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脳神経外科専門医|へなお
1cmの病変をミリ単位で射抜く脳の定位放射線治療をはじめ、脳神経外科手術や脳血管内治療の最前線に立つ現役の勤務医です。
日々は精密機械のような精度で脳と向き合っていますが、一歩病院を出れば、学生時代のラグビーで鍛えた体力で趣味のサウナに毎日通い詰める「おじさんサウナ―」でもあります。
このブログでは、難解な脳科学を「サウナでのととのい」や「日常のふとした疑問」にのせて解説。
脳ドックや認知症診療の経験も交えながら、誰よりも分かりやすく、時にシュールな世界観を添えてお届けします。
あなたの脳を少しだけアップデートして、明日からの生活を豊かにする知恵をスクラムを組むような情熱で発信していきます!
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【宝くじが当たらない理由】2026年 ドリームジャンボ宝くじの当選確率は?脳神経外科医が教える「当たる確率」と「脳の報酬系」の秘密

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宝くじって当たる確率が低いってわかっているのになぜ多くの人は宝くじを買うのでしょう?

そのような疑問に脳神経外科専門医であるへなおがお答えします。

このブログでは脳神経外科医として20年以上多くの脳の病気と向き合い勤務医として働いてきた視点から、日常の様々なことを脳科学で解き明かし解説していきます。

基本的な知識についてはネット検索すれば数多く見つかると思いますので、ここでは自分の実際の経験をもとになるべく簡単な言葉で説明していきます。

当たる確率が低いことをわかっているのに、なぜ人は宝くじを買うのかを説き明かします。

CONTENTS

「宝くじ=夢の値段?」脳が魅了される理由とは?

”当たる確率が低いのに宝くじを買う理由”の脳科学
  • 宝くじを買うのは”少ないリスクで高い報酬を得られる”と脳が判断する期待効用の効果です。
  • 期待効用はさまざまな場面で登場しますが話が複雑になると脳は時々バグをおこします。
  • 宝くじは脳を絶妙に刺激する考えつくされた策略です。
  • みなさんの宝くじが1枚でも多く当たることを心から祈っています。
へなお先生

皆さんは宝くじを買ったことがありますか?

新緑が目に鮮やかになり、初夏の心地よい風を感じるこの季節。

サウナでしっかりと「ととのった」後に、ふと「もし数億円当たったら…」と妄想してドーパミンを出してしまうのは私だけではないはずです。

前回はバレンタインジャンボについてお話ししましたが、いよいよ今年も「ドリームジャンボ」の季節がやってきました。

2026年は、店頭では5月1日(金曜日)から5月30日(土曜日)まで、「ドリームジャンボ宝くじ」と「ドリームジャンボミニ」が同時発売されます。

抽選日は6月10日(水曜日)です。

へなお先生

ちなみに今回のドリームジャンボ宝くじとドリームジャンボミニの当選金額って知ってます?

実は、今年のドリームジャンボは昨年(2025年)から驚くほどの劇的な変化を遂げており、私たちの脳の「ご褒美回路」をより強烈に刺激する設計になっています。

へなお先生

では、昨年からどんなふうに変わったのか、当選確率と一緒に詳しく見ていきましょう!

へなこさん

えええ?昨年とそんなに違うんですか?

驚かないでください。

まずは「ドリームジャンボ宝くじ」から。

1等当選確率は、1,000万分の1です。

正直、脳で処理しきれないほど膨大な数字ですよね。

1等の前後賞だけなら500万分の1と、確率は1等の2倍になりますが、それでも極めて低い数値です。

しかし、今年のジャンボの最大の注目ポイントは「2等」と「5等」にあります。

昨年(2025年)からの変更点を含めて、等級ごとの詳細を見てみましょう。

2026年 ドリームジャンボ宝くじ(第1106回)

  • 1等(3億円)→ 1/1,000万
  • 1等前後賞(各1億円)→ 1/500万
  • 2等(1億円)→ 1/1,000万 ※大注目!
  • 3等(100万円)→ 1/25万
  • 4等(5万円)→ 1/1万 5等(1万円)
  • 5等(1万円)→ 1/500 ※大注目!
  • 6等(3,000円)→ 1/100 7等(300円)→ 1/10
2025年からの劇的な変化(ドリームジャンボ)

2等が「1,000万円」から一気に「1億円」へ!

