なぜスーパー銭湯は多くの人の心を惹きつける魅力があるのでしょうか?
そのような疑問に脳神経外科専門医であるへなおがお答えします。
このブログでは脳神経外科医として20年以上多くの脳の病気と向き合い勤務医として働いてきた視点から、日常の様々なことを脳科学で解き明かし解説していきます。
基本的な知識についてはネット検索すれば数多く見つかると思いますので、ここでは自分の実際の経験をもとになるべく簡単な言葉で説明していきます。
この記事を読んでわかることはコレ!
スーパー銭湯に学ぶクロスセルを脳科学で説き明かします。
大人気のスーパー銭湯
クロスセルの脳科学
- スーパー銭湯は、1980年代に誕生した比較的低価格でお風呂とサウナに食事やリラクゼーションなどの付帯効果を提供する施設です。
- スーパー銭湯は、単なる入浴施設ではなく、心身をリフレッシュできる空間であり、多くの人の心を魅了します。
- スーパー銭湯が多くの人の心を惹きつけるのはクロスセルによる効果と言えます。
- クロスセルとは、顧客がすでに購入している商品やサービスに対して、関連性の高い他の商品やサービスを同時に購入してもらうことを促す販売手法のことです。
- スーパー銭湯は、銭湯に訪れた人に、食事やリラクゼーションの場を提供するクロスセルをうまく利用することで、人々の心を惹きつけています。
- 脳がクロスセルの影響を受けるのは、認知バイアスや行動心理学に基づいたメカニズムが働いているためであり、それは一種の本能と言えます。
- しかし、本能的にクロスセルに従ってばかりいると、時に痛い目に合うこともあるので、クロスセルの仕組みを十分理解しましょう。
現代の日本では第3次サウナブームによって多くの施設がにぎわっています。
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サウナの醍醐味(だいごみ)は何と言っても、サウナトランス=「サウナでととのう」でしょう。
温かいサウナと冷たい水風呂、休息タイムを繰り返す温冷交代浴では徐々に体の感覚が鋭敏になってトランスしたような状態になっていきます。
トランス状態になると、頭からつま先までがジーンとしびれてきてディープリラックスの状態になり、得も言われぬ多幸感が訪れます。
これがいわゆるサウナトランスであり、そして「サウナでととのう」の状態です。
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サウナ―達は至高のサウナトランスを味わうためにサウナに通うわけです。
しかしサウナで楽しいのは何もサウナトランスだけではありません。
気持ちの良い温泉に浸かったり、入浴後に美味しい食事をしたり、リラクゼーションルームでくつろいだり…さまざまな要素が気持ちを高めてくれます。
そんなそまざまな欲求を1つの場所で一気に満たしてくれるのが「スーパー銭湯」です。
多くのスーパー銭湯では大浴場にはいくつもの浴槽があり、水風呂があり、サウナ室、そして岩盤浴があります。
また、広い外気浴スペースに多くのととのいイスがずらっと並んでいる施設もあります。
さらに、施設内には和洋食や中華などさまざまな食事処、多くのマンガ本がずらっと並ぶリラクゼーションルーム、テレビを見ながら眠れる仮眠室などなどさまざまな設備が整っています。
スーパー銭湯は1日いても飽きないまさに楽園です。
では、なぜスーパー銭湯は多くの人の心を惹きつける魅力があるのでしょうか?
そこには 「クロスセル」という脳の働きが関係しています。
スーパー銭湯はどのようにして生まれた?
いまやたくさんのスーパー銭湯が存在していますが、そもそもスーパー銭湯はどのようにして誕生したのでしょう?
