他の人種、そして人間以外の他の動物とくらべて日本人はなぜこんなにも入浴を好むのでしょうか?
そのような疑問に脳神経外科専門医であるへなおがお答えします。
このブログでは脳神経外科医として20年以上多くの脳の病気と向き合い勤務医として働いてきた視点から、日常の様々なことを脳科学で解き明かし解説していきます。
基本的な知識についてはネット検索すれば数多く見つかると思いますので、ここでは自分の実際の経験をもとになるべく簡単な言葉で説明していきます。
この記事を読んでわかることはコレ!
入浴習慣を脳科学で説き明かします。
日本人と入浴習慣
入浴習慣の脳科学
- 日本人の入浴習慣は海外の人種やその他の動物と違い、「体を清潔にする」よりも「リラックスして快楽を得る」ことを目的としています。
- そのため日本人は独自のお風呂文化を持っています。
- 日本人の入浴好きの脳科学的理由の1つは、脳内麻薬の1つである幸せホルモン=セロトニンが関係しています。
- セロトニンを運ぶセロトニントランスポーターが少ない日本人は、入浴により「リラックスして快楽を得る」ことで、セロトニンの働きをより活発にしようとします。
- さらに利他行動を美化する日本人は、自分のみでなく他人も一緒に入浴して快楽を得て欲しいと考えます。
- 日本人の入浴好きは、日本人のお風呂文化が日本人が求める美学にぴったりと当てはまっているからなのです。
現代の日本では第3次サウナブームによって多くの施設がにぎわっています。
“サウナブームの脳科学”についてはこちらの記事もご参照ください。
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サウナの醍醐味(だいごみ)は何と言っても、サウナトランス=「サウナでととのう」でしょう。
温かいサウナと冷たい水風呂、休息タイムを繰り返す温冷交代浴では徐々に体の感覚が鋭敏になってトランスしたような状態になっていきます。
トランス状態になると、頭からつま先までがジーンとしびれてきてディープリラックスの状態になり、得も言われぬ多幸感が訪れます。
これがいわゆるサウナトランスであり、そして「サウナでととのう」の状態です。
”サウナでととのうの脳科学”についてはこちらの記事もご参照ください。
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サウナ―達は至高のサウナトランスを味わうためにサウナに通うわけです。
世界中にはさまざまな人種の人間がいますが、日本人ほど入浴を好む人種はいないのではないでしょうか?
ココがポイント
ではなぜ日本人はこんなにも入浴を好むのでしょうか?
日本以外にも入浴を好む人種はいるのでしょうか?
もっと広い視野で眺めて、人間以外の他の動物とくらべても日本人は入浴好きなのでしょうか?
日本人の入浴の歴史
日本人の入浴文化は古くからあります。
6世紀に仏教が日本に伝来すると、沐浴(もくよく)の功徳を説いた仏教の教えが広まり、身体を洗い清めることは仏に仕える者の大切な業と考えられるようになりました。
火山によって湧き出た天然温泉や自然の洞窟を利用した石風呂での蒸気浴で、健康のために入浴を楽しんでいたようです。
奈良時代には、貧しい人びとに施(ほどこ)しを行う行為の一つとして、東大寺や法華寺をはじめとする仏教寺院では施浴が盛んに行われるようになりました。
これらの施浴のほとんどは、現在のような浴槽のお湯に浸かる入浴ではなく、蒸気で身体の汚れを浮かせて洗い流す蒸し風呂でしたが、この施浴の普及が、その後の「銭湯」文化につながります。
江戸時代になると、お風呂の習慣や楽しさがさらに広く認識されるようになり、「銭湯」が公衆浴場として繁盛するようになります。
銭湯は、当初は戸棚風呂という形式でしたが、明治時代以降は大浴場と洗い場が設けられる形式に変化します。
一般家庭で内風呂が普及したのは、第二次世界大戦後の高度成長期からです。
当初は木製や鉄製の据え風呂が主流でした。
関東では、据え風呂のなかでも浴槽のふちにある鉄の筒の中に燃やした薪を入れて湯を沸かす「鉄砲風呂」が普及しました。
一方、関西では木桶の底に平釜を取りつけ、たき火で湯を沸かす「五右衛門風呂」が主流だったとされています。
その後はタイル製造の発達とともにタイル張りのお風呂が人気となりました。
1967年にLIXILがシステムバスルームの開発及び量産化を開始し、内風呂の普及に大きく貢献したと言われています。
日本人はなぜ入浴好きなのか?
