日常の脳科学 脳を科学する

生きることがめんどくさい、疲れる、つまらない、しんどい、つらい~賢く生きる方法を脳科学で探る

2021-04-16

賢く生きる-A1

生きることがめんどくさい、疲れる、つまらない、しんどい、つらい…そんな時はどうしたらいいの?

 

そのような疑問に脳神経外科専門医であるへなおがお答えします。

 

このブログでは脳神経外科医として20年以上多くの脳の病気と向き合い勤務医として働いてきた視点から、日常の様々なことを脳科学で解き明かし解説していきます。

 

基本的な知識についてはネット検索すれば数多く見つかると思いますので、ここでは自分の実際の経験をもとになるべく簡単な言葉で説明していきます。

 

この記事を読んでわかることはコレ!

  • 賢く生きる方法を脳科学で説き明かします。

 

自分が生きる意味はどこにある?

生きる-1-min

賢く生きる方法の脳科学

  • わたしたちが生きている近代社会はありきたりのレールの上を歩いているだけで自分の存在意義が見出しにくい世界です。
  • 生きやすく作られたはずの平等の世界はかえって個性を損なわせ生きづらい世界になっています。
  • そしてすべてを他人任せにしてダメな人間になったとしてもあたたかく守ってくれる無責任な社会です。
  • 世の中のほとんどの物事に正解が一つずつあるとは限らない曖昧さこそが現代社会の実体です。
  • そのような中で賢く生きていくためには短絡的にならずじっくりと物事に向き合い考え続けてみてください。
  • そうすることで自分が生きる意味がきっと見えてくるはずです。
へなお
みなさんは何かつらいことがあった時にこんな風に思ったことはないでしょうか?

 

へなぞうさん
犬はいいなあ…

 

へなぞうさん
お腹がすいたらエサを食べてなでてもらってあとは寝ているだけでいいんだから…

 

しかし人間は決して犬のような生活をしていても満足はしないはずです。

 

ただ生きているだけでも自分が生きてここにいる理由が欲しくなります。

 

理由が見つからないと存在していること自体が苦しくなってきて消えてなくなりたいとさえ思うようになります。

 

今の時代は「自分が生きる意味」を見つけることがとても難しくなっています。

 

多くの人が自分の存在意義をめぐって非常に危うい感情しか持てなくなっています。

 

どうしてこんなに生きづらい世界になってしまったのでしょうか?

 

引かれたレールの上を歩くだけの現代社会

今の世の中では「自分しかできないこと」はそう簡単には見つかりません。

 

ついひと昔前であれば「日本人男性初の…」「日本人女性初の…」なんてその世界ではパイオニア的な存在になれる仕事がたくさんありました。

 

仕事でなくても「東京ドームで初のライブ」など「自分がパイオニアだ」と主張できることにあふれていました。

 

しかし時代が進むにつれ自分が初めて足を踏み入れる領域はどんどん減って目新しいものはほとんどやりつくされてしまいました。

 

高校や大学を卒業して就職して何となく昇進して結婚して子どもができて定年退職して…

 

そんなありきたりなストーリーがどの分野に言ったとしてもイメージできてしまう時代です。

 

へなぞうさん
この先の人生どうなるかわからないはずなのに引かれたレールの上を歩くだけの見え透いた人生。

 

へなぞうさん
そこに「自分が生きる意味」をどうやって見つけろというのか?

 

そんな声が聞こえてきそうです。

 

へなお
ネガティブ思考に陥ってもおかしくない…それが現代社会の現実です。

 

“ネガティブ思考の脳科学”についてはこちらの記事もご参照ください。

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自分はいったいどこにいる?

自分がその分野のパイオニアであれば自分が頑張らないと世界は開けません。

 

ですから自分が仕事をする意味や自分が生きることの意味を見出すことはそう難しいことではないでしょう。

 

へなお
そもそも仕事を選ぶ時にその仕事の意味や目的を考えるはずです。

 

自分だけでなく他人の誰かの役にたっているからこそ働き甲斐も出てきますしモチベーションも上がるというものです。

 

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しかし現代社会の仕事の多くは複雑なシステムに阻まれてなかなか仕事の目的が見えてこないことが多くなっています。

 

一体何の役に立っているのか見えてこない仕事は決して少なくありません。

 

そうなると

 

へなぞうさん
これは本当に自分がしたい仕事なのか?

