りんごを食べる経験”はいつくもの神経細胞に保存されこれら1つ1つの情報を組み合わせてはじめて“りんごを食べる経験”が脳の中で完成するのです。
“りんごを食べる経験”というたった1つの経験でも神経細胞の組み合わせによってはものすごい膨大な数の神経細胞が関わってきます。
逆に少ない神経細胞にしか保存されていなければその組み合わせは乏しいものとなります。
このように経験することで得られる記憶は人によってそれぞれ違う神経細胞に保存されていきますの同じ“りんごを食べる経験”をしても脳の中でどのように“HOWの記憶”として保存されるかは人それぞれです。
バズる“クリエイティブな作品を作り上げる” ためのたった1つの方法
それではいよいよバズる“クリエイティブな作品を作り上げる” ためのたった1つの方法を探っていきましょう。
“HOWの記憶”をやりすぎなくらいに組み合わせまくる
最初に言ったようにバズる“クリエイティブな作品を作り上げる”ためには“HOWの記憶”をやりすぎなくらいに組み合わせまくることがもっとも大切でありたった1つの方法と言えます。
音楽を聴いている時のことを想像してみてください。
当然主旋律が頭の中に入ってきて”いい音楽だなあ”と感じると思います。
しかし無意識のうちに主旋律の裏で響くさまざまな音があなたの脳を刺激していることに気づいているでしょうか?
ただ主旋律だけを流して聞いていたらそれほど響いてこないメロディーであったとしても伴奏も含めて完成された音楽として聴くとぐっと心に響いてくるものです。
意識に上がらないような細かな音の細工こそがその音楽をより引き立てているのです。
次に映画を見ている時のことを想像してみてください。
あなたの目は主人公をひたすら追いかけています。
主人公のまわりの細かな映像にまで意識はきっと届いていないでしょう。
しかし視界に入るか入らないかのスクリーンのすみに写し出された映像こそがより主人公を引き立てているのです。
クリエーターの脳科学-その4
意識の及ばないような作品のすみずみにまで主旋律や主人公に関連した“HOWの記憶”を組み合わせて演出することでバズるクリエイティブな作品は生み出されているのです。
先ほどの“りんごを食べる経験”でりんごは丸くて美味しくて赤いだけの“HOWの記憶”の組み合わせであればクリエイティブな作品は生まれません。
“球”の“HOWの記憶”から野球という球を使った競技が浮かび上がり野球から甲子園が浮かび上がり甲子園から夏が浮かび上がり夏から海が浮かび上がり…
このように“HOWの記憶”をやりすぎなくらいに組み合わることで果てしなく脳の神経細胞は連鎖して発火していくのです。
するとただりんごを食べるシーンが”夏の海でりんごを食べるシーン”におき変わり季節感のない不思議な映像が出来上がります。
意識しなければ何げなく過ぎていってしまうシーンかもしれませんが主人公がただりんごをかじっていてもその背景が夏の海であれば何ともいえない違和感が脳に刻み込まれるでしょう。
そんな脳を刺激するようなやりすぎなくらいな“HOWの記憶”の組み合わせがバズる“クリエイティブな作品”を作り上げているのです。
頑固な脳が作品をダメにする
どのような作品でもそれを完成させるときにまず気にすることは多くの人に気に入ってもらえるかです。
りんごを食べるシーンを撮影するのであれば”いかに主人公がりんごを美味しく食べているか”に気持ちを集中させて撮影するでしょう。
”主人公がりんごを食べる背景が夏の海”という今までにな新たなパターンをさりげなく組み込むだけで何かが大きく変わってきます。
りんごに固執して美味しく食べることにこだわりすぎるような頑固な脳からはいい作品は生まれません。
なにも突拍子もない発想力や創造力を養う必要はないのです。
遊び心とはなにもふざけた発想や創造を求めているのではありません。
クリエーターの脳科学-その5
脳に余裕をもっていろいろな“HOWの記憶”と結びつかせてそこから広がる無限のネットワークの中で自由に遊んでみてください。
人によっては余計な寄り道や無駄なことと思われることでもとりあえずやってみることです。
そんな遊び心がバズるクリエイティブな作品を生み出すきっかけになるかもしれません。
そもそも影はそれほど重要視されていませんでしたし絵に影をつけるなんて発想自体が無駄な意味のないことと思われていました。
しかし歴史のどこかで誰かが絵に影をつけました。
長い影、短い影、時には陰で真っ暗な絵…
しかしこれによって絵が浮かび上がって見え劇的な効果を生み出したのです。
今では絵に影がついていることが当たり前ですがこんな細かな“HOWの記憶”のやりすぎなくらいの組み合わせでバズるクリエイティブな作品が世の中に受け入れられてきたことは間違いのない事実です。
あなたも既成概念にとらわれない自由な遊び心で“HOWの記憶”を組み合わせてクリエイティブな作品を作ってみてください。
いつの日かその作品が世の中に受け入れられてバズる日がきっと来るでしょう。
最後にクリエーターを目指している方はぜひ読んでみてください。お勧めです。
“バズるクリエイティブな作品を作り上げるためのたった1つの方法”のまとめ
バズるクリエイティブな作品を作り上げるための方法をクリエーターの脳科学を探ることで説き明かしてみました。
みなさんもぜひ実践してみてください。
今回のまとめ
- バズるクリエイティブな作品を作り上げる方法でもっとも大切なことは“HOWの記憶”をやりすぎなくらいに組み合わせまくることです。
- 経験することで得られる“HOWの記憶”をいろいろ組み合わせて遊んでみてください。
- 脳に余裕をもって遊び心で“HOWの記憶”にこだわることできっとバズるクリエイティブな作品が生まれます。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
今後も長年勤めてきた脳神経外科医の視点からあなたのまわりのありふれた日常を脳科学で探り皆さんに情報を提供していきます。
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