幸運の女神を引き寄せるにはどうしたらいいの?
そのような疑問に脳神経外科専門医であるへなおがお答えします。
このブログでは脳神経外科医として20年…多くの脳の病気と向き合い手術、放射線治療を中心に勤務医として働いてきた視点から、日常の様々なことを脳科学で解き明かし解説していきます。
基本的な知識についてはネット検索すれば数多く見つかると思いますので、ここでは自分の実際の経験をもとになるべく簡単な言葉で説明していきますね。
この記事を読んでわかることはコレ!
- 勝ち組になるための秘策を脳科学で説き明かします。
運がいい人と悪い人は間違いないく存在する
勝ち組になるための脳科学
- 運がいい人と悪い人は間違いないく存在し運に関して平等なんてことはありません。
- 運がいい人は勝ち組、運が悪い人は負け組になることも間違いありません。
- 今は負け組であっても幸運の女神を引き寄せて勝ち組になる方法はちゃんと存在します。
- 勝ち組になるには「自分を変える」「自分の回りの環境を変える」ことで有効です。
- そのためにも自分探しの旅に出かけてメタ認知を鍛えてみてください。
世の中『運』に関しては決して平等ではありません。
たとえばコインを投げて表が出るか裏が出るかで運試しをしてみたとします。
表が出るか裏が出るかは確率はいすれも50%です。
では運がいい人と悪い人でも50%になるのでしょうか?
表が出ればプラス1点、裏が出ればマイナス1点と点数方式にすると分かりやすいでしょう。
投げる回数が少なければ表と裏で出る回数に偏りが出るかもしれません。
しかし投げる回数が増えてくると表と裏の出る回数はほぼ同じになり点数も「ゼロ」に近づいていくと予想する人が多いのではないでしょうか?
しかし実際にはそのようにはなりません。
多くの場合は次の2つのパターンのいずれかに分かれます。
1つ目はずっと点数はプラスのままで推移して1万回も投げれば最終的にはプラス200点くらいになって終了するパターンです。
もう1つはその逆でずっと点数はマイナスのままで推移して最終的にはマイナス200点くらいで終了するパターンです。
表が出るか裏が出るかは同じ確率のはずなのにどうして偏りができてしまうのでしょうか?
人の脳は不思議なもので表が出ると次は裏が出やすくなると考えてしまいます。
特に表が続けて出るともうそろそろ裏が出ないとなんか怪しい…なんて疑い始めてしまいます。
しかし現実的にはいくら表が出続けていたとしても次に裏が出やすくなるなんてことは決してありません。
いかなる状況でも表と裏が出る確率は50%で変わりはありません。
1万回も投げれば表と裏の偏りが解消されてトータルするとほぼ同じ回数になるだろう…と予想しがちですよね。
1万回と聞くととても大きな数字に思えてしまいますがたかが1万回です。
無限に投げ続ければいつかは表と裏の回数が近づいてきて点数はゼロになるかもしれませんがそれはあくまでも無限に投げ続けた場合です。
1万回という有限回では表と裏の出る回数に偏りができても何の不思議もありません。
逆にその方が自然ですらあります。
人の運がいい、悪いもこれと同じです。
人の人生は無限ではありません。
1回1回の出来事の運の良し悪しが50%ずつで同等の確率であったとしても限られた人生の中ではその確率は決して50%ではなく偏りが出てくるのは自然の現象です。
ですからいやがおうでも有限の人生においては運がいい人と悪い人に分けられてしまうのです。
運がいいこと悪いことが同じ確率で起きて人生をトータルで見ればみな平等…なんてことは絶対にありえないのです。
勝ち組と負け組は間違いなく存在する
運がいい人は勝ち癖がついていて勝ち続けやすい人=勝ち組
運が悪い人は負け癖がついていて負け続けやすい人=負け組
しかし先ほども言いましたが運がいい人と悪い人がいることは間違いのない事実です。
“運気の脳科学”についてはこちらの記事もご参照ください。
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さらに言えば人生はコインゲームのように単純ではなくもっと複雑です。
ですからただ運がいいとか悪いとかだけでなくそれがもっと膨らんで人生の勝ち負けにまで進展してしまうのです。
コインゲームでは前に投げたコインが表だったか裏だったかに関わらず次に投げるコインの表と裏の確率はいずれも50%です。
このようにこれまでの結果とは無関係に次に起こる現象の確率が決定されることを「マルコフ過程」と言います。
しかし人の人生にはほとんどの場合マルコフ過程が当てはまりません。
なぜなら人は幸運を味わってその恩恵で得をするとそのリソースをうまく利用して次の勝負に臨むことができます。
すると次に起こる現象がうまくいく確率は当然上がりますので50%の均等な確率は崩壊します。
逆に不運に見舞われて損をするとその損が次の現象にも響いてうまくいく確率は下がってしまいます。
つまり一度運がいいことが起こると次も運がいいことが起こる確率は高くなり一度運が悪いことが起こると次も運が悪いことが起おこる確率が高くなる…運の連鎖が起こるわけです。
これによって運がいい悪いの格差がどんどん広がっていくのです。
というプラス思考のメンタルがなお一層運を引き寄せます。
50%の確率で運をつかめるはずのコインゲームでさえも運がいい悪いの差が出てしまう上に人生という要素が加わるとその差はますます開いていってしまいます。
ですから最初に言ったように運がいい悪いによって人生の勝ち組と負け組という話まで膨らんでしまうのです。
運が良くて勝ち組の人にはあえて助言することは何もないでしょう。
しかし負け癖がついてしまっている負け組の人はそうはいきません。
たいていのことは自分が妥当だと思う結果を下回りマイナス思考にはまって絶望感に襲われる…なんてことになりかねません。
では負け組の人はいったいどうやって負け癖を解消して勝つことができるようになるのでしょう?