2025年の2等は1,000万円(1/250万)でしたが、今年はなんと10倍の「1億円」に引き上げられました!

本数は減ったものの、1等以外でも「億超え」の夢が見られるのは強烈なドーパミン分泌要因です。

5等(1万円)が昨年の「2倍」当たりやすい!

昨年は1/1,000だった1万円の当選確率が、今年は1/500へと大幅にアップしています!

一方で、ドリームジャンボミニの当選金額と当選確率も、今年は驚愕のスケールアップを遂げています。

2026年 ドリームジャンボミニ(第1107回)

  • 1等前後賞(各2,500万円)→ 1/100万
  • 2等(100万円)→ 1/100万
  • 3等(3万円)→ 約1/3,333
  • 4等(1万円)→ 約1/333
  • 5等(3,000円)→ 1/100
  • 6等(300円)→ 1/10
2025年からの劇的な変化(ドリームジャンボミニ)

ミニなのに「1億円」のチャンス!?

2025年のミニは1等3,000万円(前後賞合わせて5,000万円)でしたが、2026年は1等5,000万円、前後賞を合わせるとなんと「1億円」に倍増しました!

もはや“ミニ”と呼んでいいのか迷うレベルの破壊力です。

その分、1等の確率は1/100万から1/200万へと少し狭き門になっています。

中間層の賞金も全体的にベースアップ

昨年は3等が1万円(1/1,000)でしたが、今年は3等が3万円に。

さらに4等の1万円も約1/333の確率で当たるため、ジャンボ(1万円が1/500)と比較しても、ミニは依然として「当たり体験」のヒット感を得やすい設計になっています。

へなお先生

こうなってくると、どちらを買うのが正解か迷ってしまいますよね。

圧倒的な「最高5億円」のロマンや、2等でも1億円という多角的な夢を追うか。

ミニでありながら「最大1億円」を狙いつつ、1万円などの「当たり体験」も手堅く狙うか。

皆さんの“脳のご褒美回路”はどちらに強く反応するでしょうか?

へなお先生

私は毎年、自分の脳の反応を観察しながら購入を楽しんでいます。

  • 「5億円」という究極の刺激や、2等の1億円も狙うロマン重視なら…ドリームジャンボ
  • 少し確率を上げつつ「最高1億円」の夢と、中間層の当たりやすさの両方を取りに行くなら…ドリームジャンボミニ

