運動すると脳が活性化するって本当なのでしょうか?
そのような疑問に脳神経外科専門医であるへなおがお答えします。
このブログでは脳神経外科医として20年以上多くの脳の病気と向き合い手術、血管内治療、放射線治療を中心に勤務医として働いてきた視点から、日常の様々なことを脳科学で解き明かし解説していきます。
基本的な知識についてはネット検索すれば数多く見つかると思いますので、ここでは自分の実際の経験をもとになるべく簡単な言葉で説明していきます。
この記事を読んでわかることはコレ!
- 「運動と脳の関係」についてわかりやすく脳科学で説き明かします。
運動が脳におよぼす影響
運動の脳科学
- 運動すると脳が活性化されて頭が良くなります。
- 脳を活性化するための運動には激しい運動は必要ありません。
- 他人が動いているの見ているだけでも脳は活性化されます。
- 柔軟運動、歌って踊る、料理などでも脳は活性化されます。
- しかも運動の効果はすぐに脳に影響をあたえます。
- みなさんもだまされたと思って体を少しでも動かしてみてください。
『運動すると脳が活性化されて頭が良くなる』そんなことをいう人がいますが本当なのでしょうか?
脳の中の運動系の領域は思考系、感情系、伝達系、理解系、視覚系、聴覚系、記憶系などなどさまざまな脳の領域と連動しています。
ですから運動系以外の脳を磨いたとしても“運動のセンス”が鈍ければセンスがある脳とは言えません。
“センスの脳科学”についてはこちらの記事もご参照ください。
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一方でさまざまな脳の領域を働かせれば運動系の領域も刺激されて活性化されます。
現代社会では頭を使うことが中心となり身体を動かして使うことがおろそかになりがちです。
しかし身体の動きは感情と密接につながっていることが証明されています。
たとえば悲しくて涙を流す場合“悲しい”という感情が先にあって涙が流れますよね。
ところがその逆もまた真なのです。
つまり涙を流すから悲しいと感じる…動きが先にあってあとから“悲しい”という感情に気づくこともあるわけです。
「鉛筆を口にくわえてマンガを読むとどうなるか」という有名なおもしろい研究があります。
同じマンガを普通に読んでもらう場合と鉛筆を口にくわえて読んでもらう場合で比較します。
すると鉛筆を口にくわえて読んだ方がマンガを面白いと感じる人が増えるというのです。
なぜこんな現象が起こるのでしょうか?
実は鉛筆を横にしてくわえると口角が少し上がります。
口角が上がると顔の筋肉は笑った時と同じような動きになります。
笑顔を作ると脳は笑っているのだと勘違いしてマンガをおもしろいと感じてしまうわけです。
つまり脳は身体の動きに大きな影響を受けていてそれにだまされることがあるということです。
いずれにしても“運動”は脳に想像以上に影響をあたえています。
柔軟体操が脳を活性化する
最近事務などに通って体を鍛える人が増えました。
しかし脳にとっては必要以上に筋トレで筋肉をつけるよりもむしろ体を柔軟にすることの方が良い影響をあたえます。
体が固い人はどうしても思考も固くなりがちです。
体が柔らかくなると当然体の動きや身のこなしが素早くなります。
すると運動系と連動して脳のさまざまな領域が活性化されて脳のセンスが磨かれるわけです。
動きが鈍いとすべてのセンスが鈍くなりがちです。
具体的には毎日ラジオ体操をすることから始めるのが良いでしょう。
“ラジオ体操は子供や老人がするものだ”などとバカにしている人もいるかもしれませんがそれは大間違いです。
体がスムーズに動けるようにさまざまな運動を取り入れているのがラジオ体操です。
毎日朝と夜にやるだけで脳は想像以上に活性化されます。
もし余裕があれば体を柔らかくするストレッチを取り入れて肩回りや股関節などの重要な関節の筋肉を伸ばし柔らかくするとより効果的です。
毎日規則正しく行うことでサーカディアンリズムと一体になり朝の目覚めと就寝時の寝つきが格段に良くなるはずです。
“サーカディアンリズムの脳科学”についてはこちらの記事もご参照ください。
