YMYLにあてはまる医療情報に特化した個人ブログってGoogleで検索するとやっぱり圏外になっちゃうの?
そのようなご質問に現在医療系ブログでYMYLに真っ向勝負している脳神経外科専門医であるアラフィフおじさんのへなおがお答えします。
YMYLとはGoogle検索品質評価ガイドラインで提唱されている概念で、これを理解していないと医療系などの一部の特化ブログは世に出ることなく姿を消すことになります。
最初に宣言しておきますが、
ココに注意
自分はYMYLをいまだ克服できていませんのでこの記事を最後まで読んでも最初の疑問は何も解決されません。
このブログの記事はGoogleではすべてが圏外です。
しかしこの記事が
今後同じようにYMYLにあてはまる特化ブログを始めようとしている方、すでに始めていて同じような悩みをかかえている方にとって、YMYLを克服して自分のブログが日の目を見るようになるためのきっかけになって欲しい。
そう思っています。そして、
この記事を読んでわかることはコレ!
- YMYLに対して厳しい評価をしているGoogleに医療系特化ブログで立ちむかうための最初の1か月の時点での心構えがわかります。
医療系ブログを開始してから1か月が経過するまでの流れ
自分がブログを始めたのは1か月前です。
ブログを始めたころはブログに関してはまったくの初心者でしたので、当然YMYLなんて言葉は知りませんでした。
ブログを始めるにあたっては、
主に非医療者である一般の方に向けて脳の病気や治療について自分の長年の経験と知識を使って、なるべくわかりやすく簡単に解説して、脳の領域に少しでも興味を持っていただき、これからの生活に役立てていただきたい。
という思いがありました。
自分は脳神経外科医になって20年、脳神経外科の専門医の資格を取得してから15年が経過しました。
総合病院の脳神経外科の勤務医として第一線で働き続けています。
自分でいうのもなんですが脳神経外科ではいわばベテランの域に達しています。
そんな風に簡単に考えていました。
しかしなかなかユーザー数もPV数も上昇しません。
最初はそう思っていました。
そこで情報を収集する目的でTwitterを始めました。
ブロガーの方となるべくつながりを持ち、長年ブロガーをされている方々のブログを見て情報収集している時にYMYLをはじめて知ることになったのです。
ブログを始めて2週間くらいたった時でしたのですでに10記事以上公開済みでした。
もっといろいろと情報収集してブログのテーマを何にするかは最初にもっと考えるべきでした。
そして、
YMYLのど真ん中である医療情報に特化したブログは避けるべきだったのかもしれませんし、やるにしてももっといろいろと対策を練ってから始めるべきだったのでしょう。
しかしいまさら後戻りはできません。
Google AdSenseを申請して3日で合格通知が来たことも今思えば良くなかったのかもしれません。
なんて思ってました。
Google AdSenseに合格した日はTwitterの効果でPV数が1日で1000近くまで爆上がりしましたがその後は急降下し最初のころと同じ低迷が続いています。
それでも最終的に,
ココがポイント
ブログを始めて1か月の時点でのユーザー数は538、PV数は5129でした。
これが高いのか低いのかはわかりません。しかし,
という危機感から、ブログ開始から1か月が経過した時点でようやくYMYLについて考えるようになりました。
YMYLについて勉強するべし
YMYLを勉強し始めてここ最近1週間くらいで学んだことを記します。
YMYLについては多くのサイトで説明がされていますが簡単にご説明します。
ココがポイント
YMYLはGoogleが提唱する概念で、「Your Money or Your Life」の頭文字をとった言葉です。
Google検索品質評価ガイドラインの10ページ目に「Your Money or Your Life (YMYL) Pages」と題してYMYLの項目があり、以下のように説明されています。
Some types of pages or topics could potentially impact a person’s future happiness, health, financial stability, or safety. We call such pages “Your Money or Your Life” pages, or YMYL.