ちなみに宝くじの当せん金総額(払い戻し)は法律上「発売総額の5割(+加算金)を超えない」設計となっています。

期待値的には“夢の代金”ですが、だからこそ人の意思決定を狂わせる「希少な大当たり」への脳のバイアスが面白いのです。

いずれにしても当選確率はかなり低いことには変わりありません。

しかし多くの人が宝くじを購入します。

宝くじについて詳しい情報を知りたい方はこちら(宝くじ公式サイト)からご覧ください。

購入は売り場でもネットでもOK。

発売期間・抽選日・等級別本数は宝くじ公式サイトにまとまっています。

へなこさん

宝くじは夢をお金で買うんですよ。

よく言ったものだと思います。

宝くじの払い戻し(当せん金総額)は「発売総額の約半分(+加算金)」という設計。

期待値だけを見ると“夢の代金”ですが、人の意思決定は「めったに起きない大当たり」に強く引っ張られます。

なぜ私たちの脳は、低確率でもワクワクに投票してしまうのか——この“ご褒美回路”を、脳科学で解き明かしていきます。

期待値より“期待感”を優先する脳の習性

一般的に宝くじを購入した人の平均金額は25000円くらいと言われています。

宝くじは一般的には1枚300円ですから(いろいろな宝くじがありますが…ここでは300円としましょう)だいたい80枚くらい購入している計算になります。

へなこさん

結構みなさん購入していますね。

しかし当選すればその金額は一気に跳ね上がります。

期待効用-その1
  • 宝くじ1枚300円と低額であることとどこでも購入できる手軽さから宝くじを購入することに対する損失感は低く見積もられがちです。
  • その一方で当選したことよって得られる利益は非常に高く脳は宝くじを簡単に手に入る割に期待感が高くとても価値の高いものと考えるのです。
  • このような脳の働きを期待効用と言います。
へなお先生

人が宝くじを買う理由はこの期待効用にあります!

へなこさん

なんかわかったようなわからないような…

期待効用に関してはさまざまな研究が行われていますので解説しますね。

へなお先生

簡単なゲームをしましょう。

あなたにはAとBという2つの選択肢があります。
Aを選ぶと必ず100円もらえます。
Bを選ぶとくじを引いてもらい50%の確率で500円もらえますが50%の確率で0円になります。
あなたはどちらを選びますか?

へなお先生

この場合は多くの人がBを選びます。

数学的にAでもらえるのは100円、Bでもらえるのは平均すると250円です。

期待される金額はBの方が高くなります。

そのため脳はBの方がより魅力的と感じ期待効用が働きBを選択するのです。

脳は一か八かでもBを選択する方が得策と感じるのです。

脳は自分の損失が少ない場合には好んでギャンブル性を求めます。

脳の中の”後帯状皮質”という部分がリスクを感知しています。

期待効用-その
  • 後帯状皮質がこの程度のリスクなら危険性は低いと判断すると期待効用はより多くの報酬を求める方へと働くのです。
  • まさに宝くじがこれに当てはまります。

もう1つゲームをしてみましょう。

もらえる金額が変わったらどうなるでしょう。

あなたにはAとBという2つの選択肢があります。
Aを選ぶと必ず100万円もらえます。
Bを選ぶとくじを引いてもらい50%の確率で500万円もらえますが50%の確率で0円になります。
あなたはどちらを選びますか?

こうなるとどうでしょうか?

もらえる金額が1万倍になりました。

しかし割合は先ほどのゲームと同じままなので期待される金額はAは100万円、Bは250万円でBの方が高いままです。

へなお先生

しかし結果はAを選択する人が多くなるのです。

最初のゲームではもらうことが期待される金額はBの方が高いので当然Bを選びます。

しかし2番目のゲームではもらえる金額が大きくなると選択に失敗して利益が減るよりは、危険を回避して安全性を重視し確実な結果を求めるようになります。

100円と100万円では全然違うと脳は感じるのです。

期待効用-その
  • 結果の期待値が大きくなると人はリスクを避けて安全性を求めるようになります。
  • 後帯状皮質がリスクが高いと感知すると期待効用はより多くの報酬を求めるのではなく安全な方へと働くのです。

金額の大きさによって脳は期待効用を巧みに操ってわれわれの行動をより良い方向へとコントロールしてくれているのです。

あなたもハマってる?脳の錯覚と行動経済学の罠

脳は巧みに期待効用を操っているのですが期待効用にも落とし穴があります。

今までの例のような単純な話ですと脳はうまく働きます。しかし、

期待効用-その

話がややこしくなってくると時に脳はバグをおこして期待効用を誤作動させてわれわれを誤った方向へ導いてしまうことがあります。

今までの話は最終的に報酬が得られる展開でしたが逆に損をする話ではどうでしょう。

あなたにはAとBという2つの選択肢があります。
Aを選ぶと必ず100万円損をします。
Bを選ぶとくじを引いてもらい50%の確率で500万円損をしますが50%の確率で損失は0円になります。
あなたはどちらを選びますか?