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柔軟体操をすると自律神経の働きが活発になり身体の調子が良くなります。
そしてそれが脳にも好影響をおよぼして運動センスだけでなくさまざまな脳の領域のセンスも鋭敏になるのです。
スポーツ観戦が脳を活性化する
”ミラーニューロン”とは他の人の動きを目で追うだけで自分の脳があたかも同じように動いているかのように働く神経細胞です。
“ミラーニューロンの脳科学”についてはこちらの記事もご参照ください。
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このミラーニューロンの特性を利用して運動センスを磨くことが可能です。
それは一流選手やチームの試合を観戦することです。
観戦しているだけで自分の脳のミラーニューロンが働き同じように動いているかのように脳が働くわけです。
そして自分の脳の中に一流選手の動きが回路として刻み込まれます。
スポーツ観戦をしているだけで一流選手の脳と同じような運動系の回路が出来上がるのです。
神経回路として似たような脳の領域のつながりを作り上げることが可能なわけです。
一流選手ほど他の一流選手の試合を観戦しその動きをしっかりと映像として目に焼き付けています。
一流選手は無意識的に一流の動きを見ることが上達への近道であることを知っているのです。
ちなみにスポーツだけでなく武道やダンスなども体の動かし方やさばき方などの身のこなしの参考になります。
特に合気道や古武道などの身体の使い方は筋肉の力にばかり頼ろうとする現代人が忘れてしまったものを思い出させてくれます。
それらに共通するのは筋肉の力ではなくむしろ脱力して体幹や骨格、関節の動きを利用して筋肉の力では到底出せないような大きな力を瞬時に作り出していることです。
直線的な動きだけでなく円や螺旋(らせん)あるいは波動などの流れるような運動を意識していることも特徴でしょう。
強い人ほど体に力が入っておらず背中が猫背のように丸まっています。
これは身体全体をとくにかく柔らかく使うことを意識している証拠です。
生きるか死ぬかの場面では体に余計な力が入っていたり固まったりしていてはとても対応できません。
体全体を柔らかくして滑らかに動かそうとすると自然と背中は丸くなります。
現代はとても便利な世界でありどんな映像でもたいがいYouTubeなどで無料で簡単に見ることができます。
普段意識しない体の動かし方やさばき方の映像を見るだけで脳はさまざまな領域を活性化させて同じような回路を作ろうとします。
もちろん実際にスポーツや武道を実践することが一番効果的です。
しかしそれができなくてもその動きを目で見て脳の中に残像として残すだけで運動センスが磨かれて脳は活性化するのです。
歌って踊るが脳を活性化する
子どもは終始落ち着かないほど体を動かしているものです。
そして時には大きな声を上げて泣いたり笑ったりします。
“笑いの脳科学”についてはこちらの記事もご参照ください。
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しかし大人になるにつれて分別がついて騒々しい行動は少なくなり中年以上になるともはや体全体を動かすことも大声を出すこともほとんどなくなります。
それに対して子どもたちの動きは自由でのびやかです。
子ども番組などで体操のお兄さんやぬいぐるみのキャラクターが現れると子どもたちは途端に大声を上げて体をぴょんぴょんと飛び跳ねます。
嬉しい気持ちや楽しい気持ちが爆発して思わずそれが声や体の動きとなって表に噴き出してきます。
そしてその動きがさらにその感情を増幅させます。
その時の子どもたちの脳ではありとあらゆる領域が活性化され情報をやりとりしています。
子どもが感性豊かで何でも吸収できるのはこのように躁(そう)状態のような脳の活発な情報交換があるためです。
ところが大人になると感情を表に出さずつい押し殺してしまいます。
感情を体で表現しないのでその感情は増幅されることなくしぼんでいってしまいます。
すると脳も同じようにしぼんでいくことになります。
