恋愛がうまくいくための必勝法なんてあるの?
そのような疑問に脳神経外科専門医であるへなおがお答えします。
このブログでは脳神経外科医として20年…多くの脳の病気と向き合い勤務医として働いてきた視点から、主に一般の方に向けて脳の病気、治療から脳の科学まで幅広くわかりやすく解説していきます。
基本的な知識についてはネット検索すれば数多く見つかると思いますので、ここでは自分の実際の経験をもとになるべく簡単な言葉で説明していきます。
この記事を読んでわかることはコレ!
- 恋愛がうまくいくための脳科学的な必勝法がわかります。
まずは自分の右側を磨こう
恋愛がうまくいくための脳科学
- シュードネグレクト効果をねらって自分の右側を磨いて好きな人の左隣をキープしましょう。
- 好きな人との恋愛が成就するイメージをして脳を活性化しましょう。
ココがポイント
恋愛のスタートは相手に気に入ってもらうところから始まります。
恋愛の脳科学的必勝法1
まずは自分の右側(相手にとっての左側)をとにかく磨き上げてください。
この効果をシュードネグレクト(疑似無視)効果と言います。
シュードネグレクト効果
目から入った視野の情報の半分を認識してもう半分を無視してしまう傾向のことをシュードネグレクト効果と言います。
目から入った映像や情報を認識して判断をするのは右脳の役割が高いとされています。
神経は脳の中で交叉しています。
したがって右脳は視界の左側からの情報を認識しています。
したがって両目で見ていても無意識的に視界の左側からの情報がより印象に残るのです。
これが当初言われていたシュードネグレクト効果でしたが、その後の研究で右脳だけでなく左脳もまた視界の左側からの情報を重視する傾向があることがわかりました。つまり、
シュードネグレクト効果
脳全体で視界の左側からの情報を常に強くインプットしているのです。
この効果は人の顔だけでなくそのほかのさまざまな場面でも応用されています。
広告のチラシは一番大事だったり重要だったり知らせたいことは左上に配置するとよいとされています。
そしてその後視線はアルファベットのZあるいはFを描くように動くと言われています。
これを「Zの法則」あるいは「Fの法則」と言います。
人気グループでもシュードネグレクト効果は利用されています。
AKB48や乃木坂46が選抜メンバーを発表する時、1番はセンター、2番は左、3番は右に配置されています。
表彰台でも1位はセンター、2位は左、3位は右です。
ですから、
恋愛の脳科学的必勝法2
好きな人に気に入ってもらえるようになるには相手にとって左側(自分にとっては右側)の特に顔を磨き上げましょう。
ここでちょっと誤解しないでいただきたいのは顔を磨き上げるというのは相手にいい印象をあたえるような最高の表情を伝えましょうということです。
顔の表情を見た時に左半分は優しい印象を与え、右半分は冷たい印象を与えれるとされています。
いくら笑顔でいようとしても、顔の右側だけ笑顔の表情が強いのであれば、本心ではあまり喜んでいないと思われがちなのです。
顔全体が自然な左右対称の笑顔になっていなければ心から喜んでいるとは思われません。
いくら表情を意識的に作っても、顔の左側には思わず本音が出てしまいがちなのです。
顔の左半分はプライベートな顔、右半分は社会的な顔なんて言われることもあります。
髪の毛を右分けにして顔の右側(相手にとって左側)を多く見せると心の強さが表れます。
積極的で自分の意志が伝わりやすく美的に好ましく感じられます。
一方で髪の毛を左分けにして顔の左側(相手にとって右側)を多く見せると協調的な穏やかさが表れます。
一見すると良さそうに思えますが消極的で気持ちが伝わりにくく感じられてしまうこともあります。
ですから好きな人と会う前にはまずは自分の右側(相手にとっての左側)をとにかく磨き上げてください。
恋愛の脳科学的必勝法3
デートの時は必ず相手の左側に位置して自分の右側(相手にとっての左側)の顔や体を目に焼きつけてもらいましょう。
右側にいると自分の右側(相手にとっての左側)は相手から離れてしまい気持ちがうまく伝わりずらくなってしまいます。
ちなみにこれは男性でも女性でも効果的です。
逆に相手の顔の右側(自分から見て左側)を見ていれば相手が自分のことを気に入ってくれているのかそうでないかがわかるのかもしれません。
恋愛のイメージをして脳を活性化しよう
恋愛に関与するホルモンにはオキシトシンとアルギニン・バソプレッシン(AVP)という2種類があります。
この2つのホルモンが脳の神経を調整して恋愛の気持ちを高めています。
オキシトシンは女性ホルモンであり恋愛に最も関与するホルモンです。
AVPは求愛、絆などに作用していて特に男性のさまざまな行動に重要な働きをするホルモンです。
