サウナの脳科学 脳を科学する

【サウナの脳科学】サウナの“あまみ”ってなんだろう?”あまみ”の正体を脳科学で探る

2022-06-16

あまみ-A1

サウナから出た後に腕や足に見られる“あまみ”の正体は何なのでしょう?

“あまみ”は体にいいのでしょうか?それとも悪いのでしょうか?

 

そのような疑問に脳神経外科専門医であるへなおがお答えします。

 

このブログでは脳神経外科医として20年以上多くの脳の病気と向き合い勤務医として働いてきた視点から、日常の様々なことを脳科学で解き明かし解説していきます。

 

基本的な知識についてはネット検索すれば数多く見つかると思いますので、ここでは自分の実際の経験をもとになるべく簡単な言葉で説明していきます。

 

この記事を読んでわかることはコレ!

サウナ後に出現する“あまみ”の正体を勝手に脳科学で説き明かします。

 

”あまみ”とは?

あまみ-1-min

“あまみ”の脳科学

  • ”あまみ”とは、サウナ後に腕や足の皮膚に出現するの赤い斑点状のまだら模様です。
  • ”あまみ”が出現するのは、サウナ、水風呂、外気浴の温冷交代浴によって自律神経が活発に働いている証拠です。
  • ”あまみ”が出現する時は、自律神経がうまく働き、脳内麻薬が盛んに分泌され、いわゆる「ととのう」を体感しやすい状況です。
  • ”あまみ”が出現しない時は、自律神経失調の状態であり、無理をすると危険な状態におちいる可能性があり要注意です。
  • 「”あまみ”は体にいいのか?それとも悪いのか?」を考えるよりも、”あまみ”の出方を見て、今の自分のコンディションやバイオリズムを理解して、適切な入浴を心がけましょう。

第3次サウナブームの日本では、多くの人が「ととのう」を求めてサウナに通っています。

 

“サウナブームの脳科学”についてはこちらの記事もご参照ください。

サウナブーム-A2
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サウナ、水風呂、外気浴を繰り返す温冷交代浴によって、体の感覚が鋭敏になってトランスしたような状態になることがあります。

 

このような状態になると体がジーンとしびれてきて、ディープリラックスの状態になり多幸感が訪れます。

 

へなお
これがいわゆるサウナトランスであり、俗に言う「ととのう」の状態です。

 

”サウナでととのうの脳科学”についてはこちらの記事もご参照ください。

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サウナでととのうの状態では腕や足などの皮膚に赤い斑点状のまだら模様が出現します。

これが「あまみ」です。

 

へなお
みなさんは”あまみ”の言葉の由来をご存じでしょうか?

 

へなお
諸説あるようですが、もっともよく言われているのは、富山の方言から来ているようです。

 

富山では、火傷(やけど)をした時に皮膚にできる赤い斑点を「あまみ」と呼びますが、それがサウナ用語に発展した、という説がもっとも有力だそうです。

 

へなお
”あまみ”をサウナ用語として使い始めたのは、プロサウナ―として有名な“濡れ頭巾ちゃん”です。

 

濡れ頭巾ちゃんは「ととのう」の言葉の生みの親としても有名で、まさに第3次サウナブームの火付け役です。

 

濡れ頭巾ちゃんは、自信のブログの中で”あまみ”のことを、「天女のような文様」や「ととのった証に刻印される天から授かった文様」と表現しています。

 

ちなみに濡れ頭巾ちゃんは、現在BS朝日の「サウナを愛でたい」でヒャダインさんとともに全国のサウナ施設を紹介しています。

 

へなお
ナレーターはサウナ好きで有名な壇蜜さんです。

 

Twitterなどでは画像付きで、

 

へなじんさん
今日は最高の”あまみ”出た…

 

といったサウナ―の投稿をよく見かけます。

 

そのような投稿を見ると、

 

へなお
さぞかし最高の「ととのう」を体感したんだろうなあ…

 

とうらやましくなります。

 

しかしサウナに行かない人からすれば、

 

へなこさん
皮膚にこんなに赤い斑点ができて大丈夫なの?

 

へなこさん
そもそも”あまみ”って火傷の時に出現する皮膚の斑点なのだから、体に悪いことが起きているサインなんじゃないの?

 

そのように思うかもしれません。

 

サウナから出た後に腕や足に見られる”あまみ”の正体は何なのでしょう?

”あまみ”は体にいいのでしょうか?それとも悪いのでしょうか?

