一瞬にしてそして劇的に自分を変える考え方や行動や習慣ってありますか?
そのような疑問に脳神経外科専門医であるへなおがお答えします。
このブログでは脳神経外科医として20年以上多くの脳の病気と向き合い基本的な知識についてはネット検索すれば数多く見つかると思いますので、ここでは自分の実際の経験をもとになるべく簡単な言葉で説明していきます。
この記事を読んでわかることはコレ!
- 一瞬にしてそして劇的に自分を変える方法を脳科学で説き明かします。
「自分を変える」ための第一歩を踏み出してみよう
自分を変えるための脳科学
- 自分の脳が意識的に描き出す内面的イメージをまずは認識してください。
- マイナス思考のイメージを認識してさらにプラス思考のイメージもしっかりと認識してください。
- そしてマイナス思考よりも追うラス思考で生きる方がいかに幸せで快感であるかを実感してください。
- 最後はマイナス思考のイメージを一瞬にしてそして劇的にプラス思考のイメージ変換するスイッシュ・パターンを習得してください。
- 自分の脳をしっかりと支配して内面的イメージを自在に操れるようになれば一瞬にしてそして劇的に自分を変えることはとても簡単なことです。
あなたは自分のことが好きですか?それとも嫌いですか?
自分なことが好きな人は今まで通り生きていけばいいでしょう。
しかし自分のことが嫌いな人は自分を変えて自分のことを好きになりたいと思いませんか?
自分自身の人生ですから自分の人生の主導権は自分で握りもっと活気に満ちた毎日を送ってみたいと思いませんか?
そんな風に思っている人は少なくないはずです。
まずは「自分を変える」ための第一歩を踏み出してみましょう。
すべてはあなたの脳にかかっている
人は必ず何らかの「資源」を持っています。
資源とは能力や時間や資金など自分自身の内面や自分のまわりに存在するさまざまな物事です。
自分のことが嫌いな人はたいていこの資源をうまく使いこなせていないだけです。
資源がないわけではありません。
自分の持っている資源をうまく使いこなして自分を好きになるために一番重要なポイントは「内面的イメージ」です。
内面的イメージとは自分で意識している思考です。
脳の中の苦しみの回路ばかりが働けばつらい出来事になり喜びの回路が活性化すれば楽しい出来事になるのです。
つまり内面的イメージをいかに作り出すかはすべてあなたの脳にかかっているということになります。
自分の都合のいいように脳を働かせよう
内面的イメージは視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の五感の中で特に視覚、聴覚、触覚の3つの感覚によって構成されています。
あなたの目にはその出来事のイメージや色や明るさなどが見えてくるでしょう。
そして声や音が聞こえその時の感情が蘇ってくるでしょう。
次に自分の肉体から離れてその出来事をまるで映画のワンシーンを見ているかのように離れた場所から眺めてみてください。
このようにして内面的イメージをうまく利用すれば楽しかった体験やうまくいった出来事を後になってからでも追体験することができます。
そしていつでも自分の望む最高の状態を作りだすことができるようになります。
映画監督はカメラアングル、音楽の音量、動きの速さ、色彩、画質などを調整して観客の感情を操作します。
それと同じことを自分でするのです。
自分の脳に何らかの指示を出して最高の結果に導く状態を作り出してあげるのです。
先ほどのように心地よく楽しい思い出を思い浮かべて自分の脳の中に内面的イメージを作り出してみてください。
このようにイメージを操作すると同じ経験がより強烈なものに変化していきます。
もともと心地よく楽しいと思っていた思い出をさらに大きく明るくイメージしてみるとより心地よく楽しい気持ちになり力が湧いてくるはずです。
記憶に残っている音を大きくしてみます。
リズムを際立たせたり低音を大きくしたり音色を変えて見たりするとイメージはより力強く前向きなものに変わっていきます。
温かさや柔らかさや滑らかさなどの気持ちの良い感覚を誇張するのです。
とにかく自分にとって都合のいいように臨場感たっぷりに内面的イメージを膨らませてみてください。
そうすることで内面的イメージは強化されあなた自身がより前向きで能力を発揮できる状態になっていきます。