 

へなぞうさん
これは本当に自分がするべき仕事なのか?

 

へなぞうさん
誰がやっても同じなのだからわざわざ自分がしなくてもよいのではないか?

 

そんな考えが頭の中に広がってしまいます。

 

この問題を突き詰めると「自分が生きる意味はどこにある?」にまで至ってしまいます。

 

自分が仮にいなくなったとしても世の中どうなるわけでもない…なんて自分を否定する思いに駆られていきます。

 

へなお
今の時代のしんどさは「自分がここにいるという事実」を肯定しづらいところにあります。

 

多くの人が自分の存在をめぐって非常に危うい感情しか持てなくなっています。

 

へなぞうさん
自分はいったいどこにいる?

 

その答えは簡単そうで難しい問いかけなのかもしれません。

 

老いてますます自分を見失う悲しい現実

「自分が生きる意味はどこにある?」と問いかけているのは何も若い人だけではありません。

 

むしろ年齢を重ねて高齢になればなるほどその不安は増していきます。

 

子どもがいれば「自分がいなければこの子は生きていけない」と思い自らの存在理由は見つけやすくなります。

 

しかし子どもが成長してしまえばいずれ子どもは自立して家を出ていきます。

 

結婚していて夫婦であってもお互いの仕事や趣味が忙しいと言っては目の前の問題から目をそらしがちです。

 

そのうち親の介護が始まると「自分はいったい何のために生きているのだろう?」という疑問はますます強くなっていきます。

 

若い人よりも年をとった方がよりいっそう自分がここにいなければならない決定的な理由を見つけづらくなります。

 

このような悲しい現実に直面して呆然としてしまうかもしれませんがそこから逃れる方法がないわけではありません。

 

へなお
何でも逃げ道はあるものです。

 

もっとも手っ取り早い逃げ道が「恋愛」です。

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恋愛は相手から自分の存在理由を与えてもらうことができます。

 

へなこさん
あなたがいないと淋しい…

 

へなこさん
あなたがいないと生きていけない…

 

へなこさん
そばにいたい…

 

そんな欲求はあなただけに向けられたものであり自分の存在意義を明らかにしてくれます。

 

へなお
しかし恋愛にも問題はあります。

 

恋愛はお互いを求め合う感情が長続きしなければならないことです。

 

特に年をとってからの恋愛はただ好きとか嫌いとかの恋愛感情だけでは済まされません。

 

高齢者にとっての恋愛は自分の存在意義を肯定するためのモノでもあります。

 

へなお
ですからある意味高齢者の恋愛は命がけです。

 

恋愛が破綻してフラれるということは自分の生きる意味を失うということにつながりかねません。

 

へなこさん
あなたなんていなくても生きていける…

 

そのような言葉は自分の存在を否定されたように感じかねません。

 

すると時には殺人事件にまで発展しまうわけです。

 

へなお
今わたしたちはとても難しい時代に生きているのです。

 

平等だからこそ生きづらいことに気づいていますか?

生きる-2-min

ではなぜこのように「自分が生きる意味」を見つけることが難しい時代になってしまったのでしょう?

 

それは人類の歴史をたどってみると自然の流れであり最後にたどり着きべき状況であることが分かります。

 

今のような近代社会が成立するまではいわば不平等の社会の中で人間は生きてきました。

 

昔ながらの身分制度によって生まれた時にはすでに人生の起動が描かれていました。

 

どの階層に生まれるかによって仕事はほぼ自動的に決まっていましたし自分の住む地域さえも決まっていたのです。

 

へなお
つまり生まれた瞬間に自分の生涯の形はおおよそ見えていました。

 

自分で自由に仕事やパートナーを選ぶなど考えられない世の中です。

 

ですからわざわざ自分の存在する理由を問う必要などありません。

 

その社会を、その家庭を維持していくためにはその人の存在が必要だったからです。

 

あらかじめ役割が与えられて生まれてきたのですから自らの役割を果たすことが人生の目的だったのです。

 

しかし人間は不平等な社会を嫌いました。

 

そして平等な社会である近代社会を築き上げました。

 