そのためにはなんとしても幸運の女神を引き寄せる必要があります。
それでは強運力をつけて勝ち組にはい上がるための脳科学を探っていきましょう。
自分を変えれば勝ち組になれる
自分にまとわりついた負け癖を取り払い幸運の女神を引き寄せて勝ちに行く方法はちゃんと存在します。
勝ち組になるにはいくつかの手法があります。
その手法の1つは「自分を変える」という方法です。
今と同じ自分では当然勝ち目はありません。
なんらかの努力をして自分を高めることで本来は50%である勝率を上げるのです。
コインゲームではそんなズルいことは許されませんが現実の世界では努力をすれば面を出しやすくすることはいくらでも可能です。
コツコツと努力することが好きな人にとってはお勧めの方法です。
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ではどのようにして自分を変えればよいのでしょう?
その答えは「知能」にあります。
知能と聞くとちょっと難しい印象を持ってしまうかもしれませんが何もそんな難しいことはありません。
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脳の知能には2つのタイプがあります。
1つは「言語性知能」と呼ばれるものです。
言語性知能とは本を読んだり誰かから教わったりして積み上げていく知識や経験のことです。
たとえばうまくいった経験を次の問題を解決するのに役立たせるような“成功体験”などはまさに言語性知能の1つでしょう。
2つ目は「非言語性知能」です。
非言語性知能とは何か未知の問題に出くわした時に頭を柔軟にして対応する能力のことです。
しかしこの能力は生まれつきほぼ決まってしまっているので鍛えるのはなかなか難しいとされています。
ですから今回のように自分を変えるために努力して鍛えるのは主に言語性知能です。
そもそも本を読んだり誰かから教わったりして知識や経験を積み重ねて本当に自分を変えることができるのでしょうか?
1回や2回の努力では当然何も変わりません。
ひたすら復習をして知識や経験を脳に刻み込ませることができれば自ずと変化は表れるものです。
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何も大それたことをする必要はありません。
いつもと違うことをするのはちょっとしたことでも努力を要するものです。
しかしちょっとした変化でもコインを表にするヒントが隠されているかもしれません。
ちなみに先ほどの非言語性知能も鍛えるのは難しいですができないわけではありません。
非言語性知能を高めるには脳のワーキングメモリを広げることが1つの方法です。
脳のワーキングメモリとは脳の中に一時的に記憶を蓄えて論理の組み立てや計算処理を行う作業場所のようなイメージです。
ワーキングメモリは一時的な作業をするだけですので長く記憶にはとどまりませんが頻繁に作業をすることで作業場所の広さを広げて機能を高めることが可能です。
平凡な机の上で作業するのではなく広くいろいろな機能が付いた便利な机の上で作業する方が効率も上がりそうですよね。
ワーキングメモリで頻繁に作業する方法でお勧めなのは日ごろから物事を短期的に記憶することを習慣化することです。
「電話番号をメモリから呼び出して電話するのではなく電話番号を記憶して手押しで電話をかける」
「買い物の際に買うもののリストを暗記して値段をこまめに計算しながら暗記する」
などちょっとした努力を続けていれば非言語性知能を高めることは可能です。
いずれにしても今までとは違う自分を演出することで勝ち癖をつける可能性はぐっと広がります。
なんて思っていると運はどんどん逃げて行ってしまいます。
自分が勝てる環境に飛び込んでみよう
幸運の女神を引き寄せて勝ちに行く2つ目の方法は自分を変えるのではなく「自分の回りの環境を変える」という方法です。
自分が変われないのであれば自分が勝ちやすい環境に変えてしまえばいいのです。
つまり負け癖のついたゲームはやめて自分に合ったゲームをするのです。
そうすれば自然と勝ち癖がついて勝ち組に近づくことができるというわけです。
自分がやりたいと思っていることと実際に自分に向いていることは必ずしも同じとは限りません。
むしろ同じになる方が少ないかもしれないくらいです。
ですからとりあえずやりたいことは置いておき自分に向いていることに目を向けてみることが重要です。
本当はミュージシャンになりたい、料理人になりたい、アナウンサーになりたい…