マイナス思考を切り捨てなければ何も変わらない
それは脳の中に何か自分を圧倒するようなマイナス思考のイメージを持っているからです。
“マイナス思考の脳科学”についてはこちらの記事もご参照ください。
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そもそもどうして自分がイライラしたり憂鬱になったりするのかを考えること自体気が滅入ることであり負の連鎖によってますますマイナス思考に落ちていくだけです。
逆に
あるいは
そんな発想に切り替えてみてください。
その切り替えこそが大切なのです。
マイナス思考のままでいろいろと考えてみてもマイナスの発想しか生まれてきません。
内面的イメージの切り替えの方法さえわかれば驚くほどの速さで自分を変えることができます。
イライラも憂鬱も欲求不満も特定の内面的イメージによって作り出されているだけなのです。
自分の脳の中で作り出される内面的イメージがマイナス思考からくるものなのかプラス思考からくるものなのかを区別できていないとどんどんマイナス思考に引きずられていってしまいます。
「不快」のラベルを「快」のラベルに張り替えていくだけでよいのです。
しかし簡単にマイナスからプラスの発想に切り替えられるということは逆もありきでプラスからマイナスの発想にすぐにもどってしまうかもしれないと心配する人もいるかもしれません。
もっと自然に一貫して内面的イメージを変化させることができればもっと楽に「自分を変える」ことができるはずです。
ひたすらプラス思考で生きてみよう
一つは脳に支配されて生きる道です。
脳が示すイメージに従いそれがプラスでもマイナスでもいずれの思考でも脳の言いなりです。
もう一つは自分で意識的に脳を管理して生きる道です。
自分で内面的イメージを自在に操るので脳が無意識的に生み出したマイナスのイメージも瞬時に消し去ることができます。
脳に支配されず脳を支配して生きる
そういう時にそのようなマイナス思考を自在に小さくできれば前向きな気持ちになりただ手をこまねいているだけでなく適切な行動に瞬時に移れるはずです。
なんて思うかもしれませんが実施に内面的イメージを変えるだけで仕事に対する感情だけでなく自分自身の行動が大きく変わってきます。
さらにはマイナスのイメージをプラスに変えるだけでなくプラス思考も強化出来たらどうでしょう。
ささやかな喜びを大きく増幅させ楽しい時間を過ごすことができればさらに気持ちも明るくなり幸せになることができます。
「善悪はもともと世の中にあるのではない。人の判断で決まるのだ。」
シェークスピアの言葉です。
人の脳は感覚を通じて外界を感じとります。
そのためわたしたちの人生は「自分なりの解釈」の上に成り立っているにすぎず「ありのままの人生」では決してありません。
悪いイメージばかり膨らませていれば今までのつらい経験までどんどん肥大化していきます。
逆に悪いイメージを隅の方に追いやれば自信をもって前に進んでいくことができます。
普段何気なく使っている言葉の中にも内面的イメージの力は表れています。
たとえば「不安が広がる」という表現はあからさまに悪いイメージを肥大化させています。
このような脳に支配される生き方をしていては「自分を変える」ことは決してできません。
自分の脳を支配してこそプラス思考は生まれることをぜひ知っていてください。
脳を支配してプラス思考で生きる
それにはやはり内面的イメージを明るく大きくすることです。
楽しかった思い出はより鮮やかに蘇ってくるはずです。
これを繰り返しているとプラス思考の内面的イメージはより強化され魅力的なものへと成長していきます。
そうなると自然と呼吸は浅くなり背筋が伸び顔の緊張が解け身体全体に生気がみなぎってきます。
プラス思考の内面的イメージを自在に作り出せるようになるとたとえ心がかき乱されつらい気持ちになったとしてもマイナスの内面的イメージをしぼませて暗くして遠ざけることができるようになります。
脳を支配するということは内面的イメージを自在に操りマイナスを排除してプラスに変換させる、あるいはプラスをさらなるプラスに増幅させることができるといういうことです。
つまり脳を支配できさえすればあなたも一瞬にしてそして劇的に「自分を変える」ことができるのです。
自分の脳を支配してプラス思考で生きることの重要性をご理解いただけたでしょうか?