 

へなお
”あまみ”の正体を探りつつ、”あまみ”について勝手に脳科学で探っていきましょう。

 

 

”あまみ”の仕組み

あまみ-2-min

へなお
まずは、なぜサウナの後に、”あまみ”なる赤い斑点が出現するのかを探っていきましょう。

 

”あまみ”が出現するのには、血管と血液の流れが大きく関係しています。

 

サウナ室内はかなりの高温です。

 

そのような環境の中にいると、体温がどんどん上昇してしまうため、汗をかいてその水分を蒸発させることで体温を低下させようとします。

 

人間は恒温動物といって、どのような状況でも体温は36-37度程度に保たれて生きています。

 

ですから80-90度という極めて高温のサウナ室内では、体温を下げるような機能が働くわけです。

 

汗をかいて効率よく体温を低下させるためには、手足の血管を拡張させることがもっとも有効です。

 

血管が拡張するとその血管を流れる血液の量は増加します。

 

そのため手足の皮膚は赤くなります。

 

熱い湯船に入った後に皮膚が赤くなるのもこのためです。

 

熱くなった血液を手足の皮膚の血管に大量に流して汗をかくことで、皮膚から外界に熱を発散させて体温を下げるのです。

 

心臓や脳を流れる血液を増やしても、皮膚に接していないので熱は発散されません。

 

ですからとにかく外界に触れている皮膚の血流を増やすわけです。

 

逆にサウナから出て水風呂、外気浴で体を冷やすと、体温は低下します。

 

しかし体温が36-37度以下に低下しすぎると、さまざまな不調が出現するため、体温が下がりすぎないような機能が働きます。

 

サウナ室内で拡張した手足の皮膚の血管は、今度は収縮して血液の量を減少させます。

 

こうすることで皮膚から外界に放散される熱量を減らして体温の急激な低下を防ぐわけです。

 

寒い環境にいると皮膚が青白くなるのはこのためです。

 

へなお
では”あまみ”と言われる皮膚の赤い斑点はどのようにしてできるのでしょうか?

 

サウナ室内で温められた血液は、手足の皮膚の血管に流されて熱を放散しようとします。

 

続いて水風呂で皮膚の温度が下がると、皮膚の血流を少なくして熱が放散されないようにします。

 

しかし水風呂に入ってもそう簡単には体内の熱は下がりません。

 

脳や心臓といった臓器に流れている血液は温まったままなので、水風呂から出ても体はまだポカポカしているはずです。

 

すると体内のまだ冷えきっていない血液は皮膚の血管に流れていき少しでも体温を下げようとします。

 

水風呂では手足の血管はすべての血管が収縮しているわけではなく、中には収縮するのをサボっている血管もあります。

 

外気浴ではそのようなサボり血管に血液が集中して流れ込んで、少しでも体内の温まった血液を冷やそうとします。

 

つまり外気浴では、手足の血管は収縮して血液の流れが少なくなった血管と、体内の温まった血液が集まって血液の流れが増えた血管が混在することになります。

 

この時、血流が少ない部分の皮膚は白くなり、血流が多い部分の皮膚は赤くなる…つまり赤と白のまだら模様である”あまみ”が出現するわけです。

 

へなお
これが”あまみ”の出現する仕組みです。

 

 

あまみは体にいいのか?悪いのか?

あまみ-3-min

へなお
よく”あまみ自慢”をしている人がいますよね。

 

自分もサウナに入って”あまみ”が出るとなんだか満足してしまいます。

 

しかし”あまみ”が体にとっていい現象なのか、それとも悪い現象なのか理解している人は少ないのではないでしょうか?

 

へなお
”あまみ”は体にいいのか?悪いのか?を考えてみましょう。

 

”あまみ”は体にいいとする理由

サウナ、水風呂、外気浴を繰り返しても、必ず”あまみ”が出るわけではありません。

 

先ほども言いましたが、ただ体を温めたり冷やしたりを繰り返しているだけでは、皮膚が赤くなったり白くなったりするだけです。

 

”あまみ”が出現するには、水風呂によって体の表面が冷えても、体内の血液が温かいままになっている必要があります。

 

つまり体が芯まで温まっていないと、外気浴では”あまみ”が出るどころか一気に体温が低下して風邪をひいてしまいます。

 

ですから”あまみ”が出るのは、サウナでしっかりと体が内部まで温まることができた証拠となるわけです。

 

へなお
そのような意味では”あまみ”は体にいいのかもしれません。

 

しかし体内の血管の収縮や拡張、血液の流れ方には当然かなりの個人差がありますので、”あまみ”が出やすい人と出にくい人がいます。

 

またその日の体調によって”あまみ”が出やすい日と出にくい日があるのも事実です。

 

へなお
ですから”あまみ”が出ないからといって、何度もサウナ、水風呂、外気浴を繰り返すのはとても危険ですのでご注意ください。

 

”あまみ”は体に悪いとする理由

”あまみ”は言うならば血管と血流の正常な生体反応です。

 