人それぞれにやりたいことはあるでしょう。
しかし自分に向いていて人よりうまくできることは自分がやりたいこと以外であるケースは決して少なくないはずです。
しかも目を向けたものがみんなに必要とされているようなことであればなお良しです。
確かに自分が本当はやりたいことができないのは不運なことに感じてしまうかもしれません。
しかし物事は考えようです。
「やりたいことをやろうと思いつつもうまくいかずモヤモヤした毎日を過ごす」
「やりたいことではないかもしれないが自分に向いたことで成果を上げて世の中からありがたがられるような毎日を過ごす」
本当にやりたいことがあきらめきれないのであればあきらめる必要はありません。
まずは自分に向いていて世の中から必要とされしかも成果があげられることを成し遂げてそれから自分のやりたい方向にシフトしていっても良いわけです。
重要なことはやりたいことを優先するのではなく自分が一番成果を上げられるものを見極めることです。
そしてそれをやりながら時には待ち時には攻める。
そんな自分の回りの環境を変える能力を身につけて自分が勝てる環境に飛び込んでみてください。
幸運の女神はきっと微笑んでくれるはずです。
自分探しの旅に出かけよう
幸運の女神を引き寄せて勝ち組になるための秘策として「自分を変える」方法と「自分の回りの環境を変える」方法の2つの手法をご紹介しました。
しかしいきなり自分自身も自分の回りの環境も変えられるわけではありません。
まずは自分自身をよく理解していなければ始まりません。
自分探しの旅と言うと“自分とは何者なのか”であったり“自分が何をしたいのか”であったりを見つけに行くイメージが強いかもしれません。
しかしここで言う自分探しの旅で探すべきものはそのようなものではありません。
自分が世の中にどんなサービスを提供できて貢献できて活躍できるかを探すのです。
自分が勝ち組になるために必要なのは自分がどの分野でどの世界で必要とされているかを分析することです。
みんなそれぞれに自分が生きることに必死です。
ですから自分に何のメリットもないのに救いの手を差し伸べてくれるなんてことはほとんどありません。
「自分が人よりも突出しているものは何か?」
「突出していなくても人より多少でも優れていて世の中に提供できることは何か?」
そんなことを客観的に判断することが大切です。
自分のことは自分ではなかなかわからないものです。
「自分に向いている…つまり自分に適性があるものを探す」
「自分が勝てるゲームを探して見つかればそこで勝負する」
もしそのゲームが未開拓の分野であったらどうでしょう?
もう勝ちは決まったようなものです。
しかし自分探しの旅と簡単に言ってもなかなか難しいものです…
自分のことなのに意外と自分で自分のことはわからないものです。
自分探しの旅で重要なことは自分を客観視すること=「メタ認知」です。
メタ認知を鍛えれば今自分が戦っているゲームに勝つために自分を変えて高めること、自分が勝てるゲームを分析して選ぶことに役立ちます。
ちなみにメタ認知は大人にならないとなかなかうまく利用しきれません。
日々の経験やトレーニングによって脳の神経が進化して少しずつ完成していきます。
ですから裏を返せばメタ認知は大人になってからでも何歳からでも成長させることが可能です。
しかしいくらメタ認知が成長してもそれをうまく使いこなせなければ意味がありません。
それが勝ち組になるために一番の近道であることを実感できるでしょう。
“勝ち組になるための脳科学“のまとめ
幸運の女神を引き寄せて勝ち組になるための秘策を脳科学で説き明かしてみました。
今回のまとめ
- 運がいい人と悪い人は間違いないく存在し運に関して平等なんてことはありません。
- 運がいい人は勝ち組、運が悪い人は負け組になることも間違いありません。
- 今は負け組であっても幸運の女神を引き寄せて勝ち組になる方法はちゃんと存在します。
- 勝ち組になるには「自分を変える」「自分の回りの環境を変える」ことで有効です。
- そのためにも自分探しの旅に出かけてメタ認知を鍛えてみてください。
今回の記事がみなさんに少しでもお役に立てれば幸いです。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
今後も『脳の病気』、『脳の治療』、『脳の科学』について現場に長年勤めた脳神経外科医の視点で皆さんに情報を提供していきます。
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