スーパー銭湯の発祥の地や元祖については3の説があります。
1985年に富山県高岡市で開業した「万葉ポカポカ温泉」とする説、1987年に大阪府豊中市で開業した「夢の公衆浴場 五色」とする説、1989年に愛知県名古屋市で開業した「竜泉寺の湯」とする説の3つです。
このなかでもっとも有力なのが「竜泉寺の湯」です。
竜泉寺の湯は、1989年に名古屋市守山区に開業したスーパー銭湯で、「高濃度炭酸泉」発祥の温浴施設として知られています。
開業当時のお風呂施設といえば、「街の小さな銭湯」か「健康ランド」かの2種類が一般的でした。
そんな中1956年からサウナ業を営んでいた創業者 松永尚市氏が「お風呂とサウナの良さを多くの人に知ってもらいたい」と、大型サウナ室など「健康ランド」以上の設備を兼ね備えながら、街の銭湯並みの価格設定で当時の常識をくつがえす新業態「夢のスーパー銭湯 竜泉寺の湯」を開業したと言われています。
それがサウナの大衆化に繋がり、新業態「スーパー銭湯」が爆発的にヒット・普及し、今や「街の銭湯」も「健康ランド」も減少傾向にある中、温浴ブームの主流として、全国各地で地域の人々に親しまれています。
そんな健康志向が高まりを見せる中、いち早く「高濃度炭酸泉」の健康効果に着目し、健康増進が期待できるお風呂として誰にも気軽に入浴でき、恩恵を受けられるようにと2000年に全国に先駆けて系列店6店舗に導入を開始。
その後の高濃度炭酸泉ブームは10年以上経ってから始まりました。
現在でも、医療の分野では高濃度炭酸泉を使った治療や研究が行われています。
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いまや多くのスーパー銭湯で当たり前になっている高濃度炭酸泉はこのようにして誕生したわけです。
スーパー銭湯の魅力とは?
多くの人の心を惹きつけるスーパー銭湯の魅力とは何なのでしょう?
スーパー銭湯の魅力は多岐にわたります。
多様な浴種とサウナ
- 天然温泉:地域によって異なる源泉の天然温泉を楽しめます。
- サウナ:ドライサウナ、ミストサウナ、ロウリュサウナなど、様々なタイプのサウナが楽しめます。
- 薬湯:漢方やハーブを使った薬湯で、心身のリラックス効果が期待できます。
- ジェットバス:強めの水流でマッサージ効果が得られます。
- 露天風呂:自然を感じながら開放的な空間で入浴できます。
充実した付帯施設
- レストラン:食事だけでなく、お酒も楽しめるスペースがあることもあります。
- 休憩スペース:多くのマンガ本がずらりと並び、リクライニングチェアやマッサージチェアでくつろぐことができます。
- 岩盤浴:遠赤外線効果で温まり、デトックス効果も期待できます。
- エステ:アロマトリートメントやボディケアなど、リフレッシュできるサービスが受けられます。
- ゲームコーナー:ファミリーで楽しめるゲームコーナーも設置されていることがあります。
非日常空間
- 環境整備:照明や音楽: ゆったりとした時間を過ごせるような、落ち着いた雰囲気作りがされています。
- アロマ:癒やしの効果のあるアロマが焚かれ、五感を刺激します。
- 装飾:日本の伝統的なモチーフを取り入れたり、モダンなデザインを取り入れたり、施設によって様々な雰囲気を楽しめます。
地域住民の交流の場
- 地元の人と触れ合える:近所の人と会話をしたり、地域の情報交換をしたりする場にもなります。
- コミュニティの形成:定期的にイベントが開催されることもあります。
健康増進効果
- 血行促進:温浴効果によって血行が促進され、冷え性改善や疲労回復に繋がります。
- リラックス効果:ストレス解消や睡眠の質向上に繋がります。
- 美容効果:肌のターンオーバーを促進し、美肌効果が期待できます。
スーパー銭湯は、単なる入浴施設ではなく、心身をリフレッシュできる空間です。
ぜひ、あなたに合ったスーパー銭湯を見つけて、日頃の疲れを癒やしてみてはいかがでしょうか。
スーパー銭湯に学ぶクロスセル
それは、スーパー銭湯は“銭湯”と銘打っていながらそれは施設の一部にすぎず、食事やリラクゼーションといったその他の付帯効果が多くを占めていて、人々はその付帯効果も楽しみにスーパー銭湯を訪れるということです。
つまり、ただお風呂やサウナに入るためだけにスーパー銭湯を訪れるのではなく、食事やリラクゼーションにも重きを置いているということです。
このように、顧客がすでに購入している商品やサービスに対して、関連性の高い他の商品やサービスを同時に購入してもらうことを促す販売手法のことを「クロスセル」と呼びます。
クロスセルをもっとわかりやすく説明すると…