恋愛をすると女性はオキシトシンが上昇し男性はAVPが上昇します。
しかしいきなり恋愛は始まりません。
男女どちらかがアプローチをして恋愛のスイッチが入ります。
人間の求愛行動の研究は数多くされていて多くのことが証明されています。
恋愛のアプローチの仕方についてもより効果的な方法が証明されています。
しかし恋愛のアプローチをする前の段階ですでに恋愛のスタートは切られているのです。
女性が男性に対して言葉には出さずに「私に近づいてきてもいいですよ」という態度を示すことを誘惑行為(非言語的なシグナル)と言います。
誘惑行為なしに男性が女性にアプローチをすることはめったにないことが証明されています。
女性による誘惑行動(15秒以内に男性を近くに引き寄せる身体的動作)としては、横目で見る、服や髪の毛を整える、微笑む、笑い声をあげる、うなずく、助けを求める、体に触れるなどがあげられます。
研究結果ではこれらの誘惑行動をとる女性は圧倒的に男性にアプローチされることが多いと結論付けています。
Helen Fisher, et al, J Comp Neurol 493:58-62, 2005
恋愛の脳科学的必勝法4
男性は女性からの何気ないしぐさを逃さずにキャッチして恋愛のアプローチを始めることが大切です。
女性は待っているだけでなく何気ないしぐさで相手への好意を伝えることが大切です。
恋愛感情が高まるとオキシトシンとAVPが活発に分泌されて恋愛のアプローチがスタートします。
ここでもう1つ活性化される脳の物質があります。
それは報酬ニューロンとよばれる神経細胞を活性化させるドーパミンです。
人を含めた動物は自然と報酬を求めて生きています。
脳は報酬をもたらすことに特別に反応するのです。
そして報酬が得られると報酬を求めて再び同じ行為を繰り返すようになります。なぜなら、
脳は報酬が快楽という自分にとって幸せな感覚と結びついていることを知っているのです。
これは恋愛にも当てはまります。
ココがポイント
恋愛をなぜするのかと言えば、恋愛が成就することで得られる報酬がさまざまな快楽を導き出してくれることを脳は知っているからです。
恋愛に限らずさまざまな報酬が導き出されるように脳の中で反応する神経細胞が報酬ニューロンです。
報酬が得られた後に快楽が待っている状況は恋愛以外でもすべてにおいて同じです。
まず俗に”恋愛ホルモン”と呼ばれているフェニルエチルアミンという物質が活性化されます。
するとドーパミンが分泌されます。
ドーパミンが分泌されると報酬ニューロンが活性化されます。
報酬ニューロンはすでに自分の中で快楽までの展開が予想されている報酬を生みだそうとする時に特に激しく働く特徴を持っています。
1.自分の中で好きな人とうまく付き合えて幸せな展開となり恋愛が成就することがイメージできていたとします。
2.しかしまだイメージしているだけで実際には好きな人にアプローチはしていません。
3.しかしこの段階で早くもドーパミンが分泌されて報酬ニューロンが働き始めます。
4.報酬ニューロンが活発に働くことで積極的な考えが次々と浮かび行動がさえわたります。
5.好きな人にアプローチをして恋愛が展開されていくにしたがってドーパミンがさらにどんどん分泌されて報酬ニューロンはますます活発に働きます。
6.そして恋愛はイメージ通りに成就するのです。
しかし、
恋愛の脳科学的必勝法5
ただやみくもに恋愛をするよりは、自分の中で好きな人との恋愛が成就していくストーリーがイメージできている場合の方が脳の神経細胞はより活発に働いてうまくいきやすいのです。
なんて思ってしまう人もいるかもしれません。
しかしこれは否定されるべきものではありません。
幸せをつかむための肯定的な結果を求めた充分に理解できる脳の反応であり、幸せになるための重要な脳の働きなのです。ですから、
そのイメージが脳の神経細胞をより激しく働かせて恋愛成就につながっていく確率アップです。
恋愛がうまくいく必勝法をもっと知りたい方はこちらをご参照ください。
まとめ
今回は恋愛がうまくいくための脳科学的な必勝法を解説しました。
今回のまとめ
- シュードネグレクト効果をねらって自分の右側を磨いて好きな人の左隣をキープしましょう。
- 好きな人との恋愛が成就するイメージをして脳を活性化しましょう。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
今後も長年勤めてきた脳神経外科医の視点からあなたのまわりのありふれた日常を脳科学で探り皆さんに情報を提供していきます。
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