一番の理由は日本の多彩な気候にあります。
日本は他の国とくらべても夏の暑さ、冬の寒さ、高温多湿などの多彩に変化する気候によって汗をかきやすく、土ぼこりも起きやすいことから、頻繁に入浴する習慣が古くからありました。
しかも日本は火山国のために温泉に恵まれており、温泉に入る環境が整っていたと言えます。
また先ほど「日本人の入浴の歴史」で説明したように、仏教も大きく影響しています。
仏教の教えによって、体を洗って清めることが病気や災難を防ぎ、心身を浄化するとされ、入浴の習慣が定着していきました。
さらには、江戸時代には銭湯という公衆浴場が誕生し、身分や性別を問わず多くの人々が入浴を楽しめる環境がますます整っていきます。
近代以降は家庭にお風呂が設置されるようになり、家族や友人とのコミュニケーションやリラクゼーションの場として利用されるようになりました。
このように日本人の入浴好きにはさまざまな理由がありますが、最大の理由は入浴による健康効果に加え、お風呂がもたらす「幸福感」にあります。
これには、日本人は勤勉なゆえのストレスの高さなども影響しています。
また日本ではお風呂は身も心も清める場所から、保養や社交の場としての役割も担い、「日本人のお風呂文化」として独自の発展を遂げてきたと言えます。
海外の入浴事情
当然日本人以外でも入浴の習慣や入浴文化を持つ国は多くあります。
世界のお風呂で有名なのは、やはり「テルマエ」でしょう。
古代ローマでは公衆浴場をテルマエと呼んでいました。
古代ローマ風呂に関する用語の多くは、ギリシャ語から来ています。
つまり古代ローマ風呂のルーツはギリシャのお風呂にあるということであり、お風呂の歴史を知るうえで古代ギリシャは外せません。
古代ギリシャで公共のお風呂が作られるようになったのは紀元前五世紀ころとされています。
日本がようやく弥生時代に入ったころに、古代ギリシャではすでにお風呂文化が花開いていたわけです。
この古代ギリシャ式の風呂文化は、そのまま古代ローマ時代へと引き継がれ、そしてさらなる進化を遂げていきます。
古代ローマでテルマエが作られるようになったのは紀元前一世紀末頃。
史上初のテルマエは、初代皇帝アウグストゥス時代に作られたアグリッパ浴場です。
この頃には、古代ギリシャ時代にはなかった共用の大きな浴槽が定着していきます。
そしてさらなる進化を遂げ、三世紀に入って作られた「カラカラ大浴場」は、一度に1,600人もの人が入浴できたそうです。
お風呂の他、競技場、劇場、図書館、集会所などが併設され、周囲にはカフェやレストランが立ち並んでいて、スーパー銭湯どころかレジャーランドです。
日本のお隣の韓国では、韓国風呂やジムジルバンと呼ばれる公共の入浴施設が広く存在します。
ジムジルバンとは韓国にある温浴施設の一種で、サウナなどでの温浴を中心に、お風呂や食事、仮眠などを伴って比較的長時間滞在するスタイルの利用を想定したサービスを提供している、いわばスーパー銭湯です。
中国にも古くから入浴文化があります。
一部の地域では公衆浴場や温泉、ホテルの浴室などで入浴を楽しむことが一般的です。
トルコにはハマムと呼ばれる公共の入浴施設があります。
ハマムは蒸し風呂で、身体を洗い清めるだけでなく、社交の場としても利用されています。
実はハマムは、イスラム世界が古代ローマ帝国との闘いの歴史の中で、ローマ人たちの入浴文化を自分たちの文化に取り込んだものと考えられています。
つまりハマムのルーツはテルマエにあるわけです。
サウナ発祥の地とされるフィンランドには、一般家庭にもサウナがあります。
そして街中にも公衆サウナ施設がたくさんあります。
人口540万人に対し、サウナの数はなんと300万もあり、日本の銭湯に近いカジュアルな感覚です。
フィンランド人にとってサウナは日常のライフスタイルやお祝いごと、思想にまでつながる切っても切れないもので、2020年12月17日には、フィンランド式サウナがユネスコ無形文化遺産に指名され登録されています。
フィンランドに負けず劣らずのサウナの本場がロシアです。
ロシア語ではサウナのことを「バーニャ」(ラテン語の「水に浸かる場所」からきている)と呼びます。
ロシアにおけるバーニャの歴史は非常に長く、少なくとも10世紀には記録が残っており、それよりも前からバーニャがあったとされています。
バーニヤは木造のサウナで、蒸し風呂とビーニャ(氷水)の交互の入浴方法が特徴です。
その他の国や地域にも独自の入浴文化や習慣が存在します。
入浴は身体の清潔さやリラックスに関わる普遍的な要素であり、文化や地域が違っても愛されているわけです。
日本と海外の入浴習慣の違い
一番の違いは、浴槽入浴の回数です。