- 家電量販店:テレビを購入した顧客に、テレビと接続できるサウンドバーやブルーレイレコーダーを提案する。
- アパレル店:服を購入した顧客に、それに合うアクセサリーや靴を提案する。
- スーパー:パンを購入した顧客に、ジャムやバターを提案する。
- レストラン:食事の際に、デザートやドリンクを提案する。
つまり銭湯に訪れた人に、食事やリラクゼーションの場を提供するクロスセルをうまく利用したのがスーパー銭湯なのです。
クロスセルのメリットとしては…
- 顧客満足度の向上:顧客のニーズに合った商品を提案することで、より満足度の高い買い物体験を提供できます。
- 売上アップ:単品販売だけでなく、関連商品も一緒に購入してもらうことで、売上を増加させることができます。
- 顧客のLTV(顧客生涯価値)向上:顧客との関係を深め、リピート購入を促すことで、顧客のLTVを向上させることができます。
つまり、スーパー銭湯に行くだけで、お風呂にもサウナにも入れて、しかもその後は、食事もできてゆっくりリラクゼーションもできる、すべてがスーパー銭湯という1つの施設で完結できる…これこそがクロスセルのメリットです。
快適な時間をすごすことができれば、多くの人はリピートするはずです。
また1度の訪問ですべての付帯設備を利用しきれなければ、「また次来てもっと楽しもう」このように思うはずです。
施設側もそれは充分に理解していてクロスセルの効果を上げるためにさまざまな手を打ってきます。
- 顧客のニーズを把握する:顧客がどのような商品やサービスに関心を持っているのかを把握し、適切な商品を提案することが重要です。
- 関連性の高い商品を提案する:購入した商品と関連性の高い商品を提案することで、顧客の購買意欲を高めることができます。
- 商品の組み合わせを工夫する:セット販売や組み合わせ割引など、顧客にとってお得な提案をすることで、購入を促すことができます。
- タイミングを見計らう:顧客が購入を決める直前や、会計時に提案することで、購入に繋がりやすくなります。
- スタッフの教育:スタッフにクロスセルの重要性と方法をしっかりと教育し、顧客に対してスムーズな提案ができるようにすることが大切です。
クロスセルは顧客満足度向上や収益増に繋がる有効なマーケティング戦略です。
顧客のニーズを的確に把握し、適切な商品を提案することで、より効果的なクロスセルを実現することができます。
ではスーパー銭湯では実際にどのようなクロスセルが行われているのでしょう?
顧客満足度の向上
- 顧客のニーズに合わせた商品やサービスを提案することで、より満足度の高い体験を提供できます。
- 例えば、サウナ後のリフレッシュに最適なアロマオイルや、温浴後に肌を整えるための化粧品などを提案することで、顧客はより充実した時間を過ごすことができます。
収益の増加
- 単品販売だけでなく、関連商品やサービスの同時購入を促すことで、顧客一人当たりの購入金額を増やすことができます。
- 例えば、入浴料に加えて、ボディケアやエステなどの付帯サービスを販売することで、収益の多角化が可能です。
顧客ロイヤリティの向上
- 顧客一人ひとりに合わせた提案を行うことで、顧客との関係性を深め、リピート率向上に繋がります。
- 例えば、顧客の利用履歴に基づいて、次回の来店時に利用できるクーポンを発行するなど、パーソナライズされたサービスを提供することで、顧客の忠誠心を高めることができます。
入浴剤の販売
- 様々な種類の入浴剤を用意し、その日の気分や体調に合わせたものを提案する。
- 入浴剤の種類によっては、美肌効果やリラックス効果など、付加価値をアピールすることで、購入意欲を高める。
軽食や飲料の販売
- サウナ後の水分補給に最適なスポーツドリンクや、軽食として利用できるおにぎりやパンなどを販売する。
- お食事処では季節に合わせたメニューを提案することで、顧客の興味を引く。
マッサージやエステの案内
- 入浴後にリラックス効果を高めるためのマッサージやエステのサービスを案内する。
- 特別なコースやキャンペーンを設けることで、利用を促す。
オリジナルグッズの販売
- 施設オリジナルのタオルやTシャツ、マグカップなどを販売する。
- 来館記念品として購入されることが多い。
クロスセルによって、スーパー銭湯では顧客のニーズを的確に捉え、魅力的な商品やサービスを提案することで、より多くの顧客に満足してもらえる施設作りを目指しています。
ですから、スーパー銭湯には多くの人の心を惹きつける魅力があると言えるです。
クロスセルの脳科学
ここまでの話の流れではクロスセルは多くの人々を惹きつけるためのとても魅力的な戦略と言えます。