ですから、”あまみ”が出現すること自体は、体が外気温の変化に対応しようとしている証拠であり、何ら悪いことはありません。

 

”あまみ”が体に悪いとする理由は、「そもそも”あまみ”が出るような急激な体温変化を引き起こす環境に体をさらすことに問題がある」ということです。

 

サウナは非日常の異常な環境です。

 

人間にとっての適温は、一般的には夏は25~28度、冬は18~22度とされています。

 

ちなみに適温には湿度も関係しています。

 

最適な湿度は、夏は45~60%、冬は55~65%とされています。

 

“温度の脳科学”についてはこちらの記事もご参照ください。

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80-90度、時に100度以上もある過酷な環境のサウナに身をさらすことは、体にとっては危機的な状況です。

 

また水風呂もかなり異常な環境です。

 

先ほど人間にとっての適温の話をしましたが、脳にとっての適温は13度と言われています。

 

へなお
体と脳では適温にかなり温度差がありますよね。

 

水風呂に入ると体感的にはかなり冷たく感じるのに、「少しでも長く入っていたい」と感じてしまったり、あまりの冷たさにすぐに出てしまっても、水風呂にもう一度入りたくなってしまうのは、脳が水風呂の温度を快適と感じているからです。

 

くわしくはこちらの記事もご参照ください。

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とはいえ、水風呂も体にとっては危機的な状況です。

 

このような異常な環境では、脳は戦闘モードとなり、交感神経と副交感神経の2つの自律神経を交互に働かせまくって体を守ろうとします。

 

温冷交代浴は、時にサウナトランスを引き起こし「ととのう」という快楽をもたらしてくれます。

 

しかし時には、自律神経が破綻(はたん)して「ととのう」どころか生命の危機につながりかねません。

 

へなお
まれに銭湯やサウナで倒れて救急車で運ばれる人がいますよね。

 

「快感を得るために命を懸けるのか?」と考えるならば、”あまみ”が出るような急激な体温変化を引き起こす環境に体をさらすことは、体に悪いことと言えるのかもしれません。

 

 

”あまみ”を脳科学で考える

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先ほど「”あまみ”の仕組み」で説明した血管の働きや、それにともなう血液の流れには交感神経と副交感神経という2つの自律神経が大きく関係しています。

そしてその自律神経をコントロールしているのが脳です。

 

一般的に交感神経は「闘争と逃走の神経」と呼ばれていて、敵と闘い狩猟をする、敵から逃げる、といった緊張時に働きます。

 

一方で副交感神経は寝る、食べる、休息する、といったリラックスする時に働きます。

 

この2つの神経は同時に働くことはなく、交互にバランスを取りながら働いています。

 

サウナ室内は高温多湿の異常空間であり、脳は生命の危機を感じ戦闘モードになりますので、交感神経が盛んに働きます。

 

その結果として、血圧や心拍数が上昇してドキドキしたり、手足の血管が拡張して汗をかいたりします。

 

一方で水風呂、外気浴では一気にリラックスモードとなりますので、副交感神経が盛んに働きます。

 

その結果として、血圧や心拍数が低下したり、胃や腸が盛んに働き消化がよくなったりします。

 

サウナ、水風呂、外気浴の温冷交代浴では、この交感神経と副交感神経が激しく入れ替わって働くために、自律神経が鍛え上げられていきます。

 

へなお
”あまみ”が出るのは自律神経がうまく機能している1つの証拠です。

 

自律神経がうまく機能すると、脳からはさまざまな脳内麻薬が分泌されます。

 

へなお
よく言われている脳内麻薬は、セロトニン、オキシトシン、ドーパミン、エンドルフィンです。

 

”脳内麻薬の脳科学”についてはこちらの記事もご参照ください。

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一般的に脳内麻薬は、不安や苦痛を和らげ、幸福感をもたらしてくれます。

 

その結果として、サウナトランスを引き起こし、「ととのう」を体感させてくれます。

 

ですから、体の皮膚に”あまみ”が出ている時は、極めて「ととのう」の状態になりやすい環境と言えるでしょう。

 

“サウナでととのうの脳科学”についてはこちらの記事もご参照ください。

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しかしすべての人で自律神経がうまく機能しているわけではなく、中には自律神経の調整がうまくできず、いわゆる”自律神経失調”の状態の人もいます。

 

そのような人の脳では、本来は交感神経が働くべき時にうまく働かず、逆に副交感神経が働いてしまったり、交感神経が過剰に働きすぎてしまったりします。

 

その結果として、面接や試験の時に過緊張状態となって意識を失ったり、おなかが痛くなったりするわけです。

 