予想される損失はAは100万円、Bは平均すると250万円です。

先ほどの話では期待効用は金額が大きくなると選択に失敗して利益が減るよりは危険を回避して安全性を重視し確実な結果を求めるようになるはずです。

したがって当然Aを選ぶ人が増えるはずです。

へなお先生

しかし実際はBを選択する人が圧倒的に多いのです。

脳はリスクを背負ってでも損はしなくない方を選ぶのです。

もっと複雑なゲームを考えてみましょう。

あなたにはAとBという2つの選択肢があります。
Aを選ぶとくじを引いてもらい50%の確率で100万円もらえますが50%の確率で0円になります。
Bを選ぶとくじを引いてもらい25%の確率で500万円もらえますが75%の確率で0円になります。
あなたはどちらを選びますか?

期待されるもらえる金額はAは50万円、Bは125万となります。

へなお先生

結果は多くの人がBを選びます。

これは先ほどの2番目のゲームでお金のもらえる確率を半分にしただけです。

しかし脳の出した答えは先ほどとは逆になっています。

2番目のゲームではAは確実に100万円をもらえていました。

しかし今回のゲームではAを選択してもそれなりのリスクがあり0円になる可能性があります。

そうなると後帯状皮質はどちらを選択してもリスクがあるのであれば期待効用はより多くの報酬を求める方へと働くのです。

期待効用-その

損失を招く可能性がある場合や利益の発生に複雑さが加わると脳は一種のバグを起こして期待効用の理論通りには働くなります。

最終的にどちらの選択が正しいのかはわかりません。しかし、

  • 脳はどちらかと言うと損をすることを嫌う一方で多少リスクを背負ってもより多くの報酬を求めるように働くことは間違いなさそうです。
  • そのような意味では宝くじは一見すると単純そうなゲームですが、脳を絶妙に刺激する考えつくされた策略なのです。

購入した宝くじが全部外れる可能性もあります。

何枚か当たったとしても元がとれず結局は損をしてしまうことも多いでしょう。

しかしその程度のリスクに比べれば宝くじで1等が当たった時の報酬の方がはるかに大きく期待効用は宝くじを買う方へとなびいているのです。

へなお先生

皆さんの宝くじが1枚でも多く当たることを心から祈っています。

運気が少しでも上がるためにこちらの記事もご参照ください。

へなお先生

ちなみに自分は毎年恒例でドリームジャンボミニを買う予定です!
宝くじはネット購入できます。

詳細は公式サイトにてご確認下さい。

あなたのまわりには高額当選を経験された方っていますか?

高額当選するとこんな世界が待っている…そんな本です。

高額当選した時のためにぜひ読んでみてください。

へなお先生

ぜひ参考にしてみてください。

脳科学で読み解く「宝くじと快楽」の正体

まとめ-conclusion1-N1

当たる確率が低いのに宝くじを買う理由について脳科学的に解説しました。

今回のまとめ
  • 宝くじを買うのは”少ないリスクで高い報酬を得られる”と脳が判断する期待効用の効果です。
  • 期待効用はさまざまな場面で登場しますが話が複雑になると脳は時々バグをおこします。
  • 宝くじは脳を絶妙に刺激する考えつくされた策略です。
  • みなさんの宝くじが1枚でも多く当たることを心から祈っています。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

今後も長年勤めてきた脳神経外科医の視点からあなたのまわりのありふれた日常を脳科学で探り皆さんに情報を提供していきます。

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この記事を書いた人

脳神経外科専門医|へなお

1cmの病変をミリ単位で射抜く脳の定位放射線治療をはじめ、脳神経外科手術や脳血管内治療の最前線に立つ現役の勤務医です。
日々は精密機械のような精度で脳と向き合っていますが、一歩病院を出れば、学生時代のラグビーで鍛えた体力で趣味のサウナにほぼ毎日通い詰める「おじさんサウナ―」でもあります。
このブログでは、難解な脳科学を「サウナでのととのい」や「日常のふとした疑問」にのせて解説。
脳ドックや認知症診療の経験も交えながら、誰よりも分かりやすく、時にシュールな世界観を添えてお届けします。
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