しかし裏を返して悪く言えば、わたしたちはクロスセルによって企業の戦略にはまり、本能のまま、そして思うがまま操(あやつ)られている感じすらします。
脳がクロスセルの影響を受けるのは、私たちの認知バイアスや行動心理学に基づいたメカニズムが働いているためです。
そこにはいくつかの要素があります。
関連性の認知
- バンドワゴン効果:多くの顧客が購入している商品と関連付けられると、「人気があるから良いものだろう」という心理が働き、購入意欲が高まります。
- 社会的証明:他人が購入している商品を目にすることで、その商品に価値があると判断しやすくなります。
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お得感の追求
- 損失回避:「損をしたくない」という心理が働き、セット販売やおまけなど、お得だと感じる提案に心が動きます。
- 比較認知:単品で購入するよりも、セットで購入した方がお得だと感じ、購買意欲が高まります。
一貫性の追求
- コミットメントと一貫性:一度決定したことを実行しようとする心理が働き、一度商品を選んだ後、関連商品も購入しやすくなります。
快楽の追求
- 報酬系:購入行動によって得られる報酬(満足感、所有欲など)を期待し、新たな商品への興味が湧きます。
このようにさまざまなメカニズムが働き脳はクロスセルに従ってしまうわけです。
- 脳の効率化:脳は複雑な情報を処理するために、様々なショートカットやルールを持っています。これらの認知バイアスは、その一つと言えるでしょう。
- 社会的な生き物:人間は社会的な生き物であり、他の人の行動や意見に影響を受けやすいという性質を持っています。
- 損失回避の進化的な意味:祖先から受け継いだ、損失を回避しようとする本能が、消費行動にも影響を与えています。
クロスセルは、私たちの脳の働きを巧みに利用することで、購買行動を促す効果的な手法です。
しかし、一方でクロスセルは、時に消費者を意図的に誘導する側面もあるため、倫理的な問題も指摘されています。
クロスセルの影響を避けるためには、
- 冷静に判断する:感情に左右されず、本当に必要なものかどうかを冷静に考えましょう。
- 比較検討する:複数の商品を比較し、自分に合った商品を選びましょう。
- 衝動買いを避ける:衝動的に購入せず、一度冷静になってから購入を検討しましょう。
本能のまま行動しているとクロスセルにはまり込み、時に痛い目に合うことも少なからず起こり得ます。
アップセルとは、顧客が購入したもの、購入しようとしているものよりも、さらに上位の商品を提案し購買してもらう戦略です。
クロスセルもアップセルも顧客単価を向上させることを目的としている点では同じですが、そのやり方は大きく異なります。
クロスセルは関連商品も同時に購入してもらい顧客単価の向上を行うのに対して、アップセルは上位の商品を購買してもらうことで顧客単価を上げる手法です。
いずれも新規顧客を増やすよりも、既存顧客向けの戦略で多くの企業が活用しています。
どちらもうまい手法ですが、クロスセルからアップセルに誘導されれば、自分の思っている以上の支出を負いかねなくなることも少なくないので注意が必要です。
ですから、クロスセルの仕組みを十分に理解することで、より手堅い消費行動を選択することお勧めします。
“クロスセルの脳科学”のまとめ
スーパー銭湯に学ぶクロスセルを脳科学で説き明かしてみました。
今回のまとめ
- スーパー銭湯は、1980年代に誕生した比較的低価格でお風呂とサウナに食事やリラクゼーションなどの付帯効果を提供する施設です。
- スーパー銭湯は、単なる入浴施設ではなく、心身をリフレッシュできる空間であり、多くの人の心を魅了します。
- スーパー銭湯が多くの人の心を惹きつけるのはクロスセルによる効果と言えます。
- クロスセルとは、顧客がすでに購入している商品やサービスに対して、関連性の高い他の商品やサービスを同時に購入してもらうことを促す販売手法のことです。
- スーパー銭湯は、銭湯に訪れた人に、食事やリラクゼーションの場を提供するクロスセルをうまく利用することで、人々の心を惹きつけています。
- 脳がクロスセルの影響を受けるのは、認知バイアスや行動心理学に基づいたメカニズムが働いているためであり、それは一種の本能と言えます。
- しかし、本能的にクロスセルに従ってばかりいると、時に痛い目に合うこともあるので、クロスセルの仕組みを十分理解しましょう。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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