翻訳すると、
ココがポイント
YMYLとはお金や健康といった人間の幸福、健康、経済的安定、安全に影響を与える可能性のある分野のことを指しています。
このガイドラインはすべて英語で168ページもあるのですべてを読んで理解することはとても難しいです。
嬉しいことに電通デジタルのサイトでこのガイドラインを翻訳して解説してくれていますので詳しく知りたい方はこちらをご参照ください。
GoogleはYMYLの領域に関して厳しく監視をしています。
どのような監視なのか簡単に言えば、
ココに注意
専門家でもないのに科学的根拠のないいい加減な知識でYMYLの分野の記事を書いて、それが検索の上位にランクされてしまうと、みんながそれを信用して大きな損害をこうむりその人の人生において大変よくないことが起きてしまうので、そういう記事は検索しても出てこないようにしますね。
おそらくこんな感じです。
具体的にYMYLに当てはまる分野としてGoogleは以下の分野を挙げています。
ココに注意
✔ 金銭取引
✔ 金融情報
✔ 医療情報
✔ 法律情報
✔ 重要なニュース
✔ 公的情報
GoogleはYMYLを取り締まるために何度かアップデートを行ってきました。
日本で行われた最初のアップデートは2017年12月7日に医療健康に対するアップデートで検索順位が大きく変動しました。
品質の低いサイトは一気に順位を下げたり圏外に弾き飛ばされたりしたようです。
一番最近では2020年5月5日にコアアルゴリズムのアップデートが行われ検索順位がまたしても大きく変動したようです。
医療系も大きく影響をうけたアップデートだったようです。
ココに注意
日本では現在YMYLの中で最もアルゴリズムアップデートの対象となっている分野はまさに医療情報に関するページで完全にGoogleの標的になっています。
しかしYMYLの壁を克服しないと自分のブログは日に当たることはありません。
YMYLに対する一般的な対策
YMYLに対する一般的な対策については多くのサイトでとてもていねいに解説されています。
最近ではエイトさんのeiblogで「YMYLとは?Googleが重要視するジャンルとSEO対策を解説」の記事でわかりやすく詳しく解説されていますのでご参照ください。
ココがポイント
YMYLの壁を克服してブログが日の光を浴びるためには「E-A-T」を理解してこれを実践することが最重要事項です。
E-A-Tを高めることで多くのユーザーから厚い信頼をおかれたブログに成長することができます。
E-A-Tは以下の3語の略語です。
もっと詳しく
✔ Expertise(専門性)
✔ Authoritativeness (権威性)
✔ TrustWorthiness (信頼性)
Google検索品質評価ガイドラインの19ページ目に「Expertise, Authoritativeness, and Trustworthiness (E-A-T)」と題して説明されています。
簡単に言えば、
ココがポイント
E-A-Tとはその分野の専門家が多くの人に認められ信頼されるような記事を提供しなさいねという提案
そんな感じでしょうか。
もっと詳しく考察してみると…
専門性
専門家が自分の経験に基づいて専門用語をうまく使いこなしてわかりやすい記事を書く。
権威性
✔ 記事の量が充実していて質が高く定期的に更新して運営歴が長い。
✔ 誰もが認める有益な記事に引用される、またそのような記事を引用する。
✔ ドメインパワーの強いサイトである。
信頼性
✔ 運営者情報がしっかり明示されている。
✔ 問い合わせができる状態になっている。
ココがポイント
Googleに自分のサイトのE-A-Tの高さを適切に伝えることがYMYLの壁を乗り越える道なのです。
Googleは2017年12月のアップデートの際に「医療や健康に関連する検索結果の改善について」というコメントを出しています。
もし、あなたが医療関係者で、一般のユーザーに向けたウェブでの情報発信に携わる機会がありましたら、コンテンツを作る際に、ぜひ、このような一般ユーザーの検索クエリや訪問も考慮に入れてください。ページ内に専門用語が多用されていたら、一般ユーザーが検索でページを見つけることは難しくなるでしょう。内容も分かりづらいかもしれません。ユーザーがあなたのサイトを見つけるために使用している検索キーワードのリストは、Search Console で確認することができます。もし、そのリストが専門用語で占められていたら、一般ユーザーの多くはあなたのサイトの情報にアクセスできていない可能性があります。
ココに注意
本当に大切なことは常にユーザーファーストであり、ユーザーが安心して使えるサイトを提供していくことである。もしそうでないのならそのようなサイトは圏外に飛ばしちゃうよ。
Googleはそのように言っています。
YMYLの壁を乗り越えるために自分がなすべきこと
ココに注意
医療系特化ブログで争っていくのは病院や有名な医師のサイトです。