マイナスをプラスに切り替える「スイッシュ・パターン」
みなさんは神経言語プログラム(Neuro Linguistic Programing: NLP)という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
“NLP”についてはこちらの記事もご参照ください。
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NLPとは言語と非言語が脳の神経に与える影響を学び習得する学習法です。
人間は脳から神経を通って命令が身体に伝達されて行動します。
そして身体のあらゆる部分から得た有益な情報は神経を通って脳に伝えられます。
このように脳と身体はたくさんの神経回路のネットワークでつながって情報をやり取りしています。
このネットワークをうまく利用して自分の能力を最大限に高める状態を作りだすのがNLPです。
もっとわかりやすく言えば人間の脳を思い通りの方向へと導くための系統だった枠組みがNLPであり自分が望んだとおりの結果を出すために脳を最大限に活用するためのプログラムです。
NLPにおいて自分の脳を支配してプラス思考で生きるための方法としてもってこいの手法が「スイッシュ・パターン」です。
スイッシュ・パターンとは「能力を発揮できない状態を作り出している内面的イメージ=マイナス思考の負のイメージ」を「能力が発揮できる新しい内面的イメージ=プラス思考の正のイメージ」に自動的に切り替える手法です。
たとえば普段から食べ過ぎて太っている人が食事を制限して痩せたいと願ったとします。
そう思っていても食べるのを止められない人はイメージの変換がうまく出来ていないのです。
つまり食べ過ぎを引き起こす内面的イメージが分かればそれに拮抗(きっこう)する食欲が失せるような強力な内面的イメージを新たに作り出して自動的にこの2つのイメージが切り替わるように脳をプログラムすればよいのです。
もし食べ過ぎてしまいそうになっても間髪を入れずにすぐに食欲を減退させるイメージが脳を支配すれば食べることを止めることができます。
このテクニックを一度覚えこんでしまえばもう食べ過ぎについて悩むことはなくなります。
それではスイッシュ・パターンをもっと具体的に分かりやすく説明していきましょう。
まずはマイナス思考の負のイメージを明確にする
まずは食べ過ぎて太ってしまった状態を脳の中でしっかりと描き出してください。
それが分からなければ「ちょっとだけなら食べても大丈夫…」なんて発想が生まれていつになっても食べるのを止められません。
手強い悪習ほどしっかりとそれを断ち切った状態を内面的イメージとして脳に覚え込ませることが第一段階です。
次にプラス思考の正のイメージを明確にする
次に行うのは食事を制限して引き締まった身体に生まれ変わった自分の理想の姿をイメージすることです。
これは完璧なプラス思考の内面的イメージを作り上げるための作業です。
「常にこうありたい」という憧れを持って眺められるようなイメージをしっかりと脳に覚え込ませることが第二段階です。
マイナスとプラス思考のイメージを一瞬で変換させる
最後に行うのは自分の脳の中に刻み込まれたマイナスとプラス思考の内面的イメージを変換させることです。
いったんこの変換の仕組みを習得してしまえばマイナス思考でさえも「理想の自分を実現するための原動力」になるのです。
内面的イメージを変換するにはまずは自分が変えたいと思っているマイナス思考のイメージを脳の中で大きく明るく描き出してください。
次に自分の目指すプラス思考のイメージを脳の隅っこの方に小さく暗く描く出してください。
そしてその小さいプラス思考のイメージがもうやめたいマイナス思考のイメージを一気に吹き飛ぶように大きく明るいイメージに膨れ上がるシーンを思い浮かべてください。
その時できる限りの興奮と勢いを込めることが大切です。
声を出してみても良いかもしれません。
声を出すと恥ずかしいかもしれませんが声を出すことで脳は力強く明確な信号を出すことが可能になります。
こうすることであなたの脳の中では自分の理想の姿が大きくはっきりと色鮮やかに描き出されマイナス思考のイメージは木っ端みじんに弾け散ってしまうでしょう。
小さくて暗いイメージが一瞬にして大きく明るくなりもともとあった大きなマイナスのイメージを打ち砕きあなたの理想の姿をパッと描き出されることを実感しなければなりません。
うまくできたらそれを何度も繰り返してみてください。
目を閉じて脳の中でマイナス思考のイメージを一瞬にして素早くプラス思考のイメージに切り替えて快感を味わう。
快感を味わったら目をあけてそして再び目を閉じて最初から繰り返すのです。
最終的にはマイナス思考のイメージが浮かび上がった途端にプラス思考のイメージに瞬間的に切り替わるようになるまで続けてみてください。
スイッシュ・パターンをとにかく習得せよ
人間の脳は嫌なものから遠ざかり心地よいものに向かっていく傾向があります。
“快感の脳科学”についてはこちらの記事もご参照ください。
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スイッシュ・パターンはまさにこの脳の特性にぴったりでありきっと皆さんが思っている以上に早く効果が表れます。
それでもなかなかうまくスイッシュ・パターンができない人はゴムでパチンコ玉を弾き飛ばす状況を思い浮かべてみてください。