日本では毎日湯船に浸かって入浴するのが一般的です。
そして日本人の9割以上が浴槽入浴の目的を「心身をリラックスさせるため」と考えており、湯船に浸かっての入浴が日本人にとって大切な行為であることがわかります。
一方、欧米やアジアの多くの国では衛生上の観点から「体を清潔にする」という目的で入浴習慣が広まり、日本のようにお風呂で「リラックス」する習慣はあまりないため、より効率的に体を洗えるシャワーの方が一般的です。
そのため週に1回以上浴槽入浴をする人は3割以下と言われています。
ただでさえ暑いインドやタイなどの国では水浴が中心で、「あたたまる」必要がそもそもないので浴槽入浴という習慣はありません。
しかし古代ローマには日本よりも前から浴槽入浴の文化があったわけですから、もっと詳しく調べてみれば日本のようにお風呂に浸かる国が他にもあるかもしれません。
欧米では体を「洗う」ことが主で、日本のようにお風呂で「リラックス」する習慣はあまりありません。
日本のようにお風呂に入る国は少ないですが、日本のお風呂文化に興味を持つ外国人も多く、日本の浴室設備を自宅に取り入れたりする人もいます。
日本のお風呂は世界に誇れる文化であることは間違いないようです。
人間以外に入浴する動物
人間以外の他の動物にも入浴習慣があるのでしょうか?
当然入浴好きの動物はたくさんいます。
もっとも馴染み深いのはサルでしょう。
温泉に浸かるサルの映像を見たことがある人は少なくないはずです。
サルも人間と同様に身体を洗うだけでなく、入浴することでリラックスをしているようです。
サルと並んで有名なのがカピバラです。
カピバラの入浴シーンもよく登場しますよね。
カピバラは世界最大級のネズミの仲間で、元々温暖な水辺に生息する動物です。
寒い冬が苦手なカピバラは、暖かいお風呂でリラックスすることがあります。
クマも水に浸かることでリラックスし、体を冷やし清潔に保つことで快適さを得ます。
その他にもシマウマ、カバ、そして鳥類も入浴というか水浴びが大好きな動物です。
犬や猫を飼っている人なら良くご存じでしょうが、犬も猫も水に浸かったり濡れたりすることをあまり好まないようです。
犬はお風呂に入り身体を洗うことにより、自分の臭いが消えてしまうことを生理的に嫌うため、入浴が苦手のようです。
猫は祖先とされるリビアヤマネコが砂漠に生息していたことが入浴が苦手の理由の1つとされています。
水分がほとんどない砂漠では、水に濡れるということがあまりないため、本能的に水に濡れるということが苦手なのでしょう。
他にも入浴嫌いの動物はいろいろいて、動物によっては入浴がストレスになることもあるので注意が必要です。
入浴習慣を脳科学的に探る
入浴習慣を脳科学的に考えることで、日本人の入浴好きの理由を探っていきましょう。
快適な感覚とリラックス
温かいお湯や心地よい湯船に浸かることは、皮膚の温度感覚を刺激し、快適さをもたらします。
また入浴によって心拍数や血圧が低下し、自律神経のバランスが整います。
このような脳にとって快適な感覚は、脳内で快楽やリラックスを引き起こす神経伝達物質=脳内麻薬であるドーパミンや幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの放出を促(うなが)し、ストレスの緩和や心身のリフレッシュにつながります。
気分や感情の調節は精神の安定をもたらし、認知症の予防にも効果的とされています。
“脳内麻薬の脳科学”についてはこちらの記事もご参照ください。
参考【サウナ好き必見】「サウナでととのう」の意味、方法、効果を脳科学で探る
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温熱効果
入浴による温熱効果は、体温を上昇させます。
温まることで血管が拡張し、血流が増加し、脳を含めた全身の血行が促進されます。
これにより、酸素や栄養素がより効果的に脳や身体全体に供給され、細胞の代謝や免疫力アップによる修復が促進されます。
ちなみに、入浴の効果は入浴時間、入浴温度、入浴時間帯などの条件によっても異なります。
一般的には、40~42℃のお湯に15~20分程度浸かるのが最適とされています。
また、入浴剤や温泉成分なども入浴の効果を高めることが報告されています。
“温熱効果の脳科学”についてはこちらの記事もご参照ください。
参考【サウナの脳科学】サウナトランス(ととのう)の極意は水風呂にあり?水風呂を脳科学で探る
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睡眠の質向上
入浴は体温の上昇とその後の冷却効果によって、睡眠の質を向上させる効果があります。