検索上位にはこれらのサイトがずらっと並んでいるので、そこに割って入るのは至難の業ですしほぼ不可能に思えます。
自分の病院のサイトもキーワードによっては上位にランキングしているので自分の病院とも戦わなくてはなりません。
となってきます。
しかしこのままでは何も変わらないしこのブログが日の目を見ることはありません。
ココがポイント
一筋の光としては、医療系のブログでもキーワードによっては個人ブログが上位にランクインしているものもあります。
ですから決して不可能な話ではありません。
何かしらの方法があるはずです。
専門性に関しては…
✔ 今まで通り詳しくしかしわかりやすくていねいに記事を書き続ける。
権威性に関しては…
✔ なるべく毎日、あいだがあいても2-3日以内に新しい記事を書き続ける。
✔ 被リンクされることはまだ難しいのでなるべく検索上位のサイトを引用する。
✔ 実績に関しては時間がたって記事が積みあがっていかないとなかなか得られるものではないので、しんぼう強く記事を書き続け途中で折れない心を身につける。
信頼性に関しては…
✔ ここが一番問題で、自分の個人情報をすべて開示すれば解決する問題ですが、それはしたくないので、今までの臨床経験や勤務状況、資格などを提示する。
現在の集客状況を見てみると、
最初の2週間…
✔ Social 60%
✔ Referral 25%
✔ Organic Search 10%
最近の2週間…
✔ Social 45%
✔ Referral 30%
✔ Organic Search 20%
Social
SocialはTwitterしかやっていないのでフォローワーさんに感謝です。
Referral
Referralはブログ村と人気ブログランキングからの流入です。
ブログ村と人気ブログランキングはブログを始めた時からランキングに登録しています。
これらのサイトは医師や脳関係でのランキングなのですが、思っていた以上に流入が増えてきていてサイト内のランキングも緩やかですが上昇しています。
医療系特化ブログが集まっているのでこれからもっと流入が期待できると考えていて、ブログ村と人気ブログランキングのサイト内での宣伝も活発に行っています。
Organic Search
Organic Searchは通常の検索からの流入ですがなぜか徐々に増えています。いまだGoogleもYahooも自分が検索する限りではどの記事も圏外なのに…
ただBingでは検索上位にいてSEO対策をしっかりした記事は1ページ目に表示されます。
Bingが検索エンジンでどのくらい使用されているかを調べると、
PC…
1位 Google 76%
2位 Yahoo 15%
3位 Bing 8%
モバイル…
1位 Google 74%
2位 Yahoo 25%
3位 Bing 1%
BingはGoogleやYahooに比べると使用率はぐっと低いです。しかし今は、
Bingで上位にランクインし続けることが大切!
そう思っています。
Googleは少なくとも3か月くらいはどうあがいても医療系特化の個人ブログは検索にひっかからないと書かれた記事もありしんぼう強くねばるしかなさそうです。
SEO対策に関しては…
キーワード選定ですが、自分の得意分野の記事を書いている強みを出していこうと思っています。
✔ 実際に脳の病気にかかって治療をしている人が求めているキーワードを確実におさえる。
✔ 超特化した病気や治療のキーワードであっても需要は必ずあるのであえてそこを突いていく。
✔ テレビなどで報道された病気や治療のトピックのキーワードを確実に拾って記事にする。
✔ 脳の病気や治療に特化することにこだわりすぎず、少し視点を変えたキーワードをおりまぜていく。
これからの1か月は以上のことを特に考えて記事を積み上げていこうと思っています。
どうしても集客にばかり目がとらわれすぎてしまいます。
しかし本来のブログを開設した目的を忘れずに引き続きブログ運営を楽しんでいきます。
ココがポイント
一般の方に向けて脳の病気や治療について自分の長年の経験と知識を使って、なるべくわかりやすく簡単に解説して、脳の領域に少しでも興味を持っていただき、これからの生活に役立てていただきたいです。
まとめ
最初に書きましたようにこの記事を読んでも、医療系特化の個人ブログがYMYLの壁を克服してGoogleで上位に検索されるようになるかの答えはでていません。
多くの方は、
とお思いでしょう。
そして
今回の記事がYMYLに立ち向かっている方のお役に少しでも立てたのであれば幸いです。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
今後も長年勤めてきた脳神経外科医の視点からあなたのまわりのありふれた日常を脳科学で探り皆さんに情報を提供していきます。
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