Y字型のフレームの2本の棒の間に変えたいと思っているマイナス思考のイメージを置きます。
次に自分の理想像であるプラス思考のイメージをゴムにつけてゴムを自分と反対方向へ引っ張ってそのイメージがどんどん遠ざかっていく様子を想像してください。
そしてパッとゴムを離すとマイナス思考のイメージが目の前でプラス思考のイメージによって木っ端みじんに砕け散ります。
ゴムを思いっきり引っ張るほどスピード感が増してより効果的です。
うまくできればプラス思考のイメージがあなたに向かって猛スピードで飛んでくるので思わずのけぞってしまうくらいでしょう。
このようにしてスイッシュ・パターンをうまく活用して自分の脳の内面的イメージを一瞬にしてそして劇的に変える訓練をしてみてください。
1%の不具合にひるんではいけない
プラス思考のイメージはくっきりと間近に見え色鮮やかで楽しくリズミカルで流れるような音楽に彩られ柔らかく暖かくて包み込まれるような感覚です。
反対にマイナス思考のイメージは不鮮明な小さな枠で囲まれ音も聞こえず不快な感覚です。
ですから自分にとって大切なことは音量を上げどうでも良いことは音を切ってしまいます。
これはなにも目の前の自分の気にくわない問題に見て見ぬふりをすることを勧めているわけではありません。
1日のタスクのうち99%はうまくいったのにたった1%うまくいかなかっただけで落ち込んでしおれてしまう人がいます。
たった1つだけうまくいかなかったことを大げさに恐ろしいイメージに仕立て上げてそれ以外のうまくいった素晴らしいことをちっぽけなイメージにしてしまっているのです。
そんな人に限って
と嘆き苦しんでいるのです。
憂鬱であることが自分の世界観の一部になっているのです。
そんな時に憂鬱の原因となった1%のうまくいかなかったことをどんなに探り出しても何も生まれてきません。
脳の中のゴミ箱をあさって過去の気の滅入るような経験の記憶をほじくり返してみたところでただの時間の無駄です。
1年中ずっと憂鬱な人などいないはずです。
今憂鬱な状態にあっても幸せで快感な時間がきっとあったはずです。
もしかしたらまわりの人達よりも多くの幸せで快感な思い出を持っているかもしれません。
ただそういう人は幸せで快感な経験をプラス思考のイメージとして認識していないだけなのです。
たった1%の不具合にひるまないでください。
あなたは決して不幸ではないのです。
自分で自分を不幸で不快なものにしているだけなのです。
一瞬にして劇的に変化せよ
最後は「一瞬にしてそして劇的に自分を変える方法」のまとめです。
よく「この問題は少し時間と距離を置いて考えた方が良い」という言い方をします。
脳の中で問題を一度遠ざけてみると違った面がそのうち見えてくるという作戦です。
憂鬱な人は得てして脳の中でこれでもかというくらいにマイナス思考のイメージが色鮮やかに巨大化し大音響で間近に迫っていると感じています。
逆にプラス思考のイメージは薄っぺらで色あせてしまっています。
これを変えるにはスイッシュ・パターンを活用してマイナス思考のイメージを断ち切りプラス思考のイメージに切り替えることが大切です。
しかしだらだらと時間をかけていてはなかなかうまく切り替えはできません。
何千コマという画像の流れを目で追うことで画面全体が動いているように感じます。
しかしこれをじっくり見たいからと言ってスローで流して見るときっと何が何だか分からなくなるはずです。
もし何かを実行したい、変化を起こしたいと思うのであればスピード感を持って劇的な形で実行し変化すべきなのです。
何か月もかけて考えるよりも一瞬のショック療法の方がよほど効果的です。
世の中には内面的イメージに目を向ける人と見向きもしない人がいます。
内面的イメージに見向きもしない人は感情が薄く感動することがありません。
何をしていても冷静に対処できるというメリットはあるもののどんな経験に対しても同じような無関心な態度をとっていると人生の喜びとは無縁になってしまいます。
一方で内面的イメージに捕らわれる人は感情を抑制できません。
些細なことも気になってしまい苦労が絶えず精神的に不安的で何でも自分の正だと思い込んでしまいます。
どちらに偏りすぎても決していい人生は送れません。
どのようなイメージを脳の中に描き出すかは自分次第であり脳そのものをコントロールするのは自分自身であることをしっかりと認識してください。
あなた自身の脳です。
自分を変えるための脳科学
“自分を変えるための脳科学”のまとめ
一瞬にしてそして劇的に自分を変える方法を脳科学で説き明かしてみました。
今回のまとめ
- 自分の脳が意識的に描き出す内面的イメージをまずは認識してください。
- マイナス思考のイメージを認識してさらにプラス思考のイメージもしっかりと認識してください。
- そしてマイナス思考よりも追うラス思考で生きる方がいかに幸せで快感であるかを実感してください。
- 最後はマイナス思考のイメージを一瞬にしてそして劇的にプラス思考のイメージ変換するスイッシュ・パターンを習得してください。
- 自分の脳をしっかりと支配して内面的イメージを自在に操れるようになれば一瞬にしてそして劇的に自分を変えることはとても簡単なことです。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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