平等な社会は自分の生まれた階層、地域、言葉、性別などといった本人が選びようのない条件はすべて無視しようという考えが基本になって成り立っています。

 

生まれは関係なくみんな同じスタートラインに立ち同じ条件で勉強を始め平等に扱われます。

 

その代わり「その後の人生は自分で選びなさい…」そんな風にある意味放り出される社会です。

 

一見すると平等な社会は素晴らしく見えるかもしれません。

 

へなお
しかし現実はそんなに甘くはありません。

 

今ある自分は自らが選択した結果であってすべて自己責任です。

 

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近代社会は理念として全員が同じ「一(いち)」でありそれ以上でもそれ以下でもない全員が同じ重さという思想に基づいています。

 

へなお
一人ひとりの存在意義は皆「一」で同じです。

 

この考えは確かに大切な考え方かもしれません。

 

しかし誰もが「自分がどういう存在でありそれを意味のあるものとして肯定できるか?」という問いに向き合わざるをえない状況になっています。

 

平等だからこそ「自分が生きる意味」を見失いやすく生きづらい世界になっているのです。

 

へなお
平等であることが逆に自分たちの首を締めあげているのです。

 

わたしたちは無責任が当たり前の世界に生きている

生きる-3-min

平等で生きやすいはずの近代社会は実は生きることに関して一人ひとりに大きな責任が課されています。

 

にもかかわらず人間はどんどん無力になっています。

 

しかしわたしたちは好きで無力になっているのではなく無力になるような構造に社会がなっているのです。

 

へなお
それはなぜなのでしょう?

 

すべてプロ任せの無責任な社会

近代社会では教育、子育て、医療、看護、出産、調理、…などなど生きる上で欠かせないことを知らないうちにすべて他人に任せるようになりました。

 

お産の時にどうやって赤ちゃんと取り上げるのか?

 

へその緒はどこで切ればよいのか?

 

お腹が痛い時に痛みを和らげるにはどうしたらよいのか?

 

どうやって排泄物は処理されているのか?

 

わたしたちは何も知りません。

 

それぞれのプロに任せておけば安心、安全でありそのようが良いに決まってます。

 

子どもの教育は学校や塾に任せておけばよい。

 

めんどうなもめ事は弁護士に頼めばよい。

 

排泄物はペダルを踏んで流せばよい。

 

生活のありとあらゆるところにそれぞれのプロがいるので何の不安もないし健康で生活できます。

 

それぞれの分野でプロを育て上げた近代社会は間違いなく人間にとってプラスでした。

 

しかしプラスはマイナスを必ず含んでいるものでありプラスになった分わたしたちは何かを失っています。

 

へなお
それは自分自身の能力です。

 

昔の人は何でも自分たちでこなしました。

 

わざわざ人に頼むなんてことはよほどのことがない限りしてきませんでした。

 

しかし近代社会ではわたしたちは一人では何もできない無能の状態です。

 

へなお
できることと言ったら頼んだはずの他人に文句を言うくらいです。

 

お金を払ってプロに任せて信頼して頼んでいたものに少しでも不満があればすぐにクレームです。

 

高い授業料を払っているのに子どもの成績が下がろうものなら「先生の教え方が悪い!」と難癖をつける…そんなことしてませんか?

 

自由に生きやすい世の中にするために一人ひとりが「一(いち)」の平等な責任を持ったはずなのにいつの間にか私たちは社会の「顧客」になってしまっていたのです。

 

自分たちの大事な問題は自分たちで判断して自らが社会の骨格を担っていくはずがいつの間にか自分たちの安心と安全のためにプロを育ててすべてを委託するという道を歩んできてしまったのです。

 

そしてそのように生きることで自分が持つ技や能力を磨くことをすっかり忘れてしまったのです。

 

ダメな人間にもあたたかい無責任な社会

すべてプロ任せの無責任な社会は楽な生活が保障されています。

 

しかしそこで暮らしていると人間はすべてを他人任せにして自分には何の責任もなく人のせいにしてどんどんダメな人間になっていきます。

 

しかもたとえダメな人間になっても救いの手を差し伸べてくれるのが近代社会のあたたかい反面恐ろしいところです。

 