入浴によって体温が上昇し、その後急速に冷えることで、体内時計が睡眠の準備に切り替わり、より良い睡眠状態に入ることができます。
“睡眠の脳科学”についてはこちらの記事もご参照ください。
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社会的な要素
入浴は社会的な活動や文化にも関連しています。
日本では入浴が日常生活の一部となっており、清潔さや身だしなみの重要性を象徴しています。
「日本人はなぜ入浴好きなのか?」の一般的な理由は先ほど説明しました。
脳は基本的に快楽を好みます。
入浴して心身ともにリラックスして快感を得るのは、脳内で脳内麻薬の1つである幸せホルモン=セロトニンが分泌されることに関係しています。
セロトニンは脳内で分泌されるとセロトニントランスポーターという物質と結合して、脳内のさまざまな部位に運ばれて幸福感を発生させます。
ですからセロトニントランスポーターが少ないと、せっかくセロトニンが分泌されてもセロトニンはうまく働きません。
セロトニンが働かないと精神のバランスが不安定となります。
しかし日本人はさまざまな人種の中でセロトニントランスポーターが少ないとされています。
セロトニントランスポーターが少ないとどのような影響があるのでしょう?
セロトニントランスポーターが少ないと、脳内のセロトニンの働きが悪くなります。
すると、よりセロトニンが多く分泌される環境を求めるようになります。
日本人の多くが浴槽入浴の目的を「体を清潔にする」ではなく、「心身をリラックスさせるため」と考えるのはそのためです。
日常生活の一部に溶け込んでいる入浴習慣に、本来の目的である体を「洗う」ことではなく、「リラックスして快楽を得る」を求めるわけです。
さらに言えば、セロトニンの働きが他の人種と比較して低い日本人は、利他行動を美化したがります。
利他行動とは「他人に対して利益や勝利を優先させようとする脳の働き」です。
つまり自分の得よりも他人の得を優先する考え方です。
“利他行動の脳科学”についてはこちらの記事もご参照ください。
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利他行動が強く働くと、自分1人が入浴して快楽を得るのではなく、他の人も一緒に入浴して快楽を得て欲しい…そのような考えが働きます。
そのため1人で入浴する時はシャワーで済ませて、しっかり浴槽入浴する時は温泉や銭湯の湯船に浸かったりサウナに入ったりして、自分だけでなく他人も快楽を得ていることを共有することで、より自分の快感度を上げようとするのです。
みなさんの中にも、「銭湯サウナを好むけれど、自宅ではあまり長く入浴しない」…なんて人がいるはずです。
自宅に浴室があるのに、わざわざ銭湯に行ってのんびり入浴したい…
そのような人はきっとセロトニントランスポーターが少ない人です。
当然日本人にもセロトニントランスポーターが多い人もいます。
そのような人は、1人でも自宅でのんびり浴槽入浴を楽しんで快楽を得るでしょう。
これはあくまでも脳科学的な1つの側面から見た考え方なので、当然これが「日本人はなぜ入浴好きなのか?」の脳科学的な理由のすべてではありません。
しかしこのような脳内麻薬の働きが、多少なりとも日本人の入浴好きに関係していることは間違いないことです。
“入浴習慣の脳科学”のまとめ
入浴習慣を脳科学で説き明かしてみました。
今回のまとめ
- 日本人の入浴習慣は海外の人種やその他の動物と違い、「体を清潔にする」よりも「リラックスして快楽を得る」ことを目的としています。
- そのため日本人は独自のお風呂文化を持っています。
- 日本人の入浴好きの脳科学的理由の1つは、脳内麻薬の1つである幸せホルモン=セロトニンが関係しています。
- セロトニンを運ぶセロトニントランスポーターが少ない日本人は、入浴により「リラックスして快楽を得る」ことで、セロトニンの働きをより活発にしようとします。
- さらに利他行動を美化する日本人は、自分のみでなく他人も一緒に入浴して快楽を得て欲しいと考えます。
- 日本人の入浴好きは、日本人のお風呂文化が日本人が求める美学にぴったりと当てはまっているからなのです。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
今後も長年勤めてきた脳神経外科医の視点からあなたのまわりのありふれた日常を脳科学で探り皆さんに情報を提供していきます。
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