自律神経失調の原因はさまざまですが、多くはストレス、不規則な食事や睡眠、更年期のホルモンバランスの乱れなどです。

 

夜眠れない、消化不良、体がだるい、やる気が出ない…などの結果、学校や職場に行けなくなってしまう人もいます。

 

特に年齢が上がると、自然に副交感神経の働きは低下していき、相対的に交感神経の働きが優位になっていきます。

 

その結果、なかなかリラックスできず、緊張状態が続いてしまいます。

 

高齢者に高血圧の人が多いのもこのためです。

 

自律神経を整えるためには、メリハリのある生活が大切であり、ストレスを減らすことが一番です。

 

明日できることは今日やらない

 

完璧でなくても及第点ならOK

 

休むときはしっかり休む

 

へなお
ほどほどの適当さが大切です。

 

“適当の脳科学”についてはこちらの記事もご参照ください。

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とは言え、急に生活のリズムや脳の思考を変えるのは難しいことです。

 

そこで手っ取り早く自律神経を鍛えられるのが、サウナ、水風呂、外気浴の温冷交代浴なわけです。

 

へなお
いきなりの温冷交代浴は逆効果にもなりかねませんので、まずは炭酸泉にゆっくり浸かることをお勧めします。

 

“炭酸泉の脳科学”についてはこちらの記事もご参照ください。

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炭酸泉は、ぬるめのお湯に長時間浸かり、炭酸ガスの効果で血管が緩やかに拡張していくので、体が芯までポカポカ温まりやすくなります。

 

へなお
炭酸泉で自律神経をある程度鍛えたら、無理のない時間配分でサウナ、水風呂、外気浴の温冷交代浴を始めてみてください。

 

最初から”あまみ”が出たり「ととのう」を体感することは難しいかもしれません。

 

しかし温冷交代浴を繰り返すことで、自律神経が鍛えられ、脳内麻薬がうまく分泌されるようになると、”あまみ”が出たり、「ととのう」の境地が訪れるはずです。

 

脳の中は目で見ることはできません。

 

しかし、”あまみ”はまさに脳の中の状態を映し出している鏡と言えるでしょう。

 

”あまみ”が出ている時は、自律神経がしっかり働き、脳内麻薬が分泌されまくっている状態と言えます。

 

へなお
普段は”あまみ”がよく出る人でもうまく出ない日もあるはずです。

 

へなお
そのような日は、体のコンディションが悪かったり、バイオリズムが低下している時ですから、無理は禁物です。

 

無理をしてサウナに入り続けてしまうと、体温調節がうまくいかず、熱中症のような症状になり、時には意識を失うこともありますので、注意が必要です。

 

「”あまみ”は体にいいのか?悪いのか?」は、そう簡単に決められるものではありません。

 

”あまみ”は自分の脳の状態を表している、まさに「天から授かった文様」です。

 

自分の体調にあったサウナ、水風呂、外気浴の温冷交代浴を心がけてください。

 

へなお
「サウナ」についてもっと知りたい方は、こちらの書籍を参照してみてください。

 

 

へなお
ぜひ参考にしてみてください。

 

“あまみの脳科学”のまとめ

まとめ-conclusion1-N1

サウナ後に出現する“あまみ”の正体を勝手に脳科学で説き明かしてみました。

今回のまとめ

  • ”あまみ”とは、サウナ後に腕や足の皮膚に出現するの赤い斑点状のまだら模様です。
  • ”あまみ”が出現するのは、サウナ、水風呂、外気浴の温冷交代浴によって自律神経が活発に働いている証拠です。
  • ”あまみ”が出現する時は、自律神経がうまく働き、脳内麻薬が盛んに分泌され、いわゆる「ととのう」を体感しやすい状況です。
  • ”あまみ”が出現しない時は、自律神経失調の状態であり、無理をすると危険な状態におちいる可能性があり要注意です。
  • 「”あまみ”は体にいいのか?それとも悪いのか?」を考えるよりも、”あまみ”の出方を見て、今の自分のコンディションやバイオリズムを理解して、適切な入浴を心がけましょう。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

今後も長年勤めてきた脳神経外科医の視点からあなたのまわりのありふれた日常を脳科学で探り皆さんに情報を提供していきます。

 

最後にポチっとよろしくお願いします。

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  • この記事を書いた人

へなお

▶脳神経外科専門医でアラフィフおじさんの「へなお」です。▶日々脳の手術、血管内治療、放射線治療を中心に某総合病院で勤務医をしています▶一般の方でも脳についてわかりやすく理解していただけるように、あなたのまわりのありふれた日常を長年の経験からつちかった情報をもとに脳科学で探っていきます▶多くの方に脳に興味をもっていただき、少しでもこれからの生活の役に立つ知識をつけていただければと思います!

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