へなぞうさん
なぜ自分はいつもうまくいかないのだろう…

 

そんな釈然としないふさぎ込んだ気分になることはきっとあるはずです。

 

そんな時この世界ではちゃんと理由付けをして助けてくれます。

 

たとえば日常会話でもたびたび登場するであろう「トラウマ」。

 

あなたがこのような性格になったのは過去のつらい思い出によるものでそれがどうしても悪い影響を与えています。

 

そんな出来すぎたストーリーをちらつかされると誰しもが飛びついてしまいます。

 

しかし本来は心や脳の闇はそんな簡単なことではないはずです。

 

ところが「トラウマのせいでうまくいかずにうつ病になった」となればどうでしょう?

 

「うつ病」というラベルをつけてくれさえずれば自分のせいではなく病気のせいでうまくいかないのであって自分がしんどい思いをせずに逃げ出すことができます。

 

へなぞうさん
自分は治療されるべき対象であって困難な状況に立ち向かう必要などない…

 

そんな思いでほっとするのです。

 

へなお
しかしそれは正しい答えなのでしょうか?

 

へなお
単に逃げているだけではないのでしょうか?

 

しかし近代社会はこれを許して守ってくれます。

 

心が病んでいる人には優しくそれを批判する人をハラスメントと称して罰します。

 

“ハラスメントの脳科学”についてはこちらの記事もご参照ください。

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今の世の中は考え方がとても短絡的であり深く掘り下げて追及することを許しません。

 

わたしたちはそれに甘んじて嫌なことからはすぐに逃げる癖がついてしまっています。

 

へなお
しかしそれはなんとも無責任な対応なのではないでしょうか?

 

そんな無責任が当たり前の世界にわたしたちは平然と生きているのです。

 

ほとんどのことは曖昧だからこそ生きやすく出来ている

生きる-4-min

近代社会の学問においては一つの問いには一つの答えが当たり前という前提で勉強をします。

 

へなお
ですからマークシート方式なるものが横行するわけです。

 

たとえば国語で「著者はこの段落で何を言いたいのか次の四つの中から選べ。」なんて問題はよく目にするでしょう。

 

確かに四つの選択肢のうち二つくらいまでは絞ることができますが一つと言われるとこれがなかなか難しい。

 

 

そもそも正解が本当に著者が文章を書く時に言いたいことであったのかは不確かです。

 

へなお
出題者もわざわざ著者に聞きに言ったりはしないでしょう。

 

実際に世の中には問いと答えが一対一である問題などめったにないはずです。

 

答えはたくさんあってしかるべきです。

 

逆に答えがないものだってあります。

 

「世界の果てはあるかどうか?」という問いを考えてみてください。

 

「世界に果てがある」というのは間違いです。

 

なぜなら果てがあるのならその先はどうなっているのかという問いがまた生まれるだけであって果てがあるとは断言できないからです。

 

一方で「世界に果てがない」というのも間違いです。

 

なぜなら根拠がないからです。

 

結局答えになるはずの二つの解答はいずれも間違っているということになります。

 

へなお
つまり正解はないのです。

 

世の中は実はそんな曖昧なものだらけです。

 

「よく分からないままに現状を受け入れて曖昧なままにしてしかしその時の状況に応じて正確に対応する。」

 

一見すると難しそうですが知らぬ間にわたしたちはそうして生きているのです。

 

へなお
たとえばいきなり介護をしなくてはならなくなったとします。

 

介護の方針を立てるために本人の意見、家族の思い、医療者の判断など多くの意見が絡み合ってきます。

 

そしてやっかいなことにそれらの考えはたいがいどこかで対立します。

 

本人の意見を尊重しすぎると家族がつらくなり、家族の意見を尊重しすぎると医療者と衝突する。

 

「どれも正解にはならない状況の中で長い目で見て本人にとって一番良いと思われる介護体制を整えていく。」

 

これが介護のあるべき姿勢です。

 

人生において大切な局面で本当に必要とされるのは一つの正解を求めることではなくそもそも正解など存在しないところで最善の方法で対処するという思考法や判断力です。

 

無責任で短絡的な思考法に逃げずに賢く立ち回ることこそが大切なのです。

 

物事の理由は簡単にはわからないことだらけです。

 

しかしそれを受け入れようとすることこそが賢く生きるための第一歩なのです。

 

へなお
そう考えると「自分が生きる意味はどこにある?」という問いに答えなどないのです。

 

へなお
問いかけることそのものが答えの意味の大半を占めているのではないでしょうか。

 

自分の存在意義などという大それた問いかけに簡単に答えることなどできるはずがありません。

 

しかしそれでもわたしたちはちゃんと生きています。

 

正確な答えを求められず曖昧だからこそ生きていられるのです。

 

賢く生きる術を身につけよ

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近代社会において無力で無責任な状態から脱し自分の問題を自分で考え責任を負うことができるようになるためにはどうしたらよいのでしょう?

 

まずは「一つの問いに一つの答えがある」という考え方をやめなければならないでしょう。

 

いろんな視点から物事を眺めること、第3者の視点に立って外側から物事を眺めることを勧める意見がありますがまさにその通りです。

 

さまざまな角度から補助線を引いて今までの思考回路をひっくり返せるかが肝です。

 

へなお
糸口なんてたくさんあるはずです。

 

へなお
ただそれを見過ごしているだけにすぎません。

 

さらにはあきらめずに考え続けることです。

 

一瞬で答えが見つかるなんてことはほとんどなくじっと考え続けてこそ道は開けるものです。

 

時には考え続けているうちにまったく別の問題が現れてそのことによって今までの問題も全部考え直さなければならない…なんてこともあるかもしれません。

 

しかしそんな曖昧さこそが正しいのであってそれを時間をかけて処理してその結果としてさまざまな思想や文化や芸術が生み出され豊かな世の中が作り上げられてきたのです。

 

大切なのは問い続けることです。

 

自分自身の問題や世の中に起こる出来事は理由や意味がわからないことばかりです。

 

また社会生活で生まれてくる問題や生きているうえで重要とされる問題のほとんどはたくさんの正解があったり一つも答えがなかったりなんてことは当たり前です。

 

ですから自分の世界観の狭い枠組みの中で無理やり解釈してわかった気になっても何も解決するわけがありません。

 

大切ななことは分からないことでもその中に大事なことを見極めて何度も体当たりして痛い思いをして問題に対して正面から向き合う術を身につけることです。

 

賢く生きることは決して頭良く生きることではありません。

 

スマートに美しく生きるなんてしょせん無理な話です。

 

直線的でなくてもジグザグでも寄り道しても誠実に考え続ける賢く生きる術をぜひ身につけてください。

 

そうすれば生きることがめんどくさい、疲れる、つまらない、しんどい、つらい…なんて思っている暇はないはずです。

 

 

“賢く生きるための脳科学”のまとめ

まとめ-conclusion1-N1

生きることがめんどくさい、疲れる、つまらない、しんどい、つらい…そんな人のために賢く生きる方法を脳科学で説き明かしてみました。

今回のまとめ

  • わたしたちが生きている近代社会はありきたりのレールの上を歩いているだけで自分の存在意義が見出しにくい世界です。
  • 生きやすく作られたはずの平等の世界はかえって個性を損なわせ生きづらい世界になっています。
  • そしてすべてを他人任せにしてダメな人間になったとしてもあたたかく守ってくれる無責任な社会です。
  • 世の中のほとんどの物事に正解が一つずつあるとは限らない曖昧さこそが現代社会の実体です。
  • そのような中で賢く生きていくためには短絡的にならずじっくりと物事に向き合い考え続けてみてください。
  • そうすることで自分が生きる意味がきっと見えてくるはずです。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

今後も長年勤めてきた脳神経外科医の視点からあなたのまわりのありふれた日常を脳科学で探り皆さんに情報を提供していきます。

 

最後にポチっとよろしくお願いします。

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  • この記事を書いた人

へなお

▶脳神経外科専門医でアラフィフおじさんの「へなお」です。▶日々脳の手術、血管内治療、放射線治療を中心に某総合病院で勤務医をしています▶一般の方でも脳についてわかりやすく理解していただけるように、あなたのまわりのありふれた日常を長年の経験からつちかった情報をもとに脳科学で探っていきます▶多くの方に脳に興味をもっていただき、少しでもこれからの生活の役に立つ知識をつけていただければと思います!

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