つまり大人になればなるほど意識して大きな声を上げたり声を上げて笑ったり飛び跳ねたりして体を大きく動かすことが必要になるのです。
普段はなかなか出せない大きな声もカラオケで歌を歌う時であれば自然にできます。
しかも振りつけで体を大きく使って歌うと効果は倍増です。
決まった振りつけを覚えることは記憶系回路の活用にもつながります。
またオリジナルで自分なりの振りつけを考えることは創造性を高めることにもなります。
いずれにしても効果は抜群です。
楽しみながら運動センスを高めて脳のさまざまな領域を刺激できるという点でカラオケはとても有効なのです。
思い立ったら即行動が脳を活性化する
運動のセンスはある意味瞬間的なものです。
たとえば石が飛んで来たら脳で“どうしようかな”と考える前に反射的に体が石をよけるように瞬時に動くはずです。
この反射的な反応が鈍い人は運動のセンスがない人ということになります。
このような人は瞬間の変化に対応できず極端なことを言えば自分の命や安全を守れないということになります。
厳しい自然の中で生存競争を勝ち抜くためにはいやがおうでも運動のセンスを高めていかないといけません。
一方で人間は文明社会の中でさまざまなもので守られているので動物たちのような本能的な能力を失いがちです。
言語と文明を作り出した人間はどうしても知性に頼ってしまいます。
“右脳と左脳の脳科学”についてはこちらの記事もご参照ください。
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ただしそれらの脳の働きは旧皮質や右脳とくらべてとても遅いのです。
理性的な判断や合理的で倫理的な思考は人間であれば大事なものですがいかんせん手順を踏んでいくので時間がかかるわけです。
そのような判断に頼っていては飛んでくる石を瞬時に避けることなでできるわけがありません。
素早い判断には旧皮質の脳、あるいはイメージで一瞬にして判断する右脳の働きが必要不可欠です。
それはさまざまな身の回りで起こることを半ば必然的な物とか運命的なものとしてとらえる感性です。
もっと言うならばいろいろなものをチャンスととらえ即行動に移すこと感覚です。
“ピンチはチャンスの脳科学”についてはこちらの記事もご参照ください。
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見たい映画あったとして「そのように思ったのは自分の中にそれを求めている何かがある」とか「何かの導きだ」というようにとらえ行動するのです。
誰かから遊びの誘いがあったらウダウダ考えずに誘いに乗ってしまう。
これが理性や理屈で考えると「今日はまだやらなければならない仕事がある」だとか「行ってみてつまらなかったらお金と時間がもったいない」だとかいろいろな言い訳が浮かんできてしまい結局行動できずに終わってしまいがちです。
行動することで身体を動かしそれによって状況が刻々と変化する。
それらすべてが脳の活性化につながるのです。
何より行動することで脳の経験値が上がります。
たとえ失敗したとしても失敗が脳の刺激となり脳を成長させてくれます。
“失敗学の脳科学”についてはこちらの記事もご参照ください。
参考【失敗は成功のもと~失敗学のすすめ】ツァイガルニク効果から完璧主義の短所を脳科学で探る
「失敗は成功のもと」なんて言いますが本当なのでしょうか? そのような疑問に脳神経外科専門医であるへなおがお答えします。 このブログでは脳神経外科医として20年…多くの脳の病 ...
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「思い立ったら即行動」を繰り返していればいずれセンスや感性が磨かれていき直感や第六感のような感性が生まれてくるはずです。
“直感と直観の脳科学”についてはこちらの記事もご参照ください。
参考「孤独のグルメ」の“ちょっかんを研ぎ澄ます”に学ぶ~直感と直観の違いを脳科学で説く
「孤独のグルメ」で井之頭五郎さんがお店を探している時の決めセリフ「焦るんじゃない。落ち着け。”ちょっかん”を研ぎ澄ますんだ。」の“ちょっかん”って直感と直観のどっちなんでしょう? そのよ ...
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料理が脳を活性化する
“調理の脳科学”についてはこちらの記事もご参照ください。
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料理をするには手順やかかる時間などを勘定して無駄なくスムーズに動く必要があります。
まずは完成品を思い描きながらレシピを考えるため“記憶系回路”が活性化されます。
次に“思考系回路”をフル回転させてそれぞれの料理の作る手順を組み合わせどんな材料をどのように切ってどんな鍋を用意してまずはどの料理から始めるのかなどを脳の中で整理します。
脳の中で料理を作る手順の青写真ができたら実際に体を動かして材料を切りそろえて調味料も手元に整えていよいよ料理を本格的に開始します。
煮物、焼き物、揚げ物などの複数の料理を手際よくこなしていくには視覚系から記憶系、理解系、思考系などほとんどの脳の回路をフル回転させる必要があります。
料理を作りながら味見をして味覚を呼び覚ますことも必要です。
炒め物や煮物は臭いや香りの確認も重要です。
“味と香りの脳科学”についてはこちらの記事もご参照ください。
参考変わった種類の味が続々登場するガリガリ君から味と香りの効果が生み出す風味を脳科学で探る
ガリガリ君って続々と変わった種類の味が登場しますが脳は味や香りをどのように脳は感じ取っているんですか? そのような疑問に脳神経外科専門医であるへなおがお答えします。 このブ ...
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揚げ物であれば揚げた時の油のはじける音で油からあげるタイミングなどを計るため聴覚系回路も動員します。
最後に皿に盛りつける時には相応しい皿と食欲をそそる盛りつけを考える必要がありここでは美的感覚の回路が重要になります。
そして料理を食べて喜ぶ顔を思い浮かべるため感情系回路も働きます。
このように料理をする作業はまさに脳をフル回転して総動員する必要があります。
そして料理の基本は包丁や鍋やフライパンをあつかいキッチンを縦横に動き回る“運動”です。
ちなみに自分で料理をせずとも手際よく料理を作る姿を見ているだけでも、先ほど“スポーツ観戦”で説明したミラーニューロンの働きで脳の中では”運動センス”が活性化されます。
誰でもすぐにできる運動で脳を刺激しよう
“運動する”と聞くとなんだか身構えてしまう人も多いかもしれません。
ジムに通って体を鍛えてスポーツをして…となんだか大掛かりに考えてしまいがちです。
しかし脳を活性化させるための運動はあまり深く考える必要などないのです。
最近の研究では10分間の軽いゆったりした体の動きでも脳は十分に活性化され機能が向上する可能性が示されています。
脳のための運動では長い時間激しい運動をする必要はなくしかも運動は脳をすぐに活性化されるのでその効果はすぐに表れることも証明されています。
逆にぜんぜん運動せず座りっぱなしの状態を続けていると1時間ごとに寿命が22分短くなるという研究結果もあります。
しかも座り続けることによるデメリットはその後運動しても取り戻せません。
しかし1時間座り続けているだけで血液はドロドロになり脳にダメージを与えてしまい元の状態には戻れなくなってしまいます。
しかも座り続けていると認知能力や集中力も低下して脳のパフォーマンスはますます低下するので何もいいことはありません。
ですから1時間に1回は立ち上がることが大切です。
たったそれだけでも脳は活性化するのです。
その時にたとえばコーヒーを淹(い)れる、外の空気を吸い行く、軽いストレッチをする…などの動きが加わればなおさら良いでしょう。
”歩くの脳科学”についてはこちらの記事もご参照ください。
参考二足歩行の意味と効果を考える~「歩く」を脳科学で探る
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2分間の運動をするだけでその後最大2時間にわたって脳が活性化し続けてプラスの効果が続くという研究結果もあります。
特に学習記憶、計画立案および問題解決の能力、集中力、言葉の滑らかさなどが向上するとされています。
“受験勉強の脳科学”についてはこちらの記事もご参照ください。
参考今からでも間に合う!やる気の出るおすすめの受験勉強のやり方を脳科学で探る
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“運動の脳科学”のまとめ
「運動と脳の関係」についてわかりやすく脳科学で説き明かしてみました。
今回のまとめ
- 運動すると脳が活性化されて頭が良くなります。
- 脳を活性化するための運動には激しい運動は必要ありません。
- 他人が動いているの見ているだけでも脳は活性化されます。
- 柔軟運動、歌って踊る、料理などでも脳は活性化されます。
- しかも運動の効果はすぐに脳に影響をあたえます。
- みなさんもだまされたと思って体を少しでも動